2008年5月20日 (火)

レオンカヴァッロ 「五月の夜」 ヴァグリエリ指揮

Mitsui_club 三田の閑静な場所にある「網町三井倶楽部」。
三井家の迎賓館として、大正期に出来たルネサンス様式の館で、英国式庭園や宮殿のような内部はゴージャスそのもの。(らしい・・・)
三井系大企業を中心とした会社のお偉いさんや、その紹介がないと入れないみたい。
結婚式もできるし、本格フランス料理も食べれるようだ(正装でね)。

私のような人間には縁はございません。
事務所から歩いてこれる場所なので、たまにこのあたりを散策し、麻布あたりまで足を伸ばすことも多い。
歩いて覗き込むだけですが・・・・・。

Leoncavallo_lanuit_de_mai ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857~1919)は、昨年が生誕150年だったが、見事に何もなし。
パリアッチ」(道化師)だけが超メジャーな悲しい存在。セットで付いてまわる「カヴァレリア・ルスティカーナ」のマスカーニもご同様。
「カヴァ・パリ」なんて、いっしょくたに呼ばれちゃう。

偉大なヴェルディのあとは、プッチーニがしっかり人気・実力ともに次いでしまったが、このセット2人組も決して捨てたものでない(はずだ)。
マスカーニは、「友人フリッツ」や「イリス」などの美しいオペラが聴かれなくはないのに、レオンカヴァッロは、プッチーニに台本を提供しておきながら、断られ自分で書いた「ラ・ボエーム」をはじめとするオペラがいくつもあるようだが、それらは全く耳にすることができない。
有名なのは、歌曲の分野くらいか・・・・・。

さて、今日の首都圏は、低気圧と台風のダブル攻撃で、早朝から風雨が吹き乱れた。
午後は、風がすべて吹き飛ばしてくれたかのような晴天。
晴れた夜空には、きれいな月が美しく輝いている。まさに美しい5月の夜。

レオンカヴァッロの「5月の夜」は、テノールとオーケストラのための交響詩である。
レオンカヴァッロは、ナポリ生まれだが、本国で勉強してオペラを数曲書いてのち、フランスやイギリスで軽い音楽を書いたり演奏したりしていた。
その後、親族がいるエジプトに渡ったりしたが、民族戦争があり、イタリアに帰還し、マスカーニのカヴァレリアの成功を見て、一年発起して「パリアッチ」を作曲(1892)して大成功を収めた。その初演はなんと、トスカニーニなんだ。

さてさて、この「5月の夜」はパリ時代の1886年に書かれた。
原作は、フランス・ロマン派の詩人・作家の「アルフッド・ド・ミュッセ」の同名の詩。
ミュッセは、かのジョルジュ・サンドとの恋愛物語もある人だから、その時代性とロマン主義真っ只中にあった存在感が理解できる。5月のほか、8月、10月、12月のそれぞれ夜を歌った詩集を作っているので、よっぽど甘い夜がお好きだったのだろうか。
ネットでいろいろ見てみたら、かなりハンサムでもてそうな男子だった。
ちなみに、プッチーニのオペラ「エドガー」の原作もミュッセでっせ。
 この輸入盤CDのリブレットは、原作のフランス語の詩しか出ていないので、内容はさっぱりお手上げ状態。今度、詩集でも調べてみなくては・・・。
「憂愁に沈む詩人」と「苦悩と絶望こそ言葉の源泉」と慰めるミューズの対話が内容の様子。

ということで、レオンカヴァッロは、原作のフランス語そのままに、オーケストラがミューズを、テノール独唱が詩人を、それぞれ交互に並ぶ12曲の構成として作曲した。
音楽は、とてもロマンテックで聴きやすいもので、総じていえばオーケストラ部分は優しく抒情的、テノール独唱部分はドラマテックで歌謡的、まるでオペラアリアを聴くよう。
流れるように湧き出てやまない美しい旋律は、さすがに南の国の作曲家。
そして、フランス語の語感の美しさも相まって、なかなかに陶酔の境にいざなってくれる。
最後のテノールの絶唱は、のちのパリアッチを思い起させてくれるし、ミューズ(オケ)の第1曲は、ジャケットにある「海に浮かぶ月」が思う浮かぶし、同じオケによる5曲目は、分散する弦のさざなみに乗って、ヴァイオリンやマンドリンが夢見るように、きれいな歌を奏でる。
本場の雰囲気豊かなオケに、目一杯に歌いまくる国籍不明のテノールはとてもよろしい。

         テノール:グスターヴォ・ポルタ
     パオロ・ヴァグリエリ指揮 サヴォーナ交響楽団
                          (2002年録音)

オペラ好きや、後期ロマン派音楽好きには是非お薦めの桂曲であります!
レオンカヴァッロとマスカーニ、いろいろと聴いてみる必要ありデス!

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2008年5月12日 (月)

シューマン 「クライスレリアーナ」 ベロフ

Yellow_rose 以前に撮った写真。
ばかちょんでも、光の加減や自分でも意識しない按配で、こんなうまい具合に撮れるものだ。

今日の関東は、3月の初め頃の寒さ。でも暦は、もうバラの季節なのだな。

Schuman_kreisreriana_beroff 土曜に聴いた「シュナイト/神奈フィルのシューマン」がいまだに尾を引いている。
それというのも、あれだけ歌謡性と輝きに溢れたシューマンの交響曲は初めてだったものだから。

ピアノ曲ならば、ソナタ以外は詩情に溢れているし、旋律にもことかかない。
ほとんどのピアノ作品は、交響曲前だし、若やぎもあるし。
そこで、若きミシェル・ベロフのピアノで「クライスレリアーナ」(1938年)を取り出してみた。

