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2022年9月

2022年9月10日 (土)

エリザベス女王ご崩御を受け音楽にて偲ぶ

Buckinghaam

バッキンガム宮殿に大英帝国旗が半旗であがりました。
(BBCより拝借)

ご年齢から考えて、この日が来ることはわかっていましたが、つい3日ほど前には、新首相トラスさんの訪問を受け、任命も行い組閣を指示した姿を見たばかりでした。

最後まできっちりと英国と国民のために仕事をなさいました。

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ロンドンの繁華街、ピカデリーにも女王の訃報を伝えるLEDが。

王室をいただく英国と、皇室をいただく日本とは、国民感情は同じだと思います。

その存在のない国、アメリカや中国、ロシアやフランスの国民には、王室・皇室の尊厳への特別な思いはわからないと思います。

日英ともに、ひらかれた皇室を戦後、ずっと根差してきたので、よけいに親しみを持って国民は女王や天皇陛下を感じていたと思う。

日本人でも親しみを持っていたエリザベス2世女王。

最愛の英国音楽でもって、女王陛下への哀悼の念をお捧げしたいと存じます。

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  エルガー 交響曲第1番 第3楽章

   エイドリアン・ボールト指揮 ロンドン・フィルハーモニック

       交響曲第2番 第2楽章

   ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団

癒しの音楽ともとれる儚くも美しい1番の緩徐楽章。
大英帝国への鎮魂歌、涙に濡れたような音楽だが、どこまでも高貴であり神々しい2番の緩徐楽章。
エリザベス前王女の曽祖父にあたるエドワード7世に捧げられたのが2番の交響曲。

エルガーは1930年に、子供時代に書いたスケッチをもとにした「子供部屋」という可愛い組曲を書いて、エリザベス王女、マーガレット王女姉妹、母エリザベス妃に献呈しています。
このとき、エルガーは押しもおされぬ英国最大の作曲家として尊敬を一身に受けていて、国王の音楽師範でもありました。
エルガー73歳、エリザベス王女4歳の時です。
しかしながら、探したけれどこの作品の音源は持ってませんでしたので、ネット上で聴くことができました。
愛情あふれる、かわいらしい作品です。

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  ブリテン 歌劇「グロリアーナ」

    チャールズ・マッケラス指揮 ウェールズ・ナショナル・オペラ

       交響組曲「グロリアーナ」

    ベンジャミン・ブリテン指揮 南西ドイツ放送交響楽団
           T:ピーター・ピアーズ

私の愛するブリテンのオペラのひとつ。
即位70周年プラチナ・ジュビリーを讃えて、この6月にこの作品を取り上げたばかり。→グロリアーナDVD
1953年、エリザベス2世女王の即位戴冠式奉祝にて作曲されたオペラで、エリザベス1世を主人公にした内容。
老いと孤独、とりまく政治など、ひとりの女性としての描いたこのオペラは、ネガティブキャンペーンをうたれ長らく埋もれてしまった。
ユーモアあふれる故エリザベス陛下におかれては、きっと笑顔でこの作品を受け入れたことでしょうが。
今後、上演機会も増えると思います。

この長い作品のエッセンスともいうべき、作者の編んだ交響組曲も、今年はジュビリーに合わせてコンサートで取り上げられてました。
軽快ながら荘重なる前奏曲、エセックス公の歌う悲しみのリュートソング、英国各地の舞踏曲、悲しみの苦渋の判断を下す女王のラストシーン。
これらオペラの4つのシーンを抽出してます。
最後、オペラ全編にわたって聴かれる女王を賛美する歌が優しく奏でられ、オペラと同様、それは消え入るように終わります。

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  ブリテン 「ラクリメ」

    Ms:ジーン・リグビー

   リオネル・フレンド指揮アンサンブル・ナッシュ

ダウランドの「あふれよ、わが涙」をもとにした痛切な作品。
緊張感漂う悲しみと、ヴィオラソロを伴う癒しの音楽でもあります。
シリアスなブリテンの音楽には、必ず心奪われる美しく優しいシーンもあります。

