カテゴリー「シマノフスキ」の記事

2021年12月30日 (木)

わたしの5大ヴァイオリン協奏曲

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東京駅丸の内、仲通りのイルミネーション。

とある日曜日に行ったものだから、通りは人であふれてました。

冬のイルミネーションは、空気が澄んでいてとても美しく映えます。

勝手に5大ヴァイオリン協奏曲。

一般的には、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキーが4大ヴァイオリン協奏曲。

ここでは、私が好きなヴァイオリン協奏曲ということでご了解ください。

順不同、過去記事の引用多数お許しください。

①コルンゴルト(1897~1957)

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   ニコラ・ベネデッティ

 キリル・カラヴィッツ指揮 ボーンマス交響楽団

        (2012.4.6 @サウザンプトン)

好きすぎて困ってるのがコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲。
順不同とか言いながら、これは、一番好き、自分のナンバーワンコンチェルトです。
若き頃はモーツァルトの再来とまで言われながら、後半生は不遇を囲い、亡くなってのちは、まったく顧みられることのなかったコルンゴルト。
そして、いまや「死の都」は頻繁に上演される演目になり、なによりもこのヴァイオリン協奏曲も、ヴァイオリニストたちのなくてはならぬレパートリーとして、コンサートでもよく取り上げられ、録音も多く行われるようになりました。
1945年、ナチスがもう消え去ったあとに亡命先のアメリカで作曲。
アルマ・マーラーに献呈。
1947年、ハイフェッツによる初演。
しかし、その初演はあまり芳しい結果でなく、ヨーロッパ復帰を根差したコルンゴルトの思いにも水を差す結果に。
濃厚甘味な曲でありながら、健康的で明るい様相も持ち、かつノスタルジックな望郷の思いもそこにのせる。
 11種のCD、10種の録音音源持ってました。
若々しい表情でよく歌い上げたベネデッティの演奏。
銀幕を飾った音楽を集めた1枚で、トータルに素晴らしいのでこちらを選択。
ムター、D・ホープ、シャハムなどの演奏もステキだ!

②ベルク(1885~1935

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   イザベル・ファウスト

 クラウディオ・アバド指揮 オーケストラ・モーツァルト

     (2010.12 @マンツォーニ劇場、ボローニャ)

ベルクのヴァイオリン協奏曲も、このところコンサートで人気の曲。
マーラーの交響曲との相性もよく、5番あたりと組み合わせてよく演奏されてる。
1935年、「ルル」の作曲中、ヴァイオリニストのクラスナーから協奏曲作曲の依嘱を受け、2カ月後のアルマ・マーラーとグロピウスの娘マノンの19歳の死がきっかけもあって生まれた協奏曲。
ベルク自身の白鳥の歌となったレクイエムとしてのベルクのヴァイオリン協奏曲。
甘味さもありつつ、バッハへの回帰と傾倒を示した終末浄化思想は、この曲の魅力をまるで、オペラのような雄弁さでもって伝えてやまないものと思う。
 音楽の本質にずばり切り込むファウストの意欲あふれるヴァイオリンと、モーツァルトを中心に古典系の音楽をピリオドで演奏することで、透明感を高めていったアバドとモーツァルト管の描き出すベルクは、生と死を通じたバッハの世界へも誘ってくれる。
 10種のCD、12種の録音音源。


③バーバー(1910~1981

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   エルマー・オリヴェイラ

  レナート・スラトキン指揮 セントルイス交響楽団

     (1986.4 @セントルイス)

1940年の作品。
戦争前、バーバーはこんなにロマンテックな音楽を作っていた。
私的初演のヴァイオリンは学生、指揮はライナー。
本格初演は1941年、ヴァイオリンはスポールディング(なんとスポーツ用品のあの人)とオーマンディ。
3楽章の伝統的な急緩急の構成でありますが、バーバー独特の、アメリカン・ノスタルジーに全編満たされている。
 幸せな家族の夕べの団らんのような素敵な第1楽章。