本来、クライスラーのこと、という意味あいだったらしい。クライスラーといっても、あのヴァイオリンのクライスラーではなく、文豪ホフマンの小説に登場するクライスラーのことらしい。でも、本人はそのクライスラーではなく、クララのことを思って作曲したというから、やっかいなシューマンなのだ。
でもそれは無視して、8つの幻想曲からなる緩急のモザイクのような小品たちは、それこそロマン溢れ、伸びやかさと激情の交錯する音楽。

ああした、ややこしい交響曲を後に書くことになるシューマン。
果たして単にオーケストレーションがヘタクソだっただけなのか?
かといって、一昨日の演奏は、その下手と思われるスコアが豊かに歌い、隅々まで鳴り響いていたのだし・・・。

本来の幸せなシューマンは、クララを思い、ロマンの森を思った、こうした作品の中にこそあるのかもしれない。
ベロフの若やぎと情熱に満ちたピアノは、シューマンにとても相応しいように思う。
技巧的にも完璧ながら、そのみずみずしい響きは、昨今の若い完成されたピアニストからは聴くことができない。気恥ずかしいくらいが、ちょうどいい。

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2008年4月29日 (火)

ルロイ・アンダーソン ピアノ協奏曲 スラトキン指揮

C東京ディズニーシーの20世紀初頭のアメリカ(ニューヨーク)をイメージした街並み。
夜ともなると非常にいい雰囲気になって、ここに佇み、ワンショツトひっかけたくなる。

ディズニーシーは、子供に引率されて春休みに念願のデビューを果たした。
酒が飲めることもさりながら、ヨーロッパ(ルネサンス期)やアメリカ、中近東、インカ、地底、海底などなど、世界のあらゆるシテュエーションが楽しめちゃう。

B そんな大人のテーマパークなんだ!

一度で好きになってしまった。
息子も気にいったようで、また男ふたりで行こう、なんて計画しているのだ。

さすがにオヤジ一人ではマズイだろうけど、もしかしたら「アフター6」に仕事帰りにふらりと寄って酒を飲んじまうのも粋かもしれない。
そんなことが出来そうなのも千葉県民の特権かもしらん。
マジやるかもしれませんぜ!

Anderson_slatkin 今日は、アメリカの生んだユニークな作曲家、ルロイ・アンダーソン(1908~1975)のオーケストラ作品集を。
ナクソスから出た素適な1枚は、レナード・スラトキBBCコンサートオーケストラの演奏。
メジャー指揮者で愛国心一杯のスラトキンが、このところナクソスに自国音楽を録音しはじめた。
そんな嬉しい1枚でもある。

ハーバード出の秀才は、語学教師への道から、才覚のあった音楽の道へと転身し、ボストン・ポップスとの協力関係を築き、有名な短編曲をいくつも作曲た。
誰しも聴いたことのある曲ばかり。
戦後から60年代までがその充実期で、わたしのような世代がイメージするアメリカの豊かで幸せな社会を反映さえた、伸びやかで明るく、ユーモアも満載の音楽。
 ノー天気と言われようとかまわない。屈託ない音楽は聴くこちらの気分を解放し、心の休日を与えてくれる。
このCDは、生誕100年を記念しての、アンダーゾン作品全集の第一弾で、有名な「トランペットボランタリー」をはじめとして、あまり聴いたこともない曲もふくめて14曲ものオーケストラ作品が収められている。
 しかし、目玉は、ピアノ協奏曲。
1953年、作者の指揮、ユージン・リストのピアノで初演されたが、長く封印され、1989年アンダーソン未亡人の意思によりリヴァイバルした純アメリカ産のピアノ協奏曲。
20分あまりの3楽章形式の協奏曲は、アディンセルのワルソー・コンチェルトのようなロマンテックなものではないが、ハリウッド的・映画的な小気味のいい愛すべき作品に思える。
親しみやすい旋律にあふれ、そう、ディズニーのあの雰囲気にも通じる陰りのない明るさ。
一度聴けば、皆好きになってしまうのでは!

ジェフリー・ビーゲルというピアニストが快活に弾いていて、スラトキンのにこやかな微笑みが目に浮かぶようなオーケストラが実によろしい。
本家のBBC響のシェフをつとめたスラトキンが、BBCコンサートオケをどうした按配で指揮しているのか不明なれど、実に楽しいコンビになっている。
その実力のわりに、あえて王道を歩まないかのようなスラトキン。
ニューヨークフィルくらいの指揮者になってもいいと思うけれど、デトロイト響のシェフに就任との話もあり嬉しいことだ。
N響に客演時の、ラフマニノフの2番や、幻想、チャイ5など目のさめるような名演だった。
まだまだ、活躍が期待のスラトキン!

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2008年4月 7日 (月)

「ディズニー スペクタキュラー」 カンゼル指揮

002もう2週間前だけれど、子供に連れられ(?)念願のディズニー・シーにデビューを飾った。
卒業記念に友達と行く娘たちを引率する役目だったが、娘たちは、「ランド」に、息子と私は「シー」へと別行動。

「ディズニー・リゾート」の集客の課題は40~50台らしい。
子供が親離れしてしまう年代だし、本人達も夢を失いつつある世代だからね。

何故、念願・・・なのかというと、以前にも書いたが、「シー」ではお酒が飲めちゃうからなのであります。
アトラクションも激しいものは少ないし、どちらかというと水辺の外国の街の雰囲気を楽しむ感じだ。
030 ベネチアあり、ニューヨークあり、アラブあり、フィレンツェ風あり、インカあり、地底・海底あり・・・・。

ほんと、よく出来ている。

音の効果も素晴らしく、波止場ではカモメが鳴き、鐘が鳴っている。
そんな場所で、うららかな日差しを浴びてビールを飲んでしまうのだ。
大人(オヤジ)の、ディズニーの楽しみ方のひとつ。

