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2022年12月10日 (土)

カルメンへ Berlin Gala アバド指揮

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東京タワーの横にある大きな芝公園のなか、もみじ谷があります。

何種かの紅葉があって、色合いよろしく、東京タワーの赤にも映えてました。

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あいにくの曇天ですが足を伸ばした甲斐がありました。

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        A Salue to Carmen

  ビゼー      「カルメン」 抜粋

  ラヴェル     スペイン狂詩曲

  サラサーテ   カルメン幻想曲
 
  ラフマニノフ  パガニーニの主題による狂詩曲

  ファリャ    「三角帽子」~火祭りの踊り

  ブラームス   ハンガリー舞曲第1番、第5番

   カルメン:アンネ・ゾフィー・オッター

   ドン・ホセ:ロベルト・アラーニャ

   エスカミーリョ:ブリン・ターフェル

   フラスキータ:ヴェロニク・ジェンス

   ネルセデス:ステラ・ドゥフェクシス

   Vln:ギル・シャハム

   Pf:ミハエル・プレトニョフ

   合唱:オルフェオン・ドノスティアラ
      南チロル少年合唱団

        (1997.12.31 @ベルリン)

1997年のベルリン、ジルヴェスターコンサート。
カラヤン、アバド、ラトルの初期は、NHKが毎年衛星生放送をしてくれてたので、いずれの年も紅白を観る家族をよそに、ひとり録画をしながら楽しんでいたものです。
同時にバイロイト音楽祭のFM放送とかN響の第9とかも録音していたので、いま思えばむちゃくちゃ忙しかった。

アバド時代になって、ジルヴェスターコンサートは、毎年テーマを定めた知的かつ華やかなプログラムになった。
CD化されて、より良い音質で楽しめるようになったし、映像もブルーレイ化されて視聴できるようになって、ほんとにありがたいことです。
20年前には考えられなかったことです。

CDには全部の曲が入りきれないので、ファリャとブラームスの1番は収録されていません。
DVDの曲順もCDと異なっていて、これについてはいろいろ調べたけれどよくわかりません。
(DVD:カルメン→ラフマニノフ→サラサーテ→ラヴェル→ファリャ→ブラームス)

「A Salute to Carmen」というタイトルがこの年のジルヴェスターコンサート。
カルメンへ敬意をこめて、的な意味でしょうか。
舞台のスペイン、ジプシー、ラプソディーといったテーマに沿った演目です。
「人生、愛、そして死にまつわる舞踏」といったサブタイトルもついてまして、さすがはアバド、知的なプログラミングです。

 自分でまとめたもので、以前も掲載しましたが、ベルリン時代のプログラムの各テーマです。

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カラヤン時代には考えられなかったこうした動きは、ラトル、ペトレンコに継がれベルリンフィルに定着したと思います。
1990~2002年のアバドのベルリンフィル時代は、こうして見てみると10年計画のようにも感じられ、ロンドンとウィーンで積み上げてきたものが集大成された感もありますし、新たなレパートリーへのチャレンジもみられ、アバドの果敢さもうかがわれます。
このあとはルツェルンで、自身の最愛のレパートリーを最愛の仲間とともにつきつめる究極の演奏の極致に達するわけです。

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DVDで観る1997年末のアバドとベルリンフィル。
アバドも病気になる前なので、ふくよかで指揮台への登場も若々しく、小走りに階段を降りたりしてます。
その指揮姿も、流れるような流線形の指揮ぶりで、ときおり浮かべる笑みもいまや懐かしい。
もう25年も前なんだ。
つくづくとアバドがもういないなんて・・・・

それとベルリンフィルの団員の若々しさ。
カラヤン時代のメンバーもこの頃はまだ多く残っていて、ヴィオラには土屋邦夫さんの姿もありました。

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豪華なメンバーによるカルメン。
ベルリンフィルでもこのメンバーで全曲録音して欲しかった。
オッターの流麗で爽やかなくらいのカルメンは、アバドの考えに即したものだろう。
ターフェルは肉厚で、アラーニャはすこぶる瑞々しい。
合唱にスペインのバスク地方から精鋭合唱団を呼んでくる豪華さ。

いまや指揮者のイメージが勝ってしまっているプレトニョフとアバドの共演も希少。
なにげに、さりげなくも超絶技巧の弾きこなしを見せてくれるし、あの美しいテーマをアバドとベルリンフィルが身体を揺らしながら奏でるシーンは実に感動的。

超絶技巧といえば、シャハムのサラサーテも、ものすごい!
聴衆のブラーボーが一番飛んでた。

精緻なスペイン狂詩曲は、ベルリンフィルのメンバーの凄腕を再確認。
アバドのファリャもこれが唯一で、明るい音色が解放感を与えてくれる。
そして最後は、アバドの18番でもあるハンガリー舞曲で、指揮者もオケもノリノリに!

てな具合で、一足はやく年末感を楽しみました。

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サロメを挟んで、プレヴィン、マリナー、ハイティンクとアバドと聴いてきました。

4人のわたしのフェイバリット指揮者ですが、みんな物故してしまった。

忘れないように、こうして定期的に取り上げていこうと思います。

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コメント

’90年代の大晦日は前日までに雑事をかたづけて午後は馴染みの料理屋で御節料理を受け取った後は夕刻早めにこれまた馴染みの近所の蕎麦屋で一杯やりつつ年越し蕎麦を手繰り、高校以来チラとも観たことのない紅白の真裏で「こうもり」を堪能しておりました。

’76年にクライバー盤が発売されたその年からの習慣ですから思えば長きにわたるもので。ソフトはLP→CD→LD→DVDと変わりましたが、第二幕途中で進行に合わせてシャンパンを抜くのも例年のことで。

アバド/ベルリン・フィルのジルヴェスターコンサートは日本時間で年の改まった未明の開始で、BSで生中継を観たのは’92年のR・シュトラウスプロからだったと。夕刻から呑みっ放しですので開演前にシャワーを浴び、またビールから始めつつ眺めました。

午後イチで亡母に急き立てられ墓参に出向き、また夕刻からは雑煮の支度をしウィーン・フィルのニューイヤーを待ちつつ日がな一日酒浸りの元日でありました。また間の悪いことに当方の誕生日でもあり、様々複雑な思いも抱いたもので。全てがただただ懐かしい限りですが…。

投稿: Edipo Re | 2022年12月11日 (日) 07時03分

大晦日の過ごし方は、日本ならではですね。
蕎麦屋で一杯なんて、素晴らしすぎです!
あと、こうもりを恒例にしていらしたとのこと。
いまや第9を大晦日に聴かなくなって久しいですが、わたしも今年はこうもりを聴こうかと思います。
ガラパフォーマンス目あてでカラヤン盤にしようかと。

アバドのジルヴェスターコンサート、私は渋い演目だったベートーヴェンの年から毎年見てました。
映像作品としては96年以降しか残されなかったのが残念です。

ともあれ、年を無事に越して、年が明けることにありがたみを感じるようになりました。

投稿: yokochan | 2022年12月14日 (水) 08時52分

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