第2楽章の、遠くを望み、目を細めてしまいそうな哀感は、歳を経て、庭に佇み、夕闇に染まってゆく空を眺めるにたるような切ないくらいの抒情的な音楽。
無窮動的な性急かつ短編的な3楽章がきて、あっけないほどに終わってしまう。
この3楽章の浮いた存在は、バーバーのこの協奏曲を聴く時の謎のひとつだが、保守的なばかりでない無調への窓口をもかいま見せる作者の心意気を感じる次第。
 ハンソンのロマンティック交響曲とのカップリングで発売された、アメリカ・ザ・ビューティフルというシリーズの1枚。
ポルトガル系アメリカ人のオリヴェイラのヴァイオリンは、その音色がともかく美しく、よく歌うし、技巧も申し分ない。
加えてスラトキンとセントルイスの絶頂期は、アメリカのいま思えば良き時代と重なり、まさにビューティフルな演奏。
 CDは5種、録音音源は8種。 

④シマノフスキ(1882~1937)

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  アラベラ・シュタインバッハー

 マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団

     (2009.5 @ベルリン)

ポーランドの作曲家シマノフスキの音楽作風はそれぞれの時期に応じて変転し、大きくわけると、3つの作風変化がある。
後期ロマン派風→印象主義・神秘主義風→ポーランド民族主義風
この真ん中の時期の作品がヴァイオリン協奏曲第1番。
ポーランドの哲学者・詩人のタデウシュ・ミチンスキの詩集「5月の夜」という作品に霊感をえた作品で1916年に完成。
 単一楽章で、打楽器多数、ピアノ、チェレスタ、2台のハープを含むフル大編成のオーケストラ編成。
それに対峙するヴァイオリンも超高域からうなりをあげる低音域までを鮮やかに弾きあげ、かつ繊細に表現しなくてはならず、難易度が高い。

鳥のざわめきや鳴き声、透明感と精妙繊細な響きなどドビュッシーやラヴェルに通じるものがあり、ミステリアスで妖しく、かつ甘味な様相は、まさにスクリャービンを思わせるし、東洋的な音階などからは、ロシアのバラキレフやリャードフの雰囲気も感じとることができます。
これらが、混然一体となり、境目なく確たる旋律線もないままに進行する音楽には、もう耳と体をゆだねて浸るしかありません。
 この作品が好きになったのは、ニコラ・ベネデッティとハーディングのCDからだけど、彼女の演奏はコルンゴルトで選んじゃったから、同じ美人さんで、シュタインバッハーとヤノフスキのものを選択。
鮮やかで確かな技巧と美しい音色のヴァイオリンは、万華鏡のようなシマノフスキの音楽を多彩に聴かせてくれます。
 この作品もコンサート登場機会が急上昇中。
CDは3種のみ。録音音源は5種。

⑤ディーリアス(1862~1934)

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 メレディス・デイヴィス指揮 ロイヤル・フィルハーモニック

   (1976.6 @アビーロードスタジオ)

1916年、グレ・シュール・ロワンにて作者54歳の作品。
 戦火を逃れ、ドイツからロンドンに渡ったディーリアスは、メイ&ビアトリスのヴァイオリンとチェロの姉妹二重奏を聴き感銘を受け、姉妹を前提に、このコンチェルトや二重協奏曲、デュプレで有名なチェロ協奏曲が書かれた。だからイメージは3曲とも、似通っているが、このヴァイオリン協奏曲がいちばん形式的には自由でラプソディーのような雰囲気に満ちているように思う。
単一楽章で、明確な構成を持たず、最初から最後まで、緩やかに、のほほんと時が流れるように、たゆたうようにして過ぎてゆく。
デリック・クックはこの単一楽章を分析して、5つの区分を示し、ディーリアスの構成力を評価したが、わたしはそうした聴き方よりも、感覚的なディーリアスの音楽を自分のなかにある心象風景なども思い起こしながら、身を任せるように聴くのが好き。
フルートとホルン、ヴァイオリンソロでもって、静かに消え入るように終わるヴァイオリン協奏曲。
夢と思い出のなかに音楽が溶け込んでいくかのよう・・・・・
 メニューインとデイヴィスの、いまや伝説級の70年代のEMI録音は、録音も含めて、ジャケットのターナーの絵画のような紗幕のかかったノスタルジーあふれる演奏を聴かせてくれる。
この雰囲気の豊かさは、最新のデジタル録音では味わえないものかもしれないが、だからこそ、タスミン・リトルの新しい録音は是非にも聴かねばならぬと思っている。
CD音源3種、録音音源2種。

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週1か隔週ぐらいのペースでblogを更新しましたが、今年ほど思わぬ訃報が舞い込んでお別れの記事を書いた年はないかもしれません。

来年はどんな年になりますかどうか。
音楽を聴く環境も様変わりし、コンサートに出向く機会も激減。
いくつも仕掛り中のシリーズを順調に継続したいけど、時間があまりなく、風呂敷を広げすぎたかなと反省中。

