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2024年6月16日 (日)

モーツァルト ピアノ協奏曲第27番 ケフェレック

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日本はいま、紫陽花の真っ盛り。

梅雨が大幅に遅れているけれど、草花はちゃんと咲き、実を結びます。

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故郷の神奈川県で、四季の移り変わりを各処で堪能してます。

こちらは開成町の紫陽花。

丹沢山系から箱根に至る山脈から出流る清流が町内を流れ、その恩恵で広がる豊かな田園地帯。

つくづく美しいと思い、ありがたく感じ、だれにも侵されたくないと思います。

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  モーツァルト ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K595

     アンヌ・ケフェレック

   リオ・クオクマン指揮 パリ室内管弦楽団

       (2023.2.21,24 @パリ、フィルハーモニー)

われわれ日本人がみんな大好き、そしてご本人も、日本が大好きで毎年の5月に来日してくださる。
経歴も長く、とうぜんに、わたくしもそのデビュー当時から好きになり、エラートでの録音をずっと聴いてきました。

ゴールデンウイークに開催されるラ・フォル・ジュルネ、連休は都内に出ることが難しいので、これまで一度も聴くことができなかったし、それ以外のリサイタルもチケットを買いながら所用ができていけなくなったりと、なぜだか実演で一度もお目にかかることのないのがケフェレックさんです。

昨年の新しい録音で、カップリングはK466のニ短調。
どちらもケフェレックらしい、清潔で、清廉、すがすがしい感性をいまだに感じさせる素敵な演奏。
音楽の流れ、さらにはモーツァルトのこの時期の作品に則したアゴーギグが極めて自然で、思わずハッとして聴き入ってしまった。
そうナチュラルな透明感が、巨匠風にすぎることなく、あくめでも自然の発露のように聴こえるのが、いまのケフェレックの達した領域なのだろう。
K.595の2楽章などは、その自然な美しさの典型で、過度の思い入れもなく、一聴、淡々としながらも音符のひとつひとつがクリアに磨きぬかれていて、静かな水面を見守るようなそんな印象であります。
k.466の緩徐楽章も同じく。
モーツァルトの音楽と会話するかのような3楽章も、楽しくもあり、寂しくもありで、ピアノの独白がすばらしすぎる。

このケフェレックのスタイルと、今風にピリオドを少々意識したオケが、ほんとうは合わないような気もした。
もっと歌わせて、朗々としたオケでもよかったのかと。
マカオ出身の若いクオクマンは、日本にもちょくちょく来演してうるようで、現在は香港フィルの指揮者とのこと。

ケフェレックぐらいの存在になると、出てくる音源がすべて希少なものに思います。
1枚1枚、丹念に演奏し録音された至芸品でありますね。

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75年に初めて日本にやってきて、その清楚なお姿で大旋風を巻き起こした。
高校生だったわたくしも、ハートを射貫かれ、その後レコードを何枚も買った。
バッハ、スカルラッティ、リスト、ラヴェルなどがお気に入り。
もう一度、CDで集め直そうと思う。

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1948年生れ、美しく、そのまま歳を経たケフェレックさん、いつまでもステキなピアノを弾いて欲しいです。

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コメント

お若い時の ケフェレックさん きれいです! そして 今も 良い年齢の重ね方を されていて 気品が感じられます. モーツァルトの27番は 色々な方が 名盤を残していますが こちらは パリ管ですね. 私は モーツァルトというと 海老沢 敏 大先生の解説のイメージが すぐに 出てきてしまいます. 私は27番ではクララハスキル FERENK FRICSAYの1957年のもの,クリフォード カーゾン ブリテン指揮 イギリス室内管 ,エッシェンバッハ指揮&ピアノ ロンドンフィルハーモニックや たまに イングリットヘブラー ドナーニ指揮 ウィーン交響楽団や 内田 光子を ずっと,聴いていたので ケフェレックは あまり 今迄 聴いていませんでした. だから これから 聴いてみようと 思いました. そうそう ブレンデルも いい ですよね. ブレンデルは シューベルト 即興曲集 作品90と142が 私は 好きですが...ケフェレックさんには これからも ずっと お元気で がんばって 長生きしてもらいたいですね. それから 写真 きれいですね ! 私の 家の近所は 紫陽花は 一軒位で他の木を植えている家が 多いので 紫陽花は 実は 最近 あまり見ていないですね. これから 猛暑が 続くなんて 嫌ですなぁ~と悩んでいる所です.

投稿: ケ.ボルテール | 2024年6月16日 (日) 16時50分

写真についてですが 上から 2番目の 川が 流れる所に 花が咲いている写真が 特に 私は 物語を感じて 好きですね. ドラマを 何だか 感じます. と いうのは 剣格商売や 鬼平 等の時代劇で あぁいった場所が時々写り その のどかな場所から 後で 事件が 起こるとか サスペンス劇場でも そういうシーンが あるので 川が流れる所に咲く花 と いうと ついつい 勝手に ストーリーが 出て来るのは テレビの観すぎ でしょうか? 美しい場所は 誰にも 邪魔されたくないし入ってきてほしくない,と いうのは 私も よく わかります. とても きれいな写真なので そう思いました.

