「チャント・オブ・インディア」 ラヴィ・シャンカール
赤坂のインド料理店「MOTI(モティ)」でランチ。
昼は、リーズナブルなランチ・セットがあって、今日のコンビ・メニューは、手前がかなり辛い「野菜」、奥が少しマイルドな「エビ」。
これに、好物の「タンドリー・チキン」がついて@1200円。
「ナン」も大型で、お腹一杯になる。
日本語ベラベラのインド人たちは、混雑時の客のあしらいも上手。
束の間のインド気分を味わう以上に、美味しいカレーに二重マル。
六本木、ニ子玉、港北、上大岡などにも出店してます。
昨晩の「ビートルズ」に触発され、カレーも体に染み渡り、インド音楽の神様的存在「ラヴィ・シャンカール」のアルバムを緊急購入した。
あらゆる音楽ジャンルに影響を与えたシタール奏者であるから、DGからもEMIからもCDが出ているが、今回は、「ビートルス」の一員、「ジョージ・ハリソン」がプロデュースしたこのCDを。
シタールがチャララ~ンと鳴ったり、タブールがポゴポゴ鳴ったりしる音楽を期待すると、軽く裏切られる。
製作は1996年。「グレゴリアン・チャント」が一世を風靡したあと、エンジェル・レコードの社長が、シャンカールに「インドにもこうした聖歌はあれば録音するのに」といった一言から始まった。
そして、シャンカールの永年来の弟子であり友であった、ジョージ・ハリソンが喜んでプロデュースに回ったらしい。
だから、このCDは間奏曲としてのシタール等の演奏は数曲入っているが、それ以外はボーカルの音楽。
それも、インドの聖典「ヴェーダ」をテーマにシャンカールがアレンジした、宗教的な歌が次々と歌い継がれていく。
最初は、げげ!!と思ったのも束の間、あっという間に独特の雰囲気に飲まれてしまった。これはこれで、究極の癒しの音楽である。
今の厳しい世の中にあって、「平和や幸福への祈り」に満ちている音楽と、シャンカールやジョージは言っている。
各曲の冒頭には「オム」と必ず歌われる。
そう、あの「○○○心理教」のアレである。聖なる神への神聖なる呼びかけらしい。
う~む。その導き手は、導師(グル)だし、怪しい雰囲気にも事欠かない。
ジョージもボーカルや各楽器に参加しているという。
まぁ、なんともいえない音楽でありました。インド料理屋さんのBGMにはうってつけだし、寝る前にちょっと聴くと中空に浮く夢を見そうだし、妙な高揚感も味わえるしで、不可思議な1枚。ことに11曲目の「マンガラム」はすごい、おもろい。
「サルヴァマンガラム・バハトゥ・バハトゥ・バハトゥ・・・」繰返しのオスティナート効果は、オルフも真っ青の興奮状態へ。
それから、15曲目の「プラブージー」は、ジョージの曲を思わせるようなラブソングのような美しい音楽(歌っている内容は神への愛だけれども)で印象的。
「ラヴィ・シャンカール」に、「ジョージ・ハリソン」に、「ビートルズ」に、そして繁栄と躍進の「インド」に敬意を表して取上げた今日のCDでありました。
ちなみに、ラヴィ・シャンカールの娘「ノラ・ジョーンズ」はアメリカで活躍する人気ヴォーカリストである。
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