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  フィンジ 「いざ花束を捧げよう」

    Br:ステファン・ヴァーコー

 リチャード・ヒコックス指揮シティ・オブ・ロンドン・シンフォニエッタ

フィンジの書いた5曲からなるシェイクスピア歌曲集。

「Come away, come away, death」〜来たれ 死よ
「Who is Silvia?」〜シルビア
「Fear no more the heat o' the sun」〜もはや日照りを恐るることもなく
「O mistress mine」〜おぉ 愛しい君よ
「It was a lover and his lass」〜それは恋する若者たち

最初の曲が恐ろしいまでに透徹した孤高の作品。
静かななかに、哀しみのあまりに慟哭してしまいそうだ。
3曲目も悲しい。不幸にして亡くなった女性への哀悼の歌は痛切だ・・・
ほかの作品たちが、明るくのびやかで、ウキウキしていて救われる。
ピアノ版がオリジナルで、のちに弦楽オーケストラ版も作られた。
フィンジの音楽にはほんとうに癒される。

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  ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第5番

    ブライデン・トムソン指揮 ロンドン交響楽団

ことさらに第3楽章が素晴らしい。
あまりに美しく儚く、切ない音楽。
純真な祈りの心。
何度も繰り返されるアレルヤ。
死んだら流して欲しい音楽。
宗教感と自然観、そして作曲当時の戦渦にあった社会観などが美しくも昇華した音楽。
亡き女王に捧げるべき哀しみの音楽。

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  アイアランド The Forgotten Rite

   リチャード・ヒコックス指揮 ロンドン交響楽団

詩的で幻想的、ケルト風味もただようアイアランドの音楽。
ノルマンディーの島々に訪れたときの印象を残した10分あまりの管弦楽曲。
海の香りもする神秘的でロマンテックな作品で、ハープの清涼なグリッサンドにのって、どこか天に昇っていくような澄んだ音楽になる。
日本と同じく海に囲まれた英国の女王を送るに、この幻想的な曲も相応しいと思った。

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 ハウエルズ ヴァイオリンとオーケストラのための3つの舞曲

    Vn:リディア・モルドコヴィチ

  リチャード・ヒコックス指揮 ロンドン交響楽団

熱心なイギリス教会の信者でオルガン奏者でもあったハウェルズ。
最愛の息子を失い、美しく透明感あふれる声楽作品を残した。
また抒情派として、心優しい田園情緒あふれるすてきな作品も数々あります。
そんななかで、私が大好きなのが、この3つの舞曲の真ん中の曲。
「揚げひばり」にも通じる癒し効果も抜群の曲で、ともかく美しくグリーンな音楽。
イギリスの美しい自然を思いながら・・・・


もっとも愛する作品、ハウエルズのレクイエムともいえる「楽園賛歌」は大きな作品なので、いつかまた聴いてみようと思う。

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と思ったら、久方ぶりなので全部聴いてしまった。
ヒコックスとロンドン交響楽団で。

6章からなる神への感謝と死を悼むレクイエム。
英語とラテン語の聖句を交えた切実な音楽で、その形式はのちのブリテンのレクイエムも思わせる。
作者は、子の死で傷を得た内面を描いたような「秘なるドキュメント」として公で演奏されることを拒んだものの、ヴォーン・ウィリアムズの勧めで作曲後12年を経て初演された。
シビアな雰囲気もただようが、そこは抒情派ハウエルズ、随所に美しいシーンがあり、無垢なるソプラノ声にも天の声を感じる。
英国教会にあるステンドグラスから差してくる光の彩。
慰めと祈りの法悦、死の矛盾への怒り、でも最後のハレルヤで救われる。

