「エリーナ・ガランチャ」 アリア集 ルイージ指揮
雪少なし、2月のノルディック大会は大丈夫かしら?
温暖化による歪みは、世界的な異常気象を引き起こしているようだ。
日本の四季もメリハリが薄くなっちまったものだ。
今注目のメゾ・ソプラノ「エリーナ・ガランチャ」がDGに移籍し、昨今のDGお得意のビジュアル路線に乗せた1枚が出たので、さっそく聴いてみた。
ガランチャは 1976年ラトヴィアのリガ生まれ。
そう、マリス・ヤンソンスと同郷。 だから、ヤンソンスも強力バックアップしていて、コンサートツアーにもよく同行している。
まだ若いのに着実にステッアップしているのは、その美貌やスタイルの良さもさることながら、それ以上に彼女の歌声の素晴らしさによるもので、真の実力派であると実感できた。
収められた曲目は、この画像のとおり。
お得意のモーツァルトは既にアリア集があるから省かれているけれど、「ウェルテル」「チェネレントラ」「ホフマン物語」「ばらの騎士」など、彼女の今のレパートリーが次々に披露されている。 その声は、クリアーで清潔、やや淡白な印象も受けるが若々しい瑞々しさは気持ちがいい。味わいは今後深まるだろうから、今はこの若さを武器に相当活躍するだろう。
歌いぶりは、昨今の御多分にもれず、知性的で完璧な技術に裏付けられている。
これらの歌のなかでは、「ウェルテル」と「チェネレントラ」が気にいった。
「ばらの騎士」のオクタヴィアンもいいが、 幕切れの部分がそっくり収められているとはいえ、出番が少なすぎる。
むしろこの「ばらの騎士」では、今が旬の豪華な顔ぶれに目を剥いてしまった。
マルシャリンが「アドリアンヌ・ピエチョンカ」、ゾフィーが「ディアナ・ダムラウ」なのだ。
ことに「ダムラウ」のゾフィーはため息がでるほど素適。
それでもって、オーケストラがこちらも旬のコンビ「ファビオ・ルイージとドレスデン国立歌劇場」ときたからスゴイ。DGはやるときはやる。ネトレプコもそうだったけど、豪華なもんだ。
雰囲気の実にゆたかなオーケストラは、これだけじゃあまりにもったいないぞ。
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コメント
yokochanさん、エリーナ・ガランチャ、いいですね♪「ウェルテル」のDVDレビューをTBさせて頂きました。他には2003年ザルツブルグの「皇帝ティート」、2005年エクサン・プロヴァンスの「コジ」の映像盤が市販されていますが、とりわけ前者のアンニオ役がいいですね。持ち前の安定感のある落ち着いた声、知的センス、清潔感に加えて舞台栄えする美しさがありますからyokochanさんが言われるように演出家が放っておかず引っ張りだこであるのも無理ありませんね。これからしばらくはガランチャとソフィー・コッシュがメゾ人気を競う時代になるのでしょうか?紹介されたCDアルバム、私も早速入手してみることにします。
投稿: YASU47 | 2007年1月20日 (土) 21時47分
YASUさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
ウィーンでのウェルテル体験、うらやましいです。
そして、彼女のDVDも出ているんですね。他の映像情報もありがとうございます。美声に美女、からきし弱いものですから、またはまりそうです。
ソフィー・コッシュも一度聴いたほうがよさそうですね。
次々に登場する実力派達、ファンとしては楽しいものですね。
投稿: yokochan | 2007年1月21日 (日) 00時02分
yokochanさま こんにちは
新しい歌手がどんどんと出てきているんですね
参考になります。
私はどうも、往年の歌手ばかり聴いてしまっています。
新しいところでは、ルネ・フレミング、バーバラ・ボニーで止まってしまっています。
一度聴いてみたい歌手ですね、
確かに、重量級ソプラノの時代は過去のものになってきていますね
ですが、アンナ・トモワ・シントウさんが若手であった頃を知っていますが、今とは違って、身長は私よりも高くて、細かった時代もあるんですよ、爆~
ミ(`w´彡)
投稿: rudolf2006 | 2007年1月21日 (日) 11時16分
rudolfさん、こんばんは。
最近の新しい人は、ほんとに若く30歳前後だったりしますもんね。
オジサンには覚えきれませんが、ビジュアル路線のおかげで食指が動いてしまいます(笑)
トマワ・シントウはちょっと大きめの印象しかありませんが、そんな時代もあったんですね!
投稿: yokochan | 2007年1月21日 (日) 23時07分