疲れたり、寒くなったりしたら、海底の王国へ降りて行き、ほのかに湿った、まるで胎内のような中で居眠りをする。オヤジの休憩の取り方のひとつ。

003 小腹がすいたら、スペアリブやチキン、ホットドックなどを頬張ればいい。
散々歩いて、遅い昼食にブッフェスタイルのレストランで目移りするようなメニューを前に生ビールを。
オヤジよ、食べ過ぎ・飲み過ぎ注意だ。

どこからか、聴いたような音楽が・・・、おお、ドビュッシーの「海」じゃないか!
堪らんばい。
ということで、クラシック好きのオヤジも唸ってしまう仕掛けが。

Kuzel_disney

クラシック好きでも、かなり楽しめるディズニー系の1枚は、カンゼルとシンシナティ・ポップス「Disney Spectacular」。
もはやスタンダートとなった誰もが知ってるディズニーの名曲が大オーケストラで丁寧に演奏されていて、普通に素晴らしい。

「シンデレラ」「白雪姫」「ピノキオ」・・・、何ていい曲なんだろう。
私が子供の頃、毎週日曜にディズニーの番組が放送されていた。「ルーシー・ショー」や少しあとの「奥様は魔女」などとともに、アメリカのカッコよさを子供心に植え付けられたものだ。

横浜で「ばらの騎士」を観劇して、歳を重ねることの時間の経過に少しおののいてしまった翌日の「ディズニー」訪問。
006 どっこい、気分は若返り、夢の国に一日どっぷり浸らせていただいた。
まだまだ歳とるには早い。
「夢を忘れちゃあかんよ!」とミッキーも申しておりました。

バーバラ・ヘンドリックス sings DISNEY

マイ・フォトに「ディズニーシー」載せました。

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2008年3月 6日 (木)

ショパン スケルツォ第2番 ポリーニ

Nara1木曜日は、早く帰宅して、「ケンミンショウ」を見て、「鹿男」だ。

鹿男、ついに佳境に。
生徒が鹿の使い番だったし、狐の使い番はやはりあの先生。
そして鼠はやはり・・・・・。
藤原先生があなたは何なんですか? と言われて、「私は人間です」と答えるところが面白かったし、カワイイ。
演じる「綾瀬はるか」の天然具合が味がある。
彼女の髪型は、「ぱっつん前髪」といって、眉毛が隠れるくらいまで、前髪をきれいに揃えてしまう髪型。
今、ブームだそうな。
CMで、「安室奈美恵」もしっかり、ぱっつんしてる。
う~む、そんな前髪、ワタシも欲しいぞ。
安室ちゃんといえば、以前、飛行機で遭遇したことがある。
伸ばせば手が届くくらいに近くにいた。サインもらえばよかった。
飛行機といえば、パティシエの奥さんになる「川島なお美」にもモノレールで遭遇し、ずっと羽田まで一緒だった。しかもエスカレーターで、真後ろになったため、変な意味でなく、ともかく近くで観察しちゃった。
ピンクづくしで、スーツケースも帽子もピンク。
「実は学校の先輩なんですぅ!」と声をかければよかった。キャンパスでも遭遇していたし・・・・。

あらら、今日は芸能に走りすぎだわ。

Chopin_scherzi_pollini 久方ぶりに聴くショパンはいい。
大規模なオペラや、大オーケストラにも負けないくらい、激しいドラマと、あまりにはかなく美しい詩情がある。

ショパン(1810~1849)は、数年おきに「スケルツォ」を4曲、作曲した。
スケルツォは、普通、交響曲やソナタのなかの楽章のひとつとして存在し、メインではなく、軽めの楽章であることが多い。
それを独立した形式で作曲し、しかも軽いどころか、めちゃくちゃ深刻で、激情的な音楽に仕立てたショパン。まさに天才だわ。

どの曲も素晴らしいが、一番有名なのが、第2番。
私は3番も好きだが、今日は時間の関係で2番を。
そのユニークな出だしからして独創的で、すぐさま詩情に満ちた旋律がアルペッジョに伴なわれて始まる。
そして、夢みるような中間部は、あまりにも夢想的で、酒好きの私にはたまらない音楽。
私の稚拙な言葉では言い表わせない、極めて流動的かつ夢想的な音楽。
いつもワーグナーばっかり聴いてきるけれど、ショパンの流動性に比べたら、ワーグナーの方がよっぽど硬く、決まりも多く人の気持ちを縛りつけてしまうかもしれない。
でもそれがやめられないワタシなの・・・・。

ポリーニの90年の録音。
あいかわらず、完璧な打鍵に裏打ちされた強靭なピアノの響き。
そこにイタリア人としての豊かな歌が伴なっているものだから、明るくはっきりとしている。
完璧すぎてコワイけれど、その歌が救いなんだ。
こうしたショパンも素晴らしい。

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2008年2月26日 (火)

ブルッフ スコットランド幻想曲 タスミン・リトル

Tono 写した写真を眺めていたら見つけだした涼しげな1枚。
夏の初めの頃、遠野のカッパ淵の清冽な流れ。
遠野物語で、カッパが語られる場所。ほかに人がいなくて、あまりに静かで不気味だったけれど、何故か懐かしい雰囲気で、不思議と心落ち着いた。

今頃は、雪に閉ざされてしまっているだろうな・・・・。

Buruch_scottish_fatasy_little

今日は、イギリス音楽じゃないけれど、そのエッセンスが味わえる、しかも英国本場の演奏で聴く音楽を。UK-JAPAN2008であります。

ブルッフスコットランド幻想曲を、タスミン・リトルのヴァイオリン、ヴァーノン・ハンドレー指揮のロイヤル・スコテッシュ管弦楽団の演奏で。

ドイツのブルッフ(1837~1920)は、ヴァイオリン協奏曲の1番とこの曲ぐらいしか聴かれないけれど、交響曲もオペラも書いたマルチな作曲家らしいけれど、残念ながらほとんど耳にできない。
オペラなど是非聴いてみたいものだ。
以前、チョーリャン・リンとスラトキンの明るい演奏を取上げたこともある。

