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2006年7月13日 (木)

アイアランド ピアノ協奏曲 ホースレイ

Barbirolli_ireland2日間をかけたココログメンテナンスが終了し、ようやく普通のサクサク感に戻った。この1週間はひどかった。ログインに時間はかかるは、記事は消えるはで、ストレスが溜まるばかり。
しかも、ココログの対応の悪さ。フリーの無料版は影響を受けず、有料会員だけが今回の不具合の被害者。特設ブログには非難の声が山のように寄せられた。この非難も無視、クレームには外注スタッフによるマニュアル対応のみ。復旧した今(本当に復旧したのかしら?)、ココログがユーザーにどのような対応をするのか、サービスを対価で得ていただけに注目が集まるところ。

不快指数満開の今日、一日の終わりにまたイギリス音楽を。
1879年マンチェスター生まれの「ジョン・アイアランド」を聴く。初めてアイアランドを聴いたのが、「Forgotten Rite」という抒情的なオーケストラ作品で、英国作曲家特有のメロディアスタイプという印象で、「これは良いぞ」という思いでCDも集めた。

がしかし、いくつも聴いてみて、いまひとつ焦点が定まらないのである。
抒情派として作風は充分わかっている。モダンな洗練された要素もあり、風刺の利いた皮相的な要素もあり、はたまたフランス音楽のような印象派的な要素もある。といった具合。
これがアイアランドの特徴かもしれない。名士の家の出で、いわゆる「いいとこの坊ちゃん」として順調な人生を送った人ゆえに、ゆとりがあり作風もひとつに拘らなかったのだろう。

今日のCDのメインのピアノ協奏曲は伝統的な3楽章形式だが、ピアノが主役とも言えず、オーケストラも対等に自己主張する幻想的な作品である。ピアノ付きのオーケストラ作品に「レジェンド」という超美しい作品があるが、それと対をなす幻想作品ではないかと思う。
先程のアイアランドの特徴が、すべて盛り込まれているうえ、旋律が親しみやすい。

このCDには、バルビローリ指揮によるオーケストラ作品も収められている。
特に「ロンドン」序曲は、楽しく活気に満ちた大都会を描いている桂曲。
エルガーの「コケイン」にも似た作品。ちなみに原曲は、自身の吹奏楽作品「コメディー」序曲で、これもここに収められている。

いずれまた取り上げたい管弦楽作品や、ジョージ・ウィンストンを思わせるピアノ作品などもある、幸せ感じる作曲家「アイアランド」である。

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コメント

ブログ復旧おめでとうございます。ブログ人口の急増でパフォーマンスが悪化するケースが増えていますね。
エキサイトも最良から一時最悪になりましたがサーバー増設で一安心の状態です。
アイアランドはダウランド組曲など親しみやすい曲調がお気に入りです。

投稿: びーぐる | 2006年7月14日 (金) 17時07分

こんばんは。ご心配ありがとうございました。
しかし、ココログは今ひとつ信頼できず、いずれまた大なたが振るわれそうです。
そうです、ダウランド組曲もありました。親しみやすい心和む作風がアイアランドですね。

投稿: yokochan | 2006年7月14日 (金) 22時18分

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