仙台
山形の南の方と仙台を日帰りする強行出張を今週行った。さすがに朝早く、夜遅くという時間繰りだったが、意地でも仙台で一杯やって帰ると浅ましいいう気持ちがあった。
時間はもう7時に近かったが、1時間ちょい、という限定で仙台の街へ飛び出した。国分町(仙台一の飲み屋・歓楽街)へ行ってしまうと、自分がどうなるか自信がなかったので青葉通りをちょいと脇道にはいった「文化通り」へ。
「食いタン」ならぬ「牛タン」狙いだったので、「牛タン」専門という看板を見て、即入店。
小さい店で、先客は近くのスナックかなにかのママ(オバチャン)だけで、カウンターと小上がり一席の造りは逃げ道なく、どうしようかと思ったが、時間もないため腹を決めて「ビール」と「牛タン」を注文。
ほどなく出て来た「牛タン」が画像のとおり。少し食べてしまったが、仙台独特の厚切りタンは食べ応えがある。有名な「太助」はもっと大きいが、ここのは、それをふたつに切った感じで食べやすい。七味をつけて頬張れば、口中に香ばしさと程よい油ののった旨みが広がり、ビールをあっという間にのみ干してしまった。
酒は石巻の地酒「日高見」にする。宮城の酒はすっきり・うまくちだが、これはその典型。付け合せの、おしんこや仙台辛味噌の漬物も最高!! 時計を気にしながら、「鯨の刺身」を行く。厚切りの赤身を生姜醤油で食す。 ずいぶん食べてから、あわてて写真をパチリ。馬刺しにも似た淡白な味ながら、プリプリとした食感が堪らない。
このあたりから、いつのまにか店の人々とヘラヘラと会話が始まった。
オヤジが日本酒を出してきて、とりあえずお猪口に一杯飲めと言う。
「シメタ!!」と思い一口飲めば、口中痺れる強烈さ。 聞けば何と46度の日本酒だ。日頃ロックで楽しいんでいる焼酎でさえ25度だから、これを生で飲んだらピリピリくるわな。これは「テキーラ」か「ウオッカ」に近い。火が付くのじゃなかろうか。時計を見るともう新幹線の時間が近い。せっかく楽しい雰囲気になってきたのに、一方ではこのままいたら潰される危機感もあって、ほうほうの体で店を出た。
「牛八」という店。いくつかある仙台のお気に入りの店にまた追加だ。
| 固定リンク
« ワンカップ酒の楽しみ | トップページ | 横浜にて »
コメント