この曲は、「スコットランド民謡を自由に用いた管弦楽とハープを伴なうヴァイオリンのための幻想曲」という長たらしい原題をもつらしい。ウォルター・スコットの詩に感化されて書いた作品は、私にはまだ見ぬ英国高地地方、スコットランド地方の風景を思いおこさせる。
夢見るように遠くを眺めるようなロマンテックな音楽。
その音楽はまさにドイツ・ロマンティシズムであると同時に、英国独特の詩情にもあふれたみずみずしい桂曲。
前奏曲を入れて全5楽章、ときにしんみりと、ときに明るく快活に、そして終始ノスタルジックな音楽は、誰しも懐かしい故郷やまだ見ぬ懐かしい風景へとその思いをいざなってくれることだろう。

イギリスの元気娘、「タスミン・リトル」はもうベテランだが、その若き頃よりディーリアスの情熱的な演奏を聴いてきたヴァイオリニスト。彼女のHPはこちら
彼女の一点も曇りのないバッハなどがダウンロードできちゃいます。

ともかく快活で明るく積極的な彼女、その姿勢がそのまま音楽に現れていて、ほのぼのと、そして明日も頑張っちゃおうという気にさせちゃう。
こんな豊かな歌とフレキシビリティに満ちた演奏は、ドイツ系の奏者では出来ないのでは。

EMIにかなりの協奏曲録音があるはずだが、なかなか入手しずらい。
タスミンのブラームスやメンデルスゾーンが聴きたいし、エルガーのコンチェルトも是非弾いて欲しい。
ハンドレーと本場スコテッシュのオケの、立派な伴奏にも心惹かれる思いだ。
多くに方に聴いていただきたいタスミンの名演奏。

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2008年2月 8日 (金)

バルトーク 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 ブーレーズ指揮

ピエール・ブーレーズは、今年83歳。
作曲家としてブーレーズに関しては私は不案内なので、なんともいえません。
指揮者としては、1950年代後半から自作を中心に活躍しはじめ、コンサートホールに録音した、「春の祭典」でその指揮者としての実力を見せつけたはずだ。
同レーベルには、同じストラヴィンスキーの結婚や、水上の音楽なんかもある。
そのブーレーズに目を付けたのが、ヴィーラント・ワーグナーで、1966年、クナッパーツブッシュの後任として「パルシファル」に起用したのだ。
「オペラは死んだ」とか「オペラハウスを燃やせ!」なんぞと、過激な歌劇発言をしていたブーレーズは、幽玄長大だったクナのパルシファルとは反対に、快速・明晰なパルシファルをこともなげに聖地で演奏してしまった。
ヴィーラントの眼力とその目指した音楽に、今もって驚かざるを得ない。

それでもって、話題はブーレーズの頭のこと。
若い頃に較べて、髪が増えているのである。
カツラなのか、リーブ増毛なのか、1:9分けかなんかで、思い切り横から持ってきているのか???
歳を経るごとに、髪が増え、音楽も先鋭一本やりから、丸みを帯びるようになったブーレーズ。笑顔も増えたし。
こんなことしてゴメンなさい、ブーレーズさま・・・・。

Boulez_1_2

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Boulez_bartok

ブーレーズがCBSに録音し始めた40代の録音のひとつが、バルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」(弦チェレ)とストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲。
オーケストラは、BBC交響楽
このジャケットからして、あの頭部の時代。
バルトークが1937年に完成させた斬新かつ民族色の濃い作品は、フルトヴェングラーも初演後すぐに演奏したという。

4つの楽章からなるが、全編厳しく、緊張感たっぷり、ある意味無愛想なくらいのクールな雰囲気に満ちている。
このクールな雰囲気が、青白い炎のようにメラメラと燃えるような押さえた情熱を感じさせるところが、バルトークならでは。
精確無比、怜悧で切れ味鋭い、このブーレーズの演奏は、私が高校生の時に聴いた。
当時レコード芸術で、諸井誠氏が、「ぼくのBBB」という連載を書いていた。
女の子一人と、音楽喫茶の主人(だったと思う)と客のクラヲタ達の物語で、BBBとは、バーンスタイン、ブーレーズ、バレンボイムである。
この3人の演奏をいろいろ比較して聴いてゆく内容だった。
そこで、3人が共通して録音している曲が、この弦チェレで、これを読んでいて、無性に聴きたくなって購入したレコードなんだ。
少しツメは甘いけれど大らかなバーンスタイン、若さみなぎり踏み外さんばかりのバレンボイム、完璧なブーレーズ・・・・、こんな内容だったように思う。

シカゴとの再録音は未聴ながら、40年前の録音とは思えない色褪せない演奏。
ちなみに、「火の鳥」は1910年版組曲を採用しており、通常より長いが、終曲がなく、カスチェイの踊りで終わってしまう。ちょっと消化不良の感を抱くが、当時のブーレーズならではの選択であり、演奏である。

私もあやかりたい、ブーレーズの頭・・・・・、悲し~~。

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2007年12月12日 (水)

