金沢 「浜長」
金沢の街は、かつて仕事で月1回のペースで通ったことがあった。その時は、人に連れられていくままの飲食だったが、今、仕事で一人訪れ、夜の街をさまようと、いままでに気づかなかった街の景色や店が見えてくるというものだ。
今回は、片町の外れにある「浜長」へ。
下調べして、そんなに高くないとの情報を得ていたが、いざ店の前に立つと、割烹というより料亭の雰囲気。
でも店の入口は清々しく、これはきっと美味いぞ、と予見させる。
えい、とばかりに入ると、手前のカウンターはそこそこ、混んでいて、真中の席に誘導される。地元客や、社内接待客、同伴客と、なかなかにいい顔ぶれ。
これなら間違いないと確信し、腹を据える。
でも、よく考えたらかつて、連れてきてもらってた店かもしれない。
ご主人の顔と声で思い出した。
その、人当たりいい店主のお薦めに応じて、正面の黒板からチョイスしていく。楽しいひと時だ。
お造りは、石ダイ・あおりいか・ヒラメ・カンパチを切ってもらう。
どれもコリコリとして新鮮だし、山葵と醤油もいい。
はやくもビールを飲み上げて、日本酒体制に。
手取川吟醸をいただく。
野菜の炊き合わせ。
これがまた優しい味で、すばらしく繊細。出汁がいい、素材がいい。
焼き物は、せっかくだからと、思い切って「のどぐろ」を。
頭の方を焼いてもらう。
こんな贅沢いいのかな?
かなり以前、出雲の居酒屋で食べたことがあるが、美味しいけれど、目が飛び出るほど高かった。
ここなら、大丈夫そう。
この淡白でいて、濃縮されたうまみのこもった白身。
そして、皮の部分や、骨に付いた肉や脂身を根こそぎ食べることで、のどぐろの味わいが増す。
骨までしゃぶり尽くすのだ!
お顔の部分もしゃぶりつくして、現れるこのお約束の小骨。
ふっふっふ。
店主に「香箱カニ」を勧められ、思わず注文。
そしたら、こんなすごいの出てきちゃった。
甲羅の中に、身がぎっしり。
ここまでしてくれて、本当に楽。
完全なツマミ状態のカニは、甘くてさっぱりとしていた。
これから寒くなれば、さらに深みが増すんだろうな。
これだけ、飲んで(5合は飲んでる)食べても、そんなに高くない。
福沢先生1枚で、おつりがそこそこやってくる。
素晴らしい店だった。
当面、金沢の店はここだな。
割烹「浜 長」 金沢市片町2-27-23
TEL:076-233-3390
| 固定リンク
コメント
Very interesting! [url=http://moodle.cenforaz.org/user/view.php?id=631&course=1]airline tickets[/url] http://moodle.cenforaz.org/user/view.php?id=631&course=1">airline tickets http://moodle.cenforaz.org/user/view.php?id=631&course=1
投稿: Mianiy | 2007年11月27日 (火) 17時48分
30年ほど前に行ったことがあります。
先日、家内が友人と30年前の浜長さんの
名刺を持参して伺ったら大歓迎して美味しい料理を供してくれました。
投稿: 有縁千里 | 2008年4月29日 (火) 21時41分
有縁千里さま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
30年前ですか!
やはり歴史のある老舗割烹ですね。
お客様の目線にたった、きめ細やかな接客と、親しみやすさが印象的でした。
よきお話をありがとうございました。
また訪問したくなりました。
投稿: yokochan | 2008年4月29日 (火) 23時45分