エルガー 交響的習作「ファルスタッフ」 ギブソン指揮
こちらは、ペプシが出した新製品。
子供の時から、シュワシュワ系が好きなのであ~る。
ペプシは、かつて「ペプシレッド」「ペプシブルー」などを出して、スーパー戦隊シリーズ状態の活躍だったが、今年の夏はこれ。
その名も「アイス・キューカンバー」!
おおっ、キュウリじゃねえか!
爽やかな淡いグリーンは、いかにも涼しげ。
若干青臭い香りはまさにキュウリ。
飲むとそうでもなく、爽快な味。
でも飲んだあとの口の中は、キュウリ状態で、なんとも言えまへん?
「キュウリ・ペプシ」もジョークみたいな飲物だけど、イギリスはユーモアの本場。
かつての「モンティパイソン」なんぞ、シャープでブラックなユーモアが抱腹ものだった。斜陽の自国を皮肉る紳士・淑女たち。
イギリスの議会をテレビで見ていると、野次が面白い。
「イェーイ」とか「ヒュ~」とか、バラエティ番組のような掛け声がかかる。
ついでに言うと、政治家たちも身の引き方がスマートでかっこいい。
ブレア元首相が10年に渡るその座を退任した。
「政治は崇高な理想を追い求める場所だ」と残して政界も引退した。
ヒース氏、キャラハン氏、サッチャー女史、メージャー氏、ユニオンジャックを守った歴代たち。ブラウン新首相はいかに。
「エルガー」も「シェイクスピアのファルスタッフ」という憎めない悪漢に魅せられ、その音楽を残した。
1913年56歳の作品。
マーラー没し、シェーンベルクが活躍する時代、エルガーはちょっと保守的な作風を貫きとおしていた。
曲は4部からなる、30数分の曲で、冒頭から始まるいかにもファルスタッフらしい、鷹揚な恰幅のいい旋律が全曲にわたって活躍する。
とっつきは良くない曲だし、先週堪能したヴェルディの名作からすると、作品の求心力は落ちる。
でも、どこから聴いても、どこをとってもエルガー。
フィナーレで、エルガーのいつもの常套手段のように、ファルスタッフの主題が大きく歌われるとき、エルガー好きなら、ググッとくるものがあることだろう。
①ファルスタッフとハル王子(のちのヘンリー5世)、②ファルスタッフの悪戯の回想、③夢
④フィナーレ
演奏は、「サー・アレキサンダー・ギブソン指揮のスコテッシュ・ナショナル管」というスコットランドコンビによる万全たるもの。ギブソンは逞しい音楽をつくる人だったが、ここでは洒脱できっぱりとしたエルガーが仕上がっていると思う。
バルビローリやバレンボイムの演奏も楽しい。
亡くなる前にN響に客演したギブソン。英国・北欧ものばかりの素適なプログラムを指揮した。これらの私のお宝エアチェックCDRは、いずれご紹介したい。
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コメント
こんばんは。
ペプシ、飲みました。キューリ味ということですが、スイカの香りがほのかに。夏らしい味わいで、カブトムシを連想しました。
モンティ・パイソンは「バカ歩き省」が好きですね。
投稿: 吉田 | 2007年6月29日 (金) 21時47分
吉田さん、こんばんは。そういえば、スイカですねぇ。
そういう青臭さでもありまいした。なるほど、カブト虫やクワガタを思い起こす夏の雰囲気ですねぇ。季節感のあるドリンクはいいもんです。
モンティのDVDとかないもんですかね??
投稿: yokochan | 2007年6月30日 (土) 00時26分
こんにちは!実は私が引っ越したときの友人のダンナさんからの引越し祝いがモンティパイソンのDVDでした。すごい嬉しかったです。同じ友人夫婦からの新婚旅行のお土産もモンティパイソンの日めくりカレンダーでした。
モンティパイソンは「ホーリー・グレイル」って映画が一番好きです。死ぬほど笑います。
(エルガーの話はどこへ・・・。)
投稿: naoping | 2007年6月30日 (土) 12時48分
naopingさん、こんにちは。
いいなぁ、モンティパイソンのDVDやカレンダー。
題名は忘れてしまいましたが、テレビで映画も見た記憶がかすかにあります。日本ではテレビ東京が放送してましたよ。
私が中学時代ですから、もう大昔ですよ~。
ゲバゲバ90分もあれがあったから生まれたんでしょうかね?
あらそういえば、エルガーは??
投稿: yokochan | 2007年6月30日 (土) 23時16分