J・ウィリアムズ 「スター・ウォーズ」 ウィリアムズ指揮

9 草木も眠る丑三つ時、ここはとある大名の江戸屋敷・・・・。

どうすか?この雰囲気。今にも、同心や岡っ引きがあれわれそうじゃありやせんかい?
思わず、物陰に隠れてやり過ごしたくなるじゃねぇですかい。

はて?
ここはどこでしょうかねぇ?
当てて下せぇ。

Williams_star_wars 時は江戸の昔から、未来へと駆け抜けますぜ。
惑星間で、銀河系の覇権をめぐる正邪の戦いが行なわれつつあった。
その血湧き肉踊るドラマが「スターウォーズ」である。6部からなる超大作は、誰しもを夢中にさせた。
おいらも、ご多分にもれず1978年の第1作(エピソードⅣ)を、大学時代、今は亡き渋谷の東急で観てから虜になったんだ。
1~3(エピソードⅣ~Ⅵ)で充分完結していたのに、その前歴を扱うべく、ダース・ベーダの過去までが映画化された時は、こちとら、はなはだオッサンになってたもんで、劇場なんてのにぁ行けねぇ。

ところがよ、そこはビデオの恩恵で、てめえの家でしっかり見れるとくりゃ、こりゃ文句はねえってことよ。
映画のクォリティは、全6作均一で、えれぇえ、よく出来てやがる。
でもよ、音楽は最初の3つがあって、残りの3つができたの感ありありで、聴くべきすべては、1~3(エピソードⅣ~Ⅵ)にあるんだぜ。

メータ&ロスフィルのハリウッド・スタイルの名演・名録音も懐かしい。
作曲者ジョン・ウィリアムズの自演盤は数々出ているが、今回のものは1990年に、特別編成のオーケストラ、その名もスカイウォーカー交響楽団を指揮して録音された、エピソードⅣ~Ⅵの音楽組曲である。
監督のジョージ・ルーカスとJ・ウィリアムズは、ホフマンスタールとR・シュトラウスの関係のようなものだ。二人で、登場人物たちのテーマ(まさにライトモティーフ)を考え、映画を見ながら演奏し、修正を加えていったらしい。

そのルーカスが功なり財なって、カリフォルニアに音楽スタジオを手にいれた。
そこに、腕っこきの奏者を集めて、このCDが録音された。
奏者は、西海岸で活躍する連中をJ・ウィリアムズが選考したという。
おそらく、LAPOやSFOやオペラの連中が集まったのだろう。写真を見ると100人編成くらいの大オーケストラなのだから。

こんな経緯で出来上がった演奏は、もう感涙の1枚。
これをバックに映画を音を消して楽しみたい。
私のお部屋では17インチのテレビしかなくて、愛器につなげば音はそこそこ出るが、映像があまりにもお粗末・・・・・。永遠の課題ですな・・・。

まあ、それにしてもよく書けている音楽であることよ。
はなはだクラシカルな「未知との遭遇をはじめとして、ジョーズ、オリンピック・ファンファーレ、スーパーマン、ET、ジュラシックパーク、ハリーポッター、インディ・ジョーンズなどなど。
SF、スペキュタクラーものに圧倒的な威力を発揮する大作曲家なんだ。
ボストン・ポップスの歴代指揮者の一人でもあるし、間違いなく現代の偉大な音楽家のJ・ウィリアムズ。
まだまだこれから、いい音楽を書いてくれることだろうて。

1 2
さっきの画像は実は、浅草寺なんでさ。

夕刻に訪れると、観光客は消え去り、ゆったりとした時間が過ごせる。
まるで時代を間違えたかのような光景もたくさんある。
レトロな洋食屋で舌鼓をうつもいいし、怪しげな居酒屋でホッピー飲んで300円を払うもよし。そして、さまよい中に見つけたレコード店。完全にその世界に特化しているんだぜぃ。

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2007年9月24日 (月)

ヘルツォーク エリカ 「ためいき」

Bara

今月初めの北海道、朝の散歩で、路傍に見つけた一輪のバラ
朝露にぬれた姿がとても美しく、清冽な印象。

朝はバラ色に輝き・・・」は、ワーグナーの「マイスタージンガー」のワルターが自らを勝利に導く歌だが、今朝は、こんな美しい花が似合うピアノを聴かせてくれる美女をご紹介。

Erica_herzog_2 Erika Herzogエリカ ヘルツォークさんがその人。
美人なのである。
でも聴いてみてビジュアル派だけでない、芯の通ったしっかりした音楽にとても感心してしまった。

私の知り合いから紹介されて、そのHPを拝見し、その経歴も含め気になる存在になった。
そして、そのHPからCDを注文し、こうして楽しむ運びとなった。
ちなみに、彼女本人が丁寧に送って下さいます。誠実かつ、活動的なお人柄が伺える素適な女性であります。

その経歴をCDから抜粋。
「外交官のドイツ人を父、音楽家・俳人の日本人を母として、日本に生まれピアノを学ぶ。
10歳で、父の転勤で渡欧。ルクセンブルク、ドイツ(ヴァイマール)、オーストリア(ザルツブルク)などで学び、2001年に帰国。」
ルクセンブルクの音楽院では最年少主席卒業だし、F・リスト音楽院でも主席卒業。
さらに彼女の音楽の幅を豊かにしていると思われるのは、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学で、ハルトムート・ヘルと白井光子夫妻から、歌曲伴奏をみっちりと学んでいること。

こうした素晴らしい経歴を背景に、彼女のピアノは先に記したとおり、芯がしっかりと通っていて、ぶれがまったくない。
よくあるように、美しい音を作り出すことばかりに終止するというよりは、内声部に耳をよく傾けながら、そこにある豊かな歌を引きだそうとするかのような、内面的な掘下げに注力しているように感じる。

 バッハ 「主よ、人の望みの喜びよ」     ヘンデル 「調子のよい鍛冶屋」
 ベートーヴェン 「悲愴」第2楽章       シューマン 「トロイメライ」
 ブラームス 「間奏曲」と「ワルツ」       メンデルスゾーン「ヴェニスの舟歌」
 ショパン 「雨だれ」「ノクターン」        リスト   「ためいき」
 リャードフ 「舟歌」               ドビュッシー 「アラベスク」「月の光」
 ドビュッシー 「亜麻色の髪の乙女」     サティ  「ジムノペディ」

