パッフェルベル カノン バウムガルトナー指揮
街がどんどん赤くなる季節。
そして世界もなんだか、どんどん赤くなる。
自然は止められないが、人間社会は止められる。
今宵は、ちょー懐かしシリーズ、久々に聴いてみた、です。
パッフェルベル 「カノンとジーグ」
ルドルフ・バウムガルトナー指揮 ルツェルン祝祭弦楽合奏団
(1968)
正直言って、中学生以来です、この有名な曲を聴いたの。
17世紀ドイツのバロック。
聴いた当時は、バロック音楽も現代と同じ楽器で、同じような双方で演奏されてたから、やたらとロマンティックで情も込められた演奏だった。
何十年ぶりに聴いた当時の演奏。
ちゃんと聴くの半世紀ぶりだろうか。
なにも感じなかった。
しかし、懐かしさと、どこか思い出したくない記憶をたぐってしまうような、嫌な気もしたし、当時の日常を思い出されるような感覚でもあった。
そう、いまや現代楽器でも、古楽奏法での演奏様式が通常となってしまったなかで、隠れキリシタン的な聴き方である、60~70年代のバロック音楽の演奏。
しかし、妙に不思議な快感を覚える自分。
若い世代には、共感不能な感覚であります。
これ聴いて、カノンのあとにジークがあったことにびっくり。
いまでも、パッフェルベルはよく知らないし、きっとこの先、ムーディな音楽のひとつとしてあり続けるんだろうな・・・
どんな人か、ちょっと気になるパッフェルベルさんでした。
MAGA!!
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コメント
ホントはジーグが続いていて、リバイバルしたのはカノンだけと言う皮肉。ポップス特に洋楽はこの曲のコード進行で大半できてますしずっと聴かれそう。実は孫弟子のJ.S.バッハのG線上のアリアも同じコード進行だったり。
投稿: Kasshini | 2020年11月15日 (日) 07時06分
最近は音楽史部門の研究が進んで、往年のバロック&ルネサンス音楽の音源が、あまり顧みられなくなっているのは、寂しく感じられます。この指揮者にヴェンツィンガー‥etc.でも、バウムガルトナー&ルツェルン祝祭弦楽合奏団他の『ブランデンブルグ協奏曲』、KINGから出たK15C-9001~02と言う番号のLP、時おり取り出し針を下ろしてます。昨今の古楽器グループからは味わえない、深みと品格がございます。
投稿: 覆面吾郎 | 2020年11月15日 (日) 10時17分
Kasshiniさん、なるほど。
G線上のアリアもたしかにそうですね!
この曲しか知らん、とディスってしまいましたが、ポップスなどへの影響も含め、パッフェルベルさん、偉大な足跡を残しましたね!
投稿: yokochan | 2020年11月16日 (月) 08時36分
覆面吾郎さん、わたくしは、懐かしさも手伝って、かつて聴いたアナログ的な古楽の復刻CDを時おり買い直したりしてます。
そう思うと、アルヒーフレーベルは偉大なものですし、ハルモニアムンディのデラー・コンソートとか、コレギウム・アウレウムなども懐かしいです。
新旧併せて楽しめる、そんな音楽領域は他にはないかもしれませんね。
投稿: yokochan | 2020年11月16日 (月) 08時41分
ファザーノ指揮のヴィルトゥオージ・ディ・ローマ、オーリアコンブ指揮の国立トゥールーズ室内管弦楽団。昨今では、さっぱり‥ですよね。後者は二十数年前に偶然入手の、EMI『LASERclassics』で一枚だけ所持しておりますが、前者は所有枚数0です。
投稿: 覆面吾郎 | 2020年11月16日 (月) 12時03分
オーリアコンブのCDは、わたしも同じものかもしれませんが、新星堂が出したバロック名協奏曲集を持ってます。
ヘンデルのハープ協奏曲とか入ってましたが見当たりません。
ファザーノさんも、そう、さっぱりですね。
万博の年に来日し、テレビで四季を見たような記憶がありますし、室内オペラなどもやってました。
両者の懐かしい「四季」を聴いてみたいものです。
投稿: yokochan | 2020年11月17日 (火) 08時38分