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2020年7月24日 (金)

オペラストリーミング大会の軌跡 ⑬

Takeshiba-01

晴れると寸暇を惜しんで歩き回る。

スカイツリーもいい塩梅に見える。

近未来風の船は、松本零士のデザインで「ヒミコ」という名前らしい。
同じようなデザインであと2種あって、お台場・日の出・豊洲・浜離宮・浅草を行き来してます。

あとついでに、芝浦運河には水上タクシーも走ってます。
しかし、このコロナ禍で、どちらも運用は大変でしょう・・・・

さてさて、まだ観てます、ネットでオペラ。

毎日配信はウィーンが終わり、METだけとなり、あとは、欧州各地のハウスが期間限定で時おり配信。
そちらも見てますが、日々配信の切迫感がないので、その記録はいつか残したいと思う。

Ondonpasquale1979

 ドニゼッテイ 「ドン・パスクワーレ」 MET 1979

歴史的映像。
今日のMETは、79年のビヴァリー・シルズの「ドン・パスクワーレ」だが、さしがに音も画質も古い。
つまみ視聴にて候。
シルズの可愛い声が好きで、結構音源も集めたけど、やはり耳で聴くに限るかな。
クラウスにバッキエ、歴史的なメンバーだし、レッシーニョなんてカラスとよく共演してた指揮者だ。


Del-lago

 ロッシーニ 「湖上の美人」 MET 2015

その音楽は、なぜかポリーニが指揮者となったCDで聴いていたけれど、恋人がズボン役、晴れやかテノールも二人で、耳で聴いてるだけでは、よくわからなかったロッシーニのセリア。
よく理解できました、面白かった。
前から思ってたあひる口、ディドナートがステキ!


あと、またもフローレス様にやられ、メゾの男前のバルチェローナの男前ぶりにも惚れた。
指揮のマリオッティ君、アバドの指揮ぶりにそっくり。
ロッシーニと同郷の生まれながらのオペラ指揮、いいわ!


Salome_20200721172801

 R・シュトラウス 「サロメ」、「エレクトラ」

本日は泣きたくないのでMETのボエームはスルー。

音楽配信で、ルイージ&ダラス響の「サロメ」、ネルソンスのロイヤルオペラの「エレクトラ」をながら聴き。
ダラスの優秀なオケを確認、切り詰めた音なのに豊饒サウンドのルイージ。
かたや、ダイナミズムを活かし、局面の各所では大見えを切るネルソンス!


(補足~サロメ:アウスリーネ・スタンディテ、エレクトラ:クリスティーネ・ゲールケ)

Milenes

 ヴェルディ 「イル・トロヴァトーレ」 MET 1988

スルーしようと思ったけど、好きなミルンズが出てるので、つまみ視聴。
最盛期は過ぎたが、いかにもアメリカ西部劇風のミルンズの美声と爆声はやっぱりいい。
いまの視線からするとゆるすぎの演出が辛い。
パヴァロッティもマンリーコ的でないし・・・


Cosi_20200721173701

 モーツァルト 「コジ・ファン・トゥッテ」 MET 2014

今のプロダクションの前の演出。
美しい舞台で、それは出演者のビジュアルにもおよび、まさにbeautiful。
レオナルドさん好き!
元気な快活レヴァインに、アメリカ人歌手たちの明るい、わかりやすい歌唱。
愉悦にあふれたモーツァルトの音楽はやはり素晴らしい。


Francesca-01

今日のMETは、ザンドナーイ「フランチェスカ・ダ・リミニ」2013
ワーグナー的なヴェリスモ。
夜に観るべき濃厚オペラだな。

日本初演観ました(自慢)
レアCD持ってます(自慢)
口を開けて目が笑っている笑顔

Francesca-02

こんなレア作品もMETのレパートリー。
ダンテの神曲の地獄編からの戯曲化が元のオペラ。
許されない恋をしてしまった、女性が地獄を彷徨うというのがダンテの原作。
これを脚本して、トリスタンや、ロメジュリ的な不幸な愛憎劇にしたオペラ。


さすが美麗な舞台。
花嫁の敵対勢力との政略結婚の相手は、醜男。
忖度して美男の弟を嫁との初見に出したら、見事に恋に落ちた二人。
あとは、トリスタンやオテロ的な嫉妬と密告で悲劇に陥るふたり。
そんなオペラです。
ヴェリスモ・ワーグナーであります。
若いウェストブロックよろしい。


10年前の日本初演に立ち会いました。
ワーグナー好き、グレの歌好き、プッチーニ好きなら気に入ってもらえると思います。
でも、アリアはありません。


過去記事 フランチェスカ・ダ・リミニ 日本初演

Onegin-01

チャイコフスキー 「エウゲニ・オネーギン」 MET 2013

「エウゲニ・オネーギン」MET 2013
英国のデボラ・ワーナーの演出。
光と影、淡い色彩に、フェルメールのような遠近感の美しさ。
よけいな読替えのない節度もある舞台が、悩まなくていい、ストレスフリーなことを実感。
でも、少々の刺激は欲しいけど・・・
この頃のネトレプコの清々しさ。

Onegin-02

10代のタチャーナが気品ある大人に、ネトレプコの演技も歌唱も目線、指先まで見事に描きわけてる。
 クヴィエチェン、声よろし、でも身勝手なこの人物を演じるには、この時期はまだまだで、今の彼で聴きたいな。
指揮棒なしゲルギエフ、舞台の声に応じつつ、かなりオーケストラをコントロールしてた 。

Tristan_20200721175001

 ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」 MET 1999

古風に感じる映像。
ケルト風の衣装や髪形が、主役たちのふとっちょビジュアルで、相撲レスラーを思わせることとなった。
2008年のライブビューイングは視聴済みで同じ演出。
映像はイマイチ、歌唱はいずれも見事でヘップナーが実にいい。
でもイーグレンは・・・?

しかし、チラ見で音声のみは優秀でありました。

Manon-les-01

 プッチーニ 「マノン・レスコー MET 2016

オポライスのビジュアル満載、その声は悲劇臭があって、突き抜けることのない陰りが声にある。
プッチーニ向けの声。
オジサンの域のアラーニャは、やはりその声はヴェルデイよりはプッチーニ。
ルイージの歌心と大胆にオケをドライブする指揮が素晴らしかった!


Manon-les-02

フランス革命前の時代から、ナチス政権占領下のパリに設定を移設した舞台。
田舎から出てきたあとは、きらびやかンマリリン・モンローのような風貌に。
ラストのアメリカの荒野は、破壊され荒廃した教会の内部。
時代を無理やり移設したけど、なんの意義も見いだせなかぅた気がするが・・・・


Takeshiba-02

こんな感じのお船。

おっ、奥には、ほぼ完成してるオリンピック村。
こんな感じで、対岸の豊洲はマンションだらけ。

Takeshiba-03

ちょっと拡大して見てみましょう。

来年は、ちゃんと本来の目的で使えるでしょうか。
そのあと、マンションとして購入予定の方々も気が気でないでしょうね。
1年間使われないで、維持管理費も大変だ。 

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