ストラヴィンスキー 「火の鳥」 ヤンソンス指揮
戦場ヶ原の合戦場を石田三成の陣地、笹尾山から眺めた図。
左手奥に、徳川の東方が陣取る。
この地に東西あわせて16万もの兵が集結した天下分け目の「関が原の戦い」。
先だって、名古屋から彦根への車出張のおり、ちょいと寄り道した名勝。
西軍石田方の陣地は、高台にちゃんと保存され、駐車場も完備して訪問が容易かったけれど、徳川の陣地は国道1号線沿いで、最寄に車を止める隙もなく、隣地は「出光の宇佐美鉱油」のトラックステーション。なんじゃこりゃの立地でとほほ。 ともかく、このあたりは交通の要衝で、日本の物流において要のエリア。
だからこそ、大型トラックもガンガン走るし、ガソリンスタンドも必要。
天下を左右する「大いくさ」がここで行なわれたことも、わかるというもの。
今日は、趣きを変えて歴史講座だけれども、軍備では東西が拮抗していたのに、東軍の圧勝に終わったのは、小早川家らの寝返りと島津の傍観と言われる。
実際、初めてこの場所に立ったが、東軍を見下ろす位置の笹尾山にいて負けるはずがない、と思った次第。
歴史とは、面白いものですな。
「兵(つわ)どもが夢のあと・・・・・・」
古戦場の話で今日はオシマイ。
じゃなくて、「火の鳥」。1919年の組曲版を「飛ぶ鳥」落す勢いの「ヤンソンスとバイエルン放送響」のコンビで。
一昨年の来日公演で聞いた曲目。その時は「トリスタン」「火の鳥」「ショスタコ5番」という、超すげえプログラムだった。
トリスタンからもう私は酔いしれて、火の鳥はボゥッーとしていた。
同時期の地元演奏会ライブを聴いてみて、あの時の演奏に合点がいった。
スタイリッシュで、細部まで目を凝らし、強弱の幅の豊かな誰しもを納得させてしまう普遍的ないい演奏。
カスチェイの踊りからフィナーレにかけてが見事。バイエルンのオケの優秀さと明るさも印象的な1枚。
カップリングのシチェリドンの協奏曲は私には何のことはない曲だったが。
毎年手兵を変えて来日するヤンソンス、今年はこのコンビでの来日の年。
ミューザでの「マーラー5番」をまずは手配済み。あとは何をやるのかしら。
| 固定リンク
コメント
某西軍大将と名前の似ている人を知っています。
敗軍の将ということで・・・。
投稿: リベラ33 | 2007年3月29日 (木) 04時17分
こんにちは
「火の鳥」で後ろ向きな姿勢で聞きに行きました。
久しぶりにスゴイ演奏で動悸がしてくるような演奏でしたね。
またニューイヤーも中々の演奏だったと思いました。
投稿: おぺきち | 2007年3月29日 (木) 16時49分
リベラさん、こんばんは。
敗軍の将と同じ名前ですか、当然それと知って名付けられたんでしょうねぇ。私は普通の名前でよかった・・・・・。
投稿: yokochan | 2007年3月30日 (金) 00時14分
おぺきちさん、こんばんは。
マリスは、やはり実演で聴くのが一番のようです。
みんなを乗せてしまう才能は生来のものでしょうね。
ニューイヤーもよかったです。
ウィーンでは「カルメン」を振る計画があるらしいです。
投稿: yokochan | 2007年3月30日 (金) 00時17分