モーツァルト セレナード「グラン・パルティ-タ」と「オムライス」?
今日は、新幹線で日帰り出張。雨ばかりで閉口。帰路は、ひとりだったので、デパ地下の催事コーナーで「オムライス弁当」を見つけて購入。京都の「おむらはうす」という専門店で、この画像はそのHPからのもの。
ちゃんとパックに入って、私の好きな「竹の子(木の芽付き)」が大量に添えられていて、それだけでもツマミになる。
これを満席の新幹線でおもむろに取り出し、スッキリ系の発泡酒と共に食した。
新幹線でオムライスなんて食べてるヤツはあんまりいないだろうな、と思いつつまわりの視線が気になりながらも一口。むむっ。これが実に美味いのである。やや薄味でバターも控えめ。このホンワカしたオムライスを食べながら、何故か思いついた今日の選曲が、「グラン・パルティータ」なのである。
ベーム指揮のベルリン・フィルの管楽アンサンブルで70年の録音。
オリジナル・レコードは持っていなかったが、これが出た時はFMで何度も放送されていて、レコ芸の日本グラモフォンの広告を堪えず眺めていたものだ。
最近オリジナル・ジャケットで復活したらしいが、私のCDはつまらないジャケットのため、借り物画像でお茶を濁すとする。
オーボエ・クラリネット・バセットホルン・ホルン・ファゴットというモーツァルトが好んだ管楽器によるアンサンブルは、本当に楽しい。全体に中音域から下の音色なので、きらびやかにならず、まろやかでほのぼのムードである。そして、ひとつだけ加わったコントラバスが最低音域を下から支えてアクセントが効いている。7楽章すべてに渡って明るく楽しいが、終楽章の躍動感に満ちたフレーズは一度聴いたら忘れられないものだろう。
ベームの指揮は、カッチリとした枠組みを保ったもので、その中でベルリン・フィルの名手達が絶妙のアンサンブルを聴かせる。お遊びの部分はないが、その分音楽の魅力だけをしっかりと味わえる演奏だ。ウィーンではかなり違ったものになったろう。
聴いたあとに、車中のホンワカ・オムライスの味がジンワリと思い出された。
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