ラフマニノフ 交響曲第2番 ビシュコフ
ラフマニノフの交響曲第2番を聴く。この1時間あまりの長大かつ甘味な交響曲が大好きで、ことあるごとに私のCDプレーヤーにかかる作品だ。
かなりの演奏を聴いてきたが、今もって一番はやはり「プレヴィン/ロンドン響」のEMI録音。次点はFM音源の「ヤン・クレンツ/ケルン放送SO」「スラトキン/N響」である。曲が大好きだから、何を聴いてもいけちゃうのだが、プレヴィンだけは別格だ。
本日は、そのプレヴィンにどこまで迫るか、前から探していたパリ管のラフマニノフ。指揮はバレンボイムの後を継いだ不人気「ビシュコフ」だ。
この人は、一時カラヤンが突如後継者と指名したわりには、音楽性は地味で、以外と独襖系をじっくりと聞かせるタイプだった。そんなビシュコフがパリ管のシェフになって、レコーディングはフランス物主体でイマイチの評価だったが、こうしたロシア物をやった場合は適性バッチリ。1楽章から、速めのテンポでメリハリの効いた乗りの良い演奏を聴かせる。
以外や、スマートで細部は良くまとめられてはいるが、思い入れタップリを期待すると、肩透かし的な演奏だ。聞かせ所の3楽章はさすがに、じっくりと各楽器を思い切り歌わせて、こちらが期待する雰囲気を造りだしている。ここにきてパリ管の管の良さが全開となっている。この曲の総集編のような終楽章は、早いところは早く、遅いところは良く歌って遅く、という聴かせ方で、最後にアッチェランドをかけまくり盛り上がることこのうえない。全般にスマート過ぎて、これでいいのかなぁ?と思わなくもないが、これもまた、ラフマニノフの楽しい魅力を引き出した演奏だ。何より「パリ管」であるところが随所に聴かれるところが良い。
ビシュコフは見た目が(特にタラコ・・・が)濃くて損をしているのかもしれない。最近はウィーンやドレスデン、ケルンでR・シュトラウスとワーグナーのオペラで頑張っている。
一皮むけたんだろう。確認してみたい人である。アインザッツ・マスター情報では、美人姉妹デュオのラベックのどちらかが奥さんだそうな。あのタラコ・・・で、うらやましいことである。
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コメント
ビシュコフは確かに段々失速した感がありますね。デビューが派手だっただけに。でも美人妻(ちなみに金髪の方らしいです)をゲットしたからいいんじゃないでしょうか(笑)
投稿: einsatz | 2006年3月26日 (日) 23時53分
ワハハ・・・。正に、ラベック姉妹をゲットして終わってしまったの感ありますな。今後はケルンでどのような活躍をするかでしょう。
投稿: yokochan | 2006年3月27日 (月) 23時09分