有名曲ばかりで、普段はこれらを真剣に聴く機会ってあまり持たない自分であるが、何度も繰返し聴いてしまった。真摯なピアノなのである。
オペラや声楽ものが好きな私にピタリとくる、歌心をもったピアノに感じるのである。
ヘンデルの曲を、こんなに大真面目に聴いたことはこれまでなかった。
なんだか、すごくいい曲なんだ。このCDを聴いているとそんな思いになってくる。
どれも「いい音楽だ!」と実感させてくれる。 
 とりわけ気にいったのが、リストにリャードフ、ドビュッシーかな。

彼女は、現存するドイツの作曲家「クルト・シュヴェーン」の音楽の演奏にも心を傾けているという。残念ながら、シュヴェーンはまだ未知の作曲家。
交響作品から器楽、オペラまでかなりの作品を書いているらしい。
是非にも聴いてみたいものだ。

それから、エリカさんは、ただいまレコーディング中で、来年国内メジャー・レーベルからの発売が決まっているらしい。 
きっと、ユニークな地位を確保し大成する、素適なピアニストに思う。
大いに応援したい。               

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2007年9月22日 (土)

クラヲタ生活ほぼ40周年記念

Tok_st 左右に高層ビルの建設が進む東京駅八重洲口を、丸ビルから望むの図。
大丸の左に、新大丸が入るビルが建設中。
このビルとビルの間を海からの風が、緑多い皇居に吹き抜けるようになるという。
それにより、かなりの冷却効果が期待されるんだそうな。

子供の頃、東京駅にその名も、「ミルクドーナツ」というドーナツが売っていた。
都内の親類の家に行った帰りには、このドーナツを
Beer_2買ってもらって、床が木だった頃の湘南電車でドーナツを抱えて喜々として帰宅したもんだ。
グラニュー糖が別に袋で入っていて、それをパラパラとかけて食べるドーナツは、当時なにものにも替え難いスゥイーツだった

あれから数十年。
こんな液体に心も体も奪われるような、イケナイ大人になってしまった・・・・。

そんな訳で東京駅を見ていたら、幼少の頃を思い出してしまった。
そして小学生の頃から、従兄弟の影響で聞き出したクラシック音楽。
そろそろアバウト40年になるんでないかい?
そこで、そのメモリアル・イヤー??に、ジャンル別、私の好きな曲ベスト3(5)をご紹介しちまおうって企画である。かたよった嗜好があからさまになる恥ずかしい企画でもある。
以下、ご笑覧あれ。

交響曲部門   ①エルガー    交響曲第1番
          ②ラフマニノフ  交響曲第2番
                     ③マーラー    交響曲第9番
          ④ブルックナー  交響曲第8番
          ⑤シューベルト  未完成交響曲

管弦楽曲部門  ①ディーリアス  「高い丘の歌」
          ②ドビュッシー  交響詩「海」
          ③ワーグナー  ジークフリート牧歌

協奏曲部門    ①モーツァルト  ピアノ協奏曲第27番
          ②ベルク      ヴァイオリン協奏曲
          ③フィンジ     クラリネット協奏曲
          ④コルンゴルド  ヴァイオリン協奏曲
          ⑤エルガー    ヴァイオリン協奏曲

室内楽部門   ①モーツァルト  弦楽五重奏曲第3番
           ②ブラームス   ヴァイオリンソナタ第1番
           ③ディーリアス  ヴァイオリンソナタ(全作)

器楽曲部門   ①バッハ     ゴールドベルク変奏曲
           ②ショパン    舟歌
           ③ドビュッシー  映像1・2
           ④バッハ     無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ

オペラ部門    ①ワーグナー    ニーベルンクの指環
           ②ワーグナー   トリスタンとイゾルデ
           ③R・シュトラウス ばらの騎士
           ④ヴェルディ    シモンボッカネグラ
           ⑤チレア      アドリアーナ・ルクヴルール

声楽部門     ①バッハ      マタイ受難曲
            ②ベートーヴェン ミサソレニムス
           ③ヴェルディ    レクイエム
           ④シューベルト  美しき水車屋の娘
           ⑤ディーリアス   田園詩曲
           ⑥ハウェルズ   楽園賛歌

おお、なんと悩ましいことか。どのジャンルも絞り込めず一昼夜かかってしまった。
交響曲・オペラ・声楽が難関。ワーグナー・シュトラウスは全部いれてもいいくらい。
トリスタンのかわりに、マイスタージンガーやパルシファルでもOK。
モーツァルトのオペラが・・・・・。

いやはや、なんと移り気なことか。
あと5年したら、またやってみよっと。(ブログ継続してれば、いや元気でいられたら??)
以上、プレヴィンとRPOラフマニノフの2番を聴きながらまとめてみました。
          

  

  

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2007年8月24日 (金)

ロッシーニ スターバト・マーテル ジュリーニ指揮

Hana2 夏の生花。
淡い花々ばかりが集められた。

実家にて私が撮影。バカチョンデジカメでも、結構キレイでしょ。

Hana3 Mikan2

Rossini_giulini ロッシーニ(1792~1868)は、38歳までに39ものオペラを作曲し、以降はオペラを一切書かず、歌曲や宗教曲、器楽曲を書いて、そして美食にまみれて過ごした。

不思議な人である。才能が枯渇した訳ではなく、劇場音楽からきれいさっぱり手を引いてしまった。

そんな後半生の名作が、「スターバト・マーテル」。
悲しみの聖母」と訳される「スターバト・マーテル」は、磔刑に死したイエスの傍らで悲しみにくれる聖母マリアに思いを馳せる賛歌。
ロッシーニ以外では、ぺルゴレージやヴェルディ、ドヴォルザークらの作品があって、いずれもレクイエムなどの厳しさと違って、優しい慰めに満ちた音楽である。