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2013年4月 6日 (土)

シマノフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番 ニコラ・ベネデッティ

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先週末、千葉の平山大師。

この紅枝垂れだけが咲き残っておりました。

鮮やかな色合いです。

昨日は、寝不足に加え、いろんなことがおきて、ドラマティックな一日でした。

そのことは、いずれまた、その思いを書いておきたいと思います。

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  シマノフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番

        Vn:ニコラ・ベネディッティ

    ダニエル・ハーディング指揮 ロンドン交響楽団

                  (2004 @ロンドン)


カロル・シマノフスキ(1882~1937)は、分裂時のポーランド生まれ、その生没年からわかるとおり、世紀末系の作曲家。
55歳での死去は、いまからすれば早すぎるもので、なかなかに劇的なその人生は、その早世を肯かせるものでもあります。

裕福な家庭に育ち、ふんだんな音楽教育を受け、ポーランド音楽界の新たな流れの会にも影響を受け(カルウォヴィチの後輩)、その後ヨーロッパ各地を楽旅。
帰還後、ロシア革命の一派による襲撃を受けるなどして、裕福だった家も没落してしまい、困窮と病の中に亡くなってしまう。

その人生を裏付けるように、シマノフスキの音楽作風はそれぞれの時期に応じて変転し、大きくわけると、3つの作風変化があるといいます。

後期ロマン派風→印象主義・神秘主義風→ポーランド民族主義風

その人生にあてはめると、裕福時代→楽旅時代→帰国後の苦難時代、という風になるかと思います。

まだシマノフスキ初心者のわたくしで、多くは聴いてませんが、4曲ある交響曲のうち以前取り上げた第3番「夜の歌は、真ん中の印象主義・神秘主義風時代のもので、ペルシャの詩につけたミステリアスな交響曲でした。

そして、今回のヴァイオリン協奏曲第1番も、まさにその時期に位置する実にナイスな存在なのです。
1915~16年に作曲。
ポーランドの哲学者・詩人のタデウシュ・ミチンスキの詩集「5月の夜」という作品に霊感をえた作品。
ミチンスキの詩集「星の薄明かりのなかで」という作品に、先に6つの歌曲をつけていることから、この詩人を知ることになったとされます。
その詩を是非読んでみたいと思います。
音楽を先に知り、その元となった文学作品を確認するというのも、なかなかに好奇心をあおるものでして、ことにこのシマノフスキ作品のようにいろんな要素が多面的に織り込まれているところを聴くとなると、ますます知りたくなります。

曲は単一楽章で、約27分の標準協奏曲サイズ。
打楽器多数、ピアノ、チェレスタ、2台のハープを含むフル大編成のオーケストラ編成で、それに対峙するヴァイオリンも超高域からうなりをあげる低音域までを鮮やかに弾きあげ、かつ繊細に表現しなくてはならない、難易度の高いソロです。

鳥のざわめきや鳴き声、透明感と精妙繊細な響きなどドビュッシーやラヴェルに通じるものがあり、ミステリアスで妖しく、かつ甘味な様相は、まさにスクリャービン。
そして、東洋的な音階などからは、ロシアのバラキレフやリャードフの雰囲気も感じとることができます。
これらが、混然一体となり、境目なく確たる旋律線もないままに進行する音楽には、もう耳と体をゆだねて浸るしかありません。
こんな聴き方をすること、瞬くような流れの音楽、こうした類の音楽に、わたしはいつも快感を覚え、脳内細胞が時には活発になり、そして時には緩やかにほぐれていくのを感じとることができます。

ともかく、わたくしの音楽嗜好にストレート・マッチしたシマノフスキのヴァイオリン協奏曲なのです。

そして、わたしの大好きなニコラ・ベネデッティが弾いているんだもの。好きになりますわな。
DGデビューのこの音源は、実は録音してすませていたところ、最近ちゃんと購入したら、レーベルがデッカになって、その刻印がジャケットにしっかり押されてました。
ビュジュアル派のヤワな存在とは違う本格派の彼女。
先生のひとりがポーランド人だったこともあり、この方のサジェストでシマノフスキを知ることになり、レコーディングに結びつきました。
時に奔放に、時にロマンテッィクに、でもニコラらしい健康的なヴァイオリンがとても清々しく、曲の魅力とともに、何度聴いても飽くことがありません。

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カワユク美しいニコラたん

少し前、日本に来てたんですねぇ。

過去記事

「コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲」

「プロムス2012 ブルッフ スコットランド幻想曲」

「プロムス2012 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲」

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2008年9月 6日 (土)

シマノフスキ 交響曲第3番「夜の歌」 ドラティ指揮

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ご存知、伊勢名物、「赤福」。

お互いいろいろあったけれど、なんだかんだで、北の「白い恋人」とともに、最強のお土産銘菓ではなかろうか!

