札幌 ビストロ「ポアル」
札幌の夜はロマンテック。でも「すすきの」は食とアミューズの欲の渦巻く街。
毎度、魚や肉、寿司やラーメンじゃつまらないので、たまには洋食を。
夫婦で切り盛りする、小さなビストロを見つけたので、行ってみた。
ビストロ「ポアル」。
これがまた正解で、道内産の食材を使った肩肘張らない気軽なフレンチが楽しめた。ワイン揃えも豊富で、心から楽しめた。
まずは、友達の誕生日が一週間前だったことをお祝いして、シャンパンで乾杯!
ドライで、爽やか、でもコクがあってとてもよい。
北国の真冬のシャンパーニュ、goodよ。
野菜(にんじん、菜の花、えび芋)は、しっかり煮込まれていて、ほろほろ。甘くて優しい、なごみの野菜。
「サロマ湖産牡蠣のグラタン」、帆立と鰈、卵黄のソースの中に小粒ながら、味のしっかりした牡蠣がゴロゴロ。
あまりの美味しさに、笑みがこぼれる。
ワインは「サンセール」で、程よい酸味が口中でキリリとする。これが、先ほどのグラタン、次の「舌平目のムースパイ包み焼きと帆立」に憎いほど合う。
この料理も、ホントに美味しい。グラタンの素材と連続して、共通項の隠し味となっていて、心憎い。
次なるワインは、「ブルゴーニュのルイシャド99年!」
このワインの芳醇さを何と称えよう。
口で転がし、鼻腔に拡がる大胆かつデリケートな香り。
次の「牛のホッペとろけるシチュー」のとろける肉に濃厚なソースを絡めて頬張り、そのあとにワインを含む。 あぁ、なんて幸せなんだろう。
パスタは、「アサリのトマトソース」。うれしいサイズながら、酸味の利いたトマトソースに、食欲がさらに刺激されてしまった。
食いしん坊3人組は、ここで「稚内産生ハム」を注文。
これがまた塩気を押さえた繊細な味でナイス。 また白ワインか、シャンパンをやりたいところだが、ここはガマンして、最終デザートを待つ。
シャーベット2品とタルトの3点盛られた、女性は大喜びのデザート。甘さを抑えた味は私のような呑み助にも良し、シャープなコーヒーで見事に締めくくることができた。
こじんまりした店内は、とてもくつろげる。 親しい仲間と一緒だと尚更だ。
カウンターもあるので、一人でもおかしくないかもしれない。
シェフのご主人、ソムリエの奥さんの二人で頑張っている。真空管のアンプがおいてあり、雰囲気ある柔らかな音を響かせていた。
音楽好きのよしみで、帰り際に話が弾んだ。気さくで、もてなしの心配りゆたかなご夫妻。
とてもおいしかった。
「ビストロ ポワル」 札幌市中央区南4条西3丁目 第2グリーンビル2F
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