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  ディーリアス 「日没の歌

      S:サラ・ウォーカー

      Br:トマス・アレン

   エリック・フェンビー指揮 ロイヤルフィルハーモニック
                アンブロージアンシンガーズ

ディーリアスには別れの音楽が多い。
感覚の音楽ともいうべきディーリアスは、四季折々の自然に触れて、そこに人間や大自然を重ね合わせて眺めるのが好きだった。
「日没の歌」はソロと合唱を含む作品で、アーネスト・ダウソンの詩に基づいた。
セシル・グレイの言葉によると「過ぎ去った日々にたいする、かの忘れがたい悲哀と未練の感」といわれ、ディーリアスのあらゆる作品にあてはまると思われる。
人生の儚さ、そして慰めをここに感じる音楽です。
最後は、夕日が沈むかのように、静かに消え入るように、静寂に溶け込んでしまう・・・・

この美しい作品を、私は夕焼けを見ながら聴くのが好き。
過ぎ去った日々を思いながら・・・

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  ビートルズ アビーロード

      「Her Mjesty」

ビートルズにも女王陛下を親愛の情をこめて歌った曲があります。
珠玉の名作、アビーロードの最後に、こっそりひっそりとたたずむ短い作品。
ポール・マッカートニーの作品で、彼ひとりで歌う。
女王を可愛い、ステキだと歌いながら、ちょこっとジョークを交えたビートルズらしい曲で、最後にさらりとある意味深な曲。
サー・ポールも女王の崩御を悼み、神のご加護をと追悼のメッセージを出しました。

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  エルガー ソスピリ

   ジェフリー・テイト指揮 ロンドン交響楽団

       エニグマ変奏曲~ニムロッド
 
   ネヴィル・マリナー指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ

最後はやはり、エルガーで偉大な女王を偲びましょう。
楚々とした哀歌、ソスピリを聴いたら泣けてきた・・・・

エニグマ変奏曲のなかからの「ニムロッド」は単独でもアンコールで取り上げられることも多い。
追悼の意はないが、ここには高貴さ、高潔さに対する尊敬と親しみ深さをここに感じます。
BBCの女王のありし日を伝える映像には、この曲が流れてました。

Queen-eizabeth

エリザベス女王の魂が永遠でありますこと、お祈り申し上げます。

そして日本の親愛なる国、英国の新しい国王に榮あれ。

英国音楽を心より愛するひとりとして、追悼の念を持って書きました。

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2022年9月 5日 (月)

ウクライナ戦渦で変わった音楽シーン

Maaalts

どんなときでもビールは美味しい🍺

困ったものですが、ともかく美味しい。

まだ暑いから、まだまだ美味しい。

2月末のロシアのウクライナ侵攻から半年。

この間、この影響で世界中、我が日本人にも、ありとあらゆるところで影響が出てます。

経済の停滞に加え、円安が生じ、輸入によってなりたっていたものが次々と値上げや商流の変更を余儀なくされ、即、わたしたちのお財布に影響を与えてます。

そして、世界がつながっていた音楽産業、とりわけ、クラシック音楽界でも多大な影響が出ております。

半年を経たいま、まとめておこうと思います。

Leningrad

学生時代に聴いたムラヴィンスキーとレニングラードフィル。

シベリウス7番とチャイコフスキーの5番。

恐るべき畏怖すべき演奏でしたが、このような演奏は、もう未来永劫味わえないでしょう。

世界のオーケストラ・ランキングでは、レニングラードフィルが必ず上位に食い込んでいた時代でした。
しかし、レニングラードは、レーニンの名前、そのものでした。

ゴルバチョフ氏も亡くなったことも、今年は印象深く、ソ連共産党体制にとどめを刺した功績は極めて大きいです。
でも、ウクライナ取り戻しの考えには賛同していたようで、そう考えるとロシア帝国の再興はかの国の潜在的な思考なのでしょう。