ロッシーニが二度に渡って書いたこの作品。
宗教曲というよりは、オペラの一場面でも聴いているかの気分になる。
私のような歌好きからすると、たまらない雰囲気なのだ。
「尊き御子の苦しみを見給える、慈しみ深き御母は、悲しみに沈み給えり。」
こんな歌詞を、テノール独唱が朗々と明るく歌いまくり、超高音域をアクロバテックにこなさなくてはならない。テノールの活躍はその一例で、4人の独唱者に本当に魅力的なアリア、いや違う・・・、ソロが用意されている。
その泉のようにあふれ出る旋律の洪水に、達筆だけでないロッシーニの神への情熱の吐露を感じ取ることができるものと思う。

     S:カーティア・リッチャレッリ     S:ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ
     T:ダルマシオ・ゴンザレス      Bs:ルッジェーロ・ライモンディ
    カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団/合唱団

ジュリーニが81年にロンドンで録音したDG盤。
数ある同曲のなかで、歌に対する敏感さと、宗教曲に対する真摯さとが見事に調和した名演奏ではなかろうか!
ロンドンのオケが、軽やかすぎずに渋い音色で応えている。
そしてなんといっても4人の歌手の素晴らしさといったらない。
なかでも当時活躍していた、ゴンザレスが超高音をラクラクと歌っていて驚かされる。
ライモンディの美声にも痺れるし、クールなリッチャレッリに、品のある今は亡きテッラーニ
名曲・名演・名録音、言うことなし。

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2007年8月 9日 (木)

ルクー ヴァイオリン・ソナタ Vn:グリュミョー

Ice 暑い暑い~
これだけ暑いと体もだるい。
冷たいものも飲んじゃうし、食べちゃう。よけいにだるくなる悪循環。
電車に座ればどいつもこいつも爆睡中。お疲れさん。

表参道ヒルズのジェラートショップ、「ナチュラルビート」。
少し前だけれど、散々飲んだあとに食べた「ずんだジェラート!」
薄焼きせんべいで挟んであるのよ。
ジェラートは甘くなくて、そう、仙台のずんだ餅そのもの。
アタクシのようなオジサンでもOKさ!

Lekeu_grumiaux スペインから、ポルトガルへ、でもポルトガルにちなんだクラシック音楽って?
ファドや緩やかな気分のサウダーデって言葉が浮かぶ程度。いずれ研究するとして、フランスをまた通過して、美食の王国「ベルギー」へ。

フランス的でもあり、オランダ的でもある国ベルギー
は音楽的には、ルネサンスの時代にまで遡れるほどに豊かなものがある。
大物音楽家は以外といないが、キラリと光る名音楽家や楽団がいる。
作曲家では、フランク、ヴュータン、ルクー、音楽家では、クリュイタンス、グリュミョー。
大野氏のモネ劇場やフランダーズフィル、ベルギー王立オケ・・・・。
でもあんまり知りません。そこがベルギーたる由縁か。

ルクー(1870~1894)は、短命ながら天才と呼ばれた作曲家で、数えるほどしか作品が残されていない。それでも管弦楽と器楽、声楽にと幅広いジャンルに及んだところがすごい。24年の命のなかで・・・・。
ヴァイオリンソナタは22歳の作品で、清冽な抒情と、匂い立つような若さと情熱に満ちた曲。フランクやフォーレとも一線を画した香しい音楽に思う。
ルクーも、ご多分にもれず、ワーグナーに心酔した。
バイロイト詣でで、トリスタンを聴き、恍惚のあまり失神してしまったという。
若さが微笑ましく、その早世が悲しい。
2楽章の美しい歌にはホロリとさせられる。
グリュミョーの凛々しいまでの美音は、ルクーにぴったり。
あらためて、ベルギー・ビールでもチビチビとやりながら聴いてみたいもんだ。

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2007年8月 7日 (火)

ファリャ バレエ「恋は魔術師」 フリューベック・デ・ブルゴス指揮

Himawari フランスからスペイン、地続きの同じラテン系でも、ピレネーを超えると、情熱と粗野の度合いが違う。

そんでもって、イメージは強引ながらひまわり!
こちらは、国内某所で撮影したひまわり。
色が少し淡いけど、若いひまわりもフレッシュですな、うふふ。

Albeniz スペインも暑そうだけど、日本もクソ暑いですぞ。
そんなけだるい暑さに追い討ちをかけるかのような、情熱的なファリャの音楽を。
ファリャはアルゼンチンに没したものの、スペインを愛し続け、生涯その民族的な立場を貫いた人。

夏にはもっと涼しげな「スペインの庭の夜」があって、以前取上げたとき、スペインについて浅はかな素人講釈をしている・・・。恥ずかしい・・・。

「恋は魔術師」は「三角帽子」に先立って1915年に作曲されたバレエ音楽。

アンダルシア地方のジプシー伝説によるが、内容はちょいと恐ろしいくらいの情念に満ちたもの。
若くして寡婦となった主人公カンデラス、イケメンの若者に言い寄られ相愛の仲になるが、嫉妬深かった亡夫がばけて邪魔をする。困った彼女、亡夫が無類の女好きだった(!)ことを思い出し、友人の若いジプシー娘に亡霊を惑わせ、その間に若い男と契りを結ぶ・・・・。というなんじゃそれ、の物語。

この、いいかげんさと、それに取り組む真剣さがなんともスパニッシュ。
恐ろしき情念なり。こんなことは、他のヨーロッパ諸州にはないだろ。
日本の情念はもっと陰湿だが、見事なまでの明るい情念。

ファリャが付けた音楽は、もう我々がイメージするスペインそのもの。
ソプラノがものうく歌う。
「地獄の炎が燃え盛り、わたしの血はすべて嫉妬で焼けている・・・・」
こわぁ~~・・・・!

