V=ウィリアムズ、バターワース、エルガー「エニグマ」 プレヴィン指揮
今日の1枚は、昨日タワーで発見し、迷うこと0.001秒、いわゆる即買いのCD。EMIの「BRITISH COMPOSERS」シリーズの新譜。
V=ウィリアムズ 「タリスの主題による変奏曲」
「すずめばち」序曲
「グリースリーヴス幻想曲」
バターワース 「青柳の堤」
エルガー 「エニグマ変奏曲」
アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団
ヨダレが出そうな大好きな曲が、これまた大好きなプレヴィンの指揮で1枚に収められていて、買うしかない。しかも今なら@990円。安すぎ。こんな充実の1枚、明日からもっと高く売ってくれ!(勝手なワタシ・・・・)
これらは別な機会に録音されたものが収録されてるが、この組み合わせは何度見ても素晴らしい。英国音楽入門としてもいける。
プレヴィンはディーリアスだけは振らない人だが、ここにディーリアスとブリテンを加えると完璧なアンソロジーになるんだが。
1971年から79年のプレヴィンとロンドン響の蜜月時代の録音で、42歳から50歳のプレヴィンの最充実期のもの。
なかでも79年の「エニグマ」は後にロイヤル・フィルと再録音をしているが、この1回目のものは日本では発売されなかったのではないかな?
「エニグマ」フリークの私もこの録音は知らなかった。この曲が大好きだから、聴けるだけで、たいていの演奏に満足してしまうが、このプレヴィン盤は全編、やさしい歌に満ちていて各変奏曲がこれほどまでに丁寧に愛情こめて演奏されるのは、バルビローリ以来に思った。当然のように「ニムロッド」の美しさには息を潜めてしまった。
そういえば、今年はエルガー生誕150年の記念の年であった。(1857~1934)
「タリス」は弦楽器のゴシック調の古風な響きが見事で、哀惜のこもった歌は切ない。
「すずめばち」のぶんぶん鳴る弦楽器によるユーモア溢れる表情は、明るく楽しい。
ノスタルジックな「グリースリーブス」は、かつてこの曲の代表的な演奏だった。
今聴いても、有名旋律にかかわらず、新鮮な美しさに満たされている。
そして、バターワース!この薄幸の作曲家が描いた英国の水辺の情景は、心の襞に染み入る癒しの音楽だ。プレヴィンの演奏が悪かろうはずがない。
英国音楽のよさをたっぷり楽しめる1枚。 「英国音楽は何度でもおいしい。」
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コメント
こんばんは。
おや、これはいい~ですね?
990円ですか。これは買いですね。
どこのタワーでしたのでしょう。最近、ブリティッシュ・コンポーザーズ・シリーズが手に入りにくいような・・・(気のせいかな?)。
投稿: naoping | 2007年2月15日 (木) 20時02分
naopingさん、こちらは新宿ですよ。結構売れてましたね。
このシリーズ、初回に買わないとすぐ値上げされちゃうし、輸入枚数も少ないみたいで、難物ですよ。国内盤でのシリーズなんて絶対の絶対実現しない希少なシリーズですね。
投稿: yokochan | 2007年2月15日 (木) 23時07分