エネスコ ルーマニア狂詩曲第1番 デルヴォー指揮
「ルーマニア」と交易をしている方から、珍しい「ルーマニア・ワイン」を頂戴した。
東欧のこの国は、われわれ日本人にとってはあまり馴染みがない。
ルーマニアで思い起こすのは、「コマネチ!」「チャウシェスク」「ドラキュラ」ぐらいかしらん。
音楽好きから見ると、「ラドゥ・ルプー」「ゲオルギュー」そして、「エネスコ」くらいが思い起こせる。オーケストラやオペラハウスはあるにはあるが、怪しい限りだ。
そしてもっと未知だったのが、かの国のワイン。話によれば気候風土がワイン造りに非常に適しているとのこと。
地域により特色ある高品質ワインを産み出しているが、この二本はルーマニア北東部の「コトゥナリ」のもの。甘口の貴腐に近いワインだ。
貴腐ワインは「ハンガリーのトカイ」があまりに有名だが、あちらは希少の葡萄から手間ひまかけて造られるのに比べ、「コトゥナリ」は普通に貴腐に近いワインが出来てしまうらしい。
一口飲んだ印象は、上質の葡萄ジュース。甘い中にもさっぱりとした爽やかさがあって、クイクイ飲める。が、しかしジワジワと効いてくる。しっかりワインしてるから。
デザートワインに最適。スィーツなどに合わせて、女性をターゲットに、これはブレイクするかも??
そういえば、ルーマニアは化粧品も有名で、若返りツアーなんてのもあるみたい。
ワイン話が長くなったが、ルーマニア関連音楽といえばこれしかない。「エネスコのルーマニア狂詩曲」
エネスコは言うまでもなく、大ヴァイオリニストのエネスコである。作曲も本格派で、オペラまで書いている。
そして一番ポピュラーなのが、この狂詩曲。
誰もが一度は耳にしているかもしれないし、NHK様の名曲アルバムの定番でもある。
民族色ゆたかな旋律が次々に現れ、のどかに進みながら、徐々にチャルダーシュのような熱狂にとってかわって狂乱のうちにクライマックスを迎え華々しく終わる。
ルーマニアは永くトルコの影響を受けたことから、東洋風な要素があるのと、ハンガリーともかのドナウ川で通じていることから東欧的な要素も高い。ジプシーがたくさんいるらしい。
でも民族的なラテンの熱い情熱の血が流れているというから、複雑極まりない・・・・。
そんな縮図がこの桂曲に見て取れる。
フランスの名匠「ピエール・デルヴォー」が「アムステルダム・フィル」を指揮したコンサートホール盤。このレーベル特有のモコモコした録音が妙に雰囲気を高めていていい。
この曲聴いて、ルーマニア・ワインを飲んで、ルーマニアに行こう。(行った気になろう)
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