投稿: | 2024年6月16日 (日) 17時21分

先程の 写真についての コメントは名前を書くのを 忘れましたが ケ.ボルテールです. 打ち込み作業に まだまだ,慣れていない為 スミマセン.

投稿: ケ.ボルテール | 2024年6月16日 (日) 17時26分

追伸 2021年5月30日の ケルテス ウィーンフィルの記事の所に おっしゃる通りに ウィーンフィルの件で 新しいコメントを 書き残してありますので どうぞ 宜しければ 御確認 御覧 下さいませ.(当該当記事の所へ書いて 残しておいて)と おっしゃたので 本日 今 ちょうど 詳しく 書かせて 頂きました. 不慣れな為 何度も 書きまして 申し訳ございません.

投稿: ケ.ボルテール | 2024年6月16日 (日) 20時23分

 当方も十代の頃、ケフェレックのLPを何枚か…スカルラッティ、シューベルト、リストと買い求めました。同時期にはアルゲリッチにものめり込んでおり、失礼ながらカウンターバランスだったのかもと。級友からは「結局面食いじゃないのかよ」とツッコまれましたが。

 アルゲリッチは例のすっぽかし後の’76年、ケフェレックも’77年に上野で聴きました。調べたらショルティ/シカゴ響のマーラー5番の翌々日の6月10日で。スカルラッティ、シューベルト、ドビュッシー、メシアンと多彩なプロでしたが、アンコールの即興曲ハ短調と何故か花束の代わりに贈られた紙風船をポンと手のひらで一突きしたケフェレックの童女のようなあどけない表情がとりわけ印象的で。

 爾来数十年。新録CDはいくつか買い求めましたがラ・フォル・ジュルネは会場も至近なのに近年の出不精故に出向くこともなく、アンヌとの再会は叶わずで。そう言えば小耳ネタですが、彼女意外にマスタークラスでの若手への指導はキビシイのだとか…まあそういった一面があればこそ、ご本人も今日まで演奏家としてサヴァイヴしておいでなのでしょう、きっと…。

投稿: Edipo Re | 2024年6月18日 (火) 08時23分

2010年5月28日 シューマン交響曲第2番 Eバッハ 指揮 という昔のブログに目がとまり 遅ればせながら 2010年5月のブログの所にコメントを書かせて頂きました. ちょうど 昨日 NHKで Eバッハ指揮の番組があり yokochan 様 御覧になっておられるのでは?と思いました. お好きである!と 以前のブログに書かれてありましたが 実は 私も Eバッハ が好きなのです! だからコメント書きました. 2021年5月30日ケルテス ウィーンフィル についての記事の追加のコメントと バラバラ書いて申し訳ございませんが 宜しければ,ケルテスの方と両方共 ,御覧下さいませ. 最近 思う事を 色々と書かせて頂いております. どうぞ 御体 大切に なさって クラオタ日記を これからも 御無理の無い範囲で書いて 下さいませ. 楽しみに していますよ!

投稿: ケ.ボルテール | 2024年6月18日 (火) 21時15分

モーツァルト繋がりで 2012年5月11日の モーツァルト ビアノ協奏曲 20番 カーゾン & ブリテンの 記事を 見つけたので そちらの方へもコメントを 遅ればせながら 書かせて頂きました. つまり 2021年5月30日,ケルテス ウィーンフィル 追加のコメントと 2010年5月28日 , シューマン交響曲2番エッシェンバッハの コメントと 2012年5月11日の C.カーゾン の 記事にも コメント を 書かせて 頂いて おります と いう事です. 又 先日のプッチーニの記事にも 追加で 少し 書かせて 頂いて おります. 今迄の記事&コメント が あんまり 素晴らしくて もしろい ので さかのぼって全部 拝見しようと 思いましたが膨大な量で無理なので とりあえず 私が好きな演奏者に 対して だけでも...と 書かせて 頂いたのです. 本当に,まとまりの無い 文章で 申し訳 御座いません. これの 1通前の コメント文章は 書いている途中で まだ完成していないのに なぜか 送信 されている様なので 後で ご確認後 こちらの正しい方を 使って下さい.

投稿: ケ.ボルテール | 2024年6月20日 (木) 01時40分

Edipo Reさん、こんにちは。
コメント返信遅くなりました。
同じくの思いを若き日々に共感されてましたね。
その後のショルテイ&シカゴは文化会館で、わたしも聴きましたので、これもまた同じく。
ケフェレック姫も東京にいらしたのですね。
わたくしには、まさに姫と呼ぶべき憧れ存在でした。
いまお読みした、小耳ネタも、まさに姫様らしきことなり。
そんなお姿が好きですが、なぜに、日本のどこをお好きになられたのか、とても興味があります。
来年の5月もいらっしゃるようであれば、是非にも聴きたいと思います。

投稿: yokochan | 2024年6月27日 (木) 22時30分

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