赤福の原点は「赤心慶福」と株式会社赤福のHPに書いてありました。
商売をやる人間にとっては、心に刻むべき言葉かもしれませぬ。

亡父が、長らく名古屋に単身赴任をしていた。
週末に帰ってくるときは、名古屋のお菓子を鞄に詰めてやってきた。名古屋のお菓子は重たいものばかりなので、父の鞄はズシリと重かった。「赤福」「きよめ餅」「両口屋是清」「なごやん」「大須ういろう」・・・・、次から次に楽しんだもんだ。
父が退職後、私が今度は名古屋行きの辞令が出てしまい、週末のお菓子運搬を引継いだ。今は、義弟が名古屋に赴任し、現地婚をして名古屋人となってしまった。
たまの帰還のお菓子も赤福である。変わらぬ味。
でも「海老ふりゃぁ・シュークリーム」や「ばかうけ手羽先味」「きしめんパイ」・・・、なんだか最近の面白お菓子に人気は移りつつあるのか。軽いし・・・・。

名古屋にいた頃の、お客さんへの土産は、重くてがさばるものが重宝された。
間違っても、軽~いミルフィーユのような洒落た洋菓子はいかんかった。
名古屋でも、今はもう昔・・・・。

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歌入り交響曲。

ポーランドのシマノフスキ(1882~1937)の交響曲第3番「夜の歌」は1916年の作品。

シマノフスキは、遅れてきたような作曲家で、実はすごいカッコいい作品を書いたのに、全然見向きもされなかった。
ひとつには、ポーランドという国に地味さ加減もあるし、北欧のような熱烈な独立運動と音楽が結びつくことも近世においてなかったからかもしれない。
そして、シマノフスキの多面的な捉えどころのない変転する作風によるところが大きい。
 あまり多くを聴いてはいないが、ショパン風あり、シュトラウス風あり、スクリャービン、ドビュッシー、ストラヴィンスキーあり、という具合に色んな味わいが横溢する。
ただひとつの括りで言えば、まぎれなく後期ロマン派で、ワーグナーとマーラーの流れをしっかり引き継いでいる。

交響曲は4曲残したが、3番は、13世紀ペルシアの詩人「シャルラディン・ルミ」の神秘的な詩をテキストにした、テノールに合唱を擁するカンタータ風の作品である。
ポーランドを出て各国で見聞を広め、古代ギリシアや東方・アラヴについても没頭した。
そしてドビュッシーを始めとする印象派音楽にも大いに触発され、この曲には、それこそ、いろんな要素がしっかり刻み込まれている。
 まず感じるのは。スクリャービンの神秘主義的な響き。これが一番強烈。
誰しも、これをスクリャービンと思うこと必至。
そして、ドビュッシーの精妙かつ印象主義的な模糊とした雰囲気もある。
意外に感じられないのが、シュトラウス風の甘いロマンティシズムで、その作風はこれよりも前の1番や2番の交響曲に聴いてとれる。

大まかに3つの部分に分かれる単一楽章形式。
25分ほどの音楽だが、その緊張感とまがまがしい雰囲気、そしてミステリアスな夜を歌う独唱や合唱に魅力を感じる。
ドビュッシーの夜想曲とスクリャービンのプロメテウスを足して割ったような音楽。

名匠ドラティが何故に、この1枚を録音したのかわからないが、さすがに明確で音楽の運びがしっかりと聴こえる。デトロイト響のうまさも充分感じとることができる優れもの。
あと他の演奏では、シマノフスキのスペシャリスト、ラトルの演奏はドラティが譜面を精確になぞった以上に、音楽への共感と思い入れが強い。

Akafuku_1 由緒あらたかな「赤福」
お伊勢さんへの、お抜け詣り、父が名古屋にいた頃に行ったことがある。
高校卒業の頃だったか、五十鈴川の清冽さを覚えている。
きっともう行かないだろうな。
出雲とともに、独特の雰囲気に満ちている。

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