プッチーニ 歌劇「ラ・ヴィルリ」 マゼール指揮
名古屋東海グルメ、今日は「あんかけパスタ」。
私の名古屋時代、あるにはあったが、当地でもこんなにメジャーではなかったはず。
最初、「あんかけ」というから、ほんとに「あんこ」がかかっているのかと思っていた。
(でも、実際に、そういうパスタもあるところが名古屋しとるね。)
トマトソースがベースの、胡椒の効いたトロトロあんかけソース。
パスタは極太。2.2mmあるらしい。
このソースに太麺を絡めて食べる。アツアツでスパイスが効いているから、汗も出ちまう。
食べ応え充分、インパクトも充分、そしてかなりうまいで。「きのこ」をチョイス。
愛知発のカレーで全国制覇をした、「CoCo壱番屋」がチェーン展開するあんかけスパ専門店「パスタ・デ・ココ」で食す。なんと、新橋にも出店してるらしい。
是非食べてみなぁあかんで!
プッチーニ(1858~1924)生誕150年、全作品を聴くシリーズ。
オペラは12作、アリアにミサ曲に、オーケストラ曲に室内楽曲、そんなに多作ではないけれど、いずれも美しい旋律と世紀末的な甘味な歌に満ちているし、ワーグナーを経てマーラー、シュトラウス、新ウィーン楽派をたしなむものにとっては、堪らないご馳走に思える。
音楽家の家に生まれ、肝心の父に先立たれ、母や姉妹に囲まれて育ったプッチーニ。
全作品に登場するヒロインは、献身的で薄幸で健気な女性ばかり。
この処女作である「ラ・ヴィルリ」でもそんな女性が主役なのだ。
このオペラ第一作は、師のポンキエッリやボイートの尽力で初演は大成功し、プッチーニはヴェルディを継ぐ寵児となったが、この作品も初演とその再演数十回のみで、今ではまったく上演機会のないオペラとなってしまった。
自作の「エドガー」も同じで、真の成功は「ボエーム」まで待たねばならない。
何故見捨てられたかのようになったかというと、2幕形式をとりながら、ドラマの進行を間に置いたナレーションに任せたことで、あまりにドラマが散漫・適当になってしまった。
音楽は、どう聴いてもプッチーニで、素晴らしいのだが、ドラマ仕立てが稚拙すぎること。
ドラマの背景・・・・・北欧に伝わる、乱舞する妖精(ニンフ)伝説。純情乙女を裏切ると、その男は妖精によって踊り狂わされ、やがて死んでしまう。
第1幕
グリエルモとその娘アンナは、許婚ロベルトが相続のため亡くなった伯母の遺産を受け取りに行くために、別れの宴を村人とともに催している。
アンナは、忘れな草をロベルトの鞄にそっと入れて、花は一緒に行けて羨ましい・・と別れを惜しみ、ロベルトは、ほんのちょっとだし、心から愛していることを歌う。
ナレーション部分
ロベルトは、妖婦に夢中になり、故郷を忘れてしまったが、やがてその女からも捨てられてしまった。悲嘆に暮れたアンナは悲しみ亡くなってしまった。
伝説によれば、乙女が恋のため死ぬことがあれば、夜毎魔女(妖精)が出て、その男を待ちうける。故郷を目指すロベルトは、妖精たちに怯えながら帰ってきた。
第2幕
父グリエルモが、娘を亡くした憎しみをぶつけている。
ロベルトが帰ってきて、グリエルモの家の前に立つが不思議な力に押され一歩踏み出せない。妖精たちが、あいつが帰ってきたと歌いはやす。
幻影のアンナが現れ、かつてロベルトが歌った愛の歌を歌い、おいでおいでをする。
生きていたんだ、と駆け寄るロベルトを妖精たちが取り囲み、激しく乱舞する。
「哀れみを」と叫ぶロベルト、「あんたは私のもの」と歌うアンナ。ロベルトはくず折れる。
アンナ:レナータ・スコット ロベルト :プラシド・ドミンゴ
グリエルモ:レオ・ヌッチ ナレーター:ティト・ゴッピ
ロリン・マゼール指揮 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
アンブロジアンシンガーズ
(1979年6月録音)
CD1枚のコンパクトオペラ。
主役3人にちゃんと素晴らしいアリアがもうけられているし、村人兼妖精の合唱も活躍。
シャイーの名盤をお聴きの方なら、聴き馴染んだ音楽で、すんなりと入れます。
3人の主役では、スコットの真にせまるかのような歌唱が素晴らしく、心を打つ。
そして、ゴッピの語りがアリアを歌うかのような味わいに満ちたもので聴きもの。
ピンカートンのような、軽瓢な男を「だってしょうがないんだもん」とばかりに、立派に歌ってしまうドミンゴ。
若々しくも敬虔な父のヌッチ。
こんな具合に、バブルの色香ただよう豪勢なキャストに、当時プッチーニ全集を目論んでいたマゼールの指揮は、普通にドラマティックでよろしい。
立派すぎるのが、たまに傷だけど。
そして、ロンドンの腕っこきを集めた録音専門のオケ「ナショナル・フィル」が懐かしい。
いまの世の中では、とうてい採算のあわないオペラだけれど、三部作と合わせて二夜で上演するとかして、なんとか舞台に載せてほしいな。
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