ウクライナ侵攻で、ソ連崩壊で民主化されたはずのロシアが、実は領土拡張主義の、かねてのロシア帝国再興を意図していることを知り、あわせて悲願の北方領土返還も難しいことを確認できてしまった。

音楽では、ロシアはこれだけ私たちに馴染みがあり、大音楽家と素晴らしい演奏家の宝庫であるのに、なんであの国は、ああも無謀かつ攻撃的なのでしょうか。

音楽する現役のロシア音楽家たちがみな、かつてのロシア帝国の復興に心を砕いていると思いたくもないが、かれらが、日本から不当に奪い取った樺太と北方領土を自分たちのものとして教育され、信じていると思うと、今回のウクライナのことがあるだけに許せないし、複雑な思いになることは悲しいけれど避けられないです。

①ロシアのオーケストラの来日が不能に

サンクトペテルブルクフィル、モスクワフィル、チャイコフスキー記念響(いわずとしれたモスクワ放送響)、モスクワフィル、ロシア国立響(ソビエト国立響)、ロシア・ナショナル管、キーロフ劇場管
これまで何度も来ていたお馴染みのオーケストラが、この先ずっと日本にはきません。
クルレンツィスのムジカエテルナもロシア政府からの支援もあり、難しいだろう・・・・
 こうしてみると、来日するとチャイコフスキーの後期交響曲、ショスタコ5番ばかりの日本商材だけれども、ロシアのオケの威力は、われわれ日本人は、存外に全国各地に公演してくれるから、その多くが聴いていて親しみをもっていることだろう。

年末には、ロシア系の怪しげな団体や、ウクライナ系なども、何故かやってきて、第9やクリスマス音楽をやってしうまう、そんな美味しい音楽市場だった日本。
人気のみの日本人ソリストをメインにした来日公演もしばしば行われた。
これらもなくなっていまい、ロシアにしても音楽ビジネスが美味しい市場だった日本を失ったことは大きい。

ムラヴィンスキー、スヴェトラーノフ、ロジェストヴェンスキー、コンドラシン、フェドセーエフらに率いられて日本全国を巡ってくれた凄腕のロシアオーケストラは、実演ではもう聴けないのかもしれない。

②オペラ団も来なくなる

近時はキーロフ・マリンスキー劇場が日本のロシアオペラを独占しているが、彼らも無理に。
かつて、日本に本物のロシアオペラを見せつけてくれたボリショイオペラ、ここも来演不能だろう。
これぞ文化の喪失、海外のオペラ団は、その国の総力をあげての来日だけに、その国の文化そのものを味わえるのだから。
そんななか、旧キエフオペラ、いまは国立ウクライナ歌劇場と名変したオペラ団が年明けに来日するらしい。
侵攻されている国がオペラ団を海外に派遣するとは。。。
演目は、ロシアオペラをやるわけにはいかないのか、「カルメン」とガラコンサート、第9で、ガラではヴェルデイの「行け思いよ・・」とか第9の終楽章なんかをやるって。
なんだかなぁ~という気分ですよ。

③指揮者はそれぞれ事情あり

・まずはゲルギエフ
プーチンとの親密さが明かされて、進攻後もそれを否定せず、沈黙を守った。
それによって、ミュンヘンフィルの地位をはく奪され、世界のあらゆるポストを失い、指揮する場所をロシア以外の地で失った。
有能で精力的な指揮者だったから、反ロシア側の国々のオーケストラやメットなどのオペラでは、あれだけのカリスマ性のある指揮者の喪失は大きいかもしれない。

・ロシア批判派
侵攻に関して、実際に非難をした指揮者たち
シナイスキー(75)~祖父がウクライナ人、チェコのオケでポストあり
ソヒエフ(44)ボリショイ劇場と仏トゥールーズ管、双方を辞任してキャンセルカルチャーを批判。一番、男を上げたと思う。
K・ペトレンコ(50) ロシアを出て久しいが、当然に非難し、ウクライナ支持
V・ペトレンコ(45)ロシア国立響を辞任し非難、ロイヤルフィルに専念
ユロフスキ(50)侵略を非難し、芸術家による署名活動を起こす、バイエルンオペラ、ベルリン放送

