浅草「ヨシカミ」
曇天の浅草。浅草には何故かお客さんの事務所があって、よく行く。しかし、街を散策することは以外となかった。打ち合わせが昼前に終わったため、たまには浅草で食事も悪くないと思い、「すき焼き」「天丼」「蕎麦」「ラーメン」「洋食」と浅草ならではのカテゴリーを思い浮かべ歩きつつ、名店「ヨシカミ」の前に出た。開店直後なので、日によっては売り切れるという
「ハヤシライス」に決定。持ち帰りに「かつサンド」だ。
11時45分開店前には、店の前は行列。この時間に行くのがベストだろう。並びながら、何を食べるかあれこれ考えるのも楽しい。
さて、一人客のため、カウンターに陣取り調理場の鮮やかな手つきを見る 間もなく、美しくも黒く光る「ハヤシ」が出てきた。一口食べただけで、その濃厚な味わいに圧倒される。濃いという単純な表現でなく、底深い味わいがあって、竹の子と牛とマッシュルームだけが形あるもので、あとはどういう素材で作られているかなどということが思いもよらない。スプーンで口に運ぶごとにホンワカとしてしまう一品。うま過ぎ。
お土産「かつサンド」は夕方一人でこっそりいただいた。
ご覧の肉厚カツにこんがりトースト、ドミグラ風のソースも甘辛くばっちり。
時間が経過しているのに、ぐっちゃりしない。ビールとともに味わえば、もう最高。こんな旨い「かつサンド」は他にあるだろうか。(唯一自分で作るかつサンドはおいしいです) 池波正太郎が夜食に好んだのが、ここ「ヨシカミ」のかつサンド。
今回はカウンターの真前で、製作現場を拝見した。パンの焼き方、カツやキャベツの配置、ソースの微妙なかけ具合など、非常に参考になった。
カロリーが気になるところだが、うまいいものは美味いのだよ。
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