ドイツ人の血が流れながら、スペインに生まれ育った、フリューベック・デ・ブルゴス
ロンドンオケを振りながら、たぎるような情熱をクールな炎で照らしてみせた演奏。
粋だねぇ!

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2007年8月 3日 (金)

大阪の夜

Ika_yaki_2 真夏の大阪は暑い。
暑くて熱い!年中うまくて、楽しい。いか焼きうまし。
旧EIN店主を囲んでの理事会の模様は、こちらで

気が付けば私もブラック団に憧れている。
私もまだまだ頑張るぞ。チクショー~~。

今回は、関西の大御所理事も触れているとおり、「もしも指揮できるとしたら、何の曲」コーナーが、なかなかの盛上りを示した。チャイコの5番は二人の方の人気をはくした。本音は、羨ましい曲。
4番の終楽章なんてのもエエしね。
そんな私は、「マイスタージンガー」の全曲を所望。
「トリスタン」は暴走しそうだし、「パルシファル」は拍が取りにくそうだし、「リング」は寿命が縮まりそうだし・・・・・、酔いながらも、こんな妄想を瞬時にしてのけて、「マイスタージンガー」をノミネートしたわけ。

Taro 法善寺横町のスコッチバー「タロー」に久方ぶりに、連れていってもらった。
夕方4時から営業の本格バー。息子も遂に結婚したそうな。
地元常連客ばかり。

当然、年齢層は高く、ミナミの街の歴史が滲みでるような方がたばかり。
烈夏のバランタインのハイボール。

Jiyuken 関空のフードコートが数ヵ月前からリニューアルされていて、大阪フードが仕上げに食せる。

自由軒の名物インディアンカレー
当然、ビールとともに。
ジャンクでうめ~!!

ソースのかけ方が弱気に過ぎたかも。

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2007年7月29日 (日)

プッチーニ・ポンキエッリ・カタラーニ ムーティ指揮

Hayama_kamakura_yuigahama トンネルを抜けると・・・・、そこは海!

心あたりのある方もいらっしゃるのではなかろうか、この画像。
134号線を葉山から、鎌倉方面へ、由比ガ浜の海岸の眺望が一気に開ける。

週末をはずせば、こんな爽快感が味わえる。

Muti_puccini 子供たちは夏休み。
大人の一部も8月に入るとお休みを取ったり、休暇に向けた仕事モードになる。
そうでない方々も、夏は夏なりの過ごし方がある。私はどちらでもありません。
普通の日々を過ごすだけ。
でも見知らぬ海外にいつか脱出したい。
音楽の旅をしたい。
バイロイトに行きたい。

そんな私に企画したのが、音楽による世界旅行
こんな企画はたぶん途中で帰国、いやネタ切れになるだろうけど、夏だしやってみるか。

第1回は、西洋音楽の発祥地に敬意を表して、「イタリア」。
陽光降り注ぐイメージを優先して、この素適なジャケット。
海をバックに男ムーティ。かっこいいのだ。

 ポンキエルリ  「哀歌」
 カタラーニ   「スケルツォ」、「瞑想」
 プッチーニ   「交響的前奏曲」、「ヴィリ」間奏曲、「交響的奇想曲」

 リッカルド・ムーティ指揮 ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団

「ジョコンダ」の「時の踊り」ばかりが有名なポンキエルリの第1曲目は、緊張感と哀感に満ちた桂作で、この人の作品をもっと聴いてみたくなる。
同様に、「ラ・ワリー」1作品のみと思わている、抒情派カタラーニの曲も歌に満ちた愛すべき作品。

でもやはり、プッチーニの巧みなオーケストレーションと、磨きあげられて繰り出される旋律の芳醇さは群を抜いている。いずれも、若書きの作品ながら、ワーグナー、マーラーに通じる和声と、先輩ヴェルデイの歌心がここに見事に聞いてとれると思う。

ムーティとスカラ座オケの、弾むリズムに心躍るカンタービレが、こうした作品達に惜しげもなく使われ、胸のつかえが取れるくらいに爽快で豊かな思いにさせてくれる。
ミラノはアルプスに近い北方だけれども、ムーティのナポリ魂とウィーン仕込みの柔和さが、抜けるようなアドリアの海と青空を思わせるサウンドを聴かせてくれる。

プッチーニのオーケストラ作品集なら、後輩シャイーがドイツのオケからシャープで繊細な音を引き出した素晴らしいCDもある。

あぁ、気持ちいいなあ・・・。

明日はどこの国を訪れようか。

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2007年7月 5日 (木)

エネスコ ルーマニア狂詩曲第1番 デルヴォー指揮

Wine 「ルーマニア」と交易をしている方から、珍しい「ルーマニア・ワイン」を頂戴した。
東欧のこの国は、われわれ日本人にとってはあまり馴染みがない。
ルーマニアで思い起こすのは、「コマネチ!」「チャウシェスク」「ドラキュラ」ぐらいかしらん。
音楽好きから見ると、「ラドゥ・ルプー」「ゲオルギュー」そして、「エネスコ」くらいが思い起こせる。オーケストラやオペラハウスはあるにはあるが、怪しい限りだ。

そしてもっと未知だったのが、かの国のワイン。話によれば気候風土がワイン造りに非常に適しているとのこと。
地域により特色ある高品質ワインを産み出しているが、この二本はルーマニア北東部の「コトゥナリ」のもの。甘口の貴腐に近いワインだ。
貴腐ワインは「ハンガリーのトカイ」があまりに有名だが、あちらは希少の葡萄から手間ひまかけて造られるのに比べ、「コトゥナリ」は普通に貴腐に近いワインが出来てしまうらしい。
一口飲んだ印象は、上質の葡萄ジュース。甘い中にもさっぱ