・ロシアに留まる派
フェドセーエフ(90)チャイコフスキー記念響に長期君臨、ロシアの最長老として尊敬を一身に。
テミルカーノフ(83)サンクトペテルブルクに留まるも、指揮のスケジュールはなさそう
シモノフ(81)モスクワフィルの指揮者として君臨。いまも演奏会あり

・わからない派(調査不足)
キタエンコ(82)ドイツでの活動歴の長いキタエンコ、どのような表明をしているか不明
ラザレフ(77)日本でも桂冠ポストあり、不明
プレトニョフ(65)意向は不明なれど、6月に東京フィルに来演してる

・微妙な派
クルレンツィス(50)ギリシャ人、ロシアでの活動歴長く、手兵のムジカエテルナがロシアよりの支援もあり当団との活動が微妙
西側の人で音楽界が手放さない人材なれど、手兵との関係如何か。

④歌手たち
・なんといっても世界のプリマドンナ、ネトレプコ
プーチンと一線を引く立場を表明するように声明を求められ、自分はいち芸術家だから、政治などには組しないし、それを表明する立場でない、と言った。
わたしなどは、そうだよね、ネトレプコ偉いと思ったりもしたが、ロシア憎しの一方的なアメリカなどはまったく許すことなく、あれだけMETの女王のような存在として活躍したのに出演不可の状態が継続中。
ロンドン、ウィーン、ドイツ各地もだいたい同じ対応ですが、それ以外の劇場などで、少しづつ出演できるようになっている現状。
ネトレプコもまた、世界の音楽シーンでは、なくてはならぬ存在だから、アメリカ以外は徐々に復権していくと勝手に思います。
いや、この際だから、ネトレプコがなかなか来なかった日本ゆえ、思い切って新国は無理だが呼んでみてはどうだろうか。
旦那のテノール氏は、制約なく、奥さんより活躍している逆転現象も起きている。

 ほかのロシア系歌手は、あんまり詳しくないのでここまで。
ともかく、欧米の各地で活躍していたロシア系歌手に、出演の制約ができてしまっことは、オペラハウス側にとっても頭の痛い問題だろうし、ロシア系のレパートリーの選定にも、素材と歌手選びで課題の残る結果を呼びおこしました。

⑤ピアニスト、ヴァイオリニスト、室内楽団体など・・・
すいません、あまり知りません。

ロシア人であることで、選別され、その活動の機会を奪われるいまの世界的風潮には反対です。
ウクライナ侵攻は悪行で、それを支持してはマズイと思いますが、それに対する賛否の態度を強要する姿勢はどうかと思う。
誰しも自分の国は愛する対象であるはずだ。
愛する祖国が、間違った方向に進んだとしても、芸術家はそれを批判する自由も、しないで本来の自分の芸術活動に専念するのも自由で、いずれの自由も尊重されなくてはならないとも思う。
ゲルギエフは体制に寄りすぎでいたし、ネトレプコは芸術と政治の判別強要の狭間にたってしまった。
歳を重ねた指揮者たちは、もうロシアで安住しようとし、海外のポストもある演奏家たちが、今後の活動の幅も維持しようするのも、よくわかる判断だ。

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ともかく、世界の分断は決定事項。
生でも、西側のメディアでも聴けなくなってしまったオケや演奏家を今後も楽しむことは難しくなった。

ソ連・ロシアの演奏家をふんだんに聴けた、これまでがもはや懐かしい。
北方領土の平和裏の返還はもう望めず、その点では憎しみが残ってしまい、それが確定した。

ともあれ、音楽を聴くには平和がいちばんだ。

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