茨城で蕎麦
蕎麦には酒である。「蕎麦屋で憩う」の名著を残された杉浦日向子さんが今年7月に、若くして亡くなりました。江戸の粋を感じさせる女性で、先の名著を通じて私に蕎麦と酒の魅力を植え付けてくれました。返すがえすも残念でなりません。
車での行動だと、酒は難しいですが、北方面に出かけると、一人足を運ぶのは「蕎麦屋」が多い。 さっと入って、さっと出る。男一人の行動にはピッタリである・・・・、が酒が入ると、長っ尻になる、悲しいサガなのだ。
茨城県は守谷にある「竹やぶ」。知らないと行けない、難しい立地だが、地元茨城弁が飛び交う繁盛店なのだ。
有名な柏の「竹やぶ」の門下生とのことで、師の本がたくさん置いてある。 この日食べたのは、「鴨せいろ」。鴨で絶妙にだしをとった「つけ汁」には鴨 肉と骨ごとミンチにした「鴨つくね」にたっぷりの「きのこ」。まずは、わさびや大根おろしで何も付けずに蕎麦を口に運ぶ。うーーん、いい香りと共に、のどの奥に蕎麦の上品な芳しさが広がる。 そして待望の鴨の汁は、濃厚でありながら、きのこ類のやさしい味がうまくマッチして、本当においしい。 七味を少しふりかけ、そばをくぐらせ、一気にすすると、さらに香ばしいばかりの絶妙な味が広がるのであった。蕎麦のおかわりを注文したのは言うまでもない。願わくは、この汁をアテに酒が飲みたいところであった。
杉浦さんを偲んで、蕎麦と酒をやらなくっちゃならん。
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コメント
こんにちは。
わたしのHNからも分かると思いますが蕎麦と酒、特に日本酒大好き人間です。
住まいが千葉県、「鬼怒川竹やぶ」の川向こうなので以前はよく通いましたが、酒抜きでは蕎麦は食べられない野暮天なので最近はすっかり御無沙汰です。
座敷の丸窓からの景色を眺めながらの酒と蕎麦は本当に極楽でしたが・・・
歳を重ねると(来年は還暦の団塊世代)月日の経つのが早いものです。明日はもう元旦!
来年も貴ブログを楽しませていただきますので宜しく。
では、良いお年をお迎えください。
投稿: 天ぬき | 2007年12月31日 (月) 13時27分
天ぬきさま、こちらにもご訪問ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
以前初めてHNを拝見した時から、この方は蕎麦とお酒がお好きなのでは・・・・、と思っておりました。
私もラーメンばかりでなく、蕎麦にそして無類の酒好きですので、以前は音楽と食・酒をいっしょくたのblogにしておりましたが、思い余って別館を作成してしまいました。
聴いたもの、食べ・呑んだものの拙い記録ですが、ご覧いただき、さらには楽しんでいただき、本当に感謝いたします。
自宅から徒歩圏においしい蕎麦屋さんがあると、まさに理想郷ですよね!
投稿: yokochan | 2008年1月 3日 (木) 10時47分