知られざるプッチーニ P・ドミンゴ
先週は、秋田・青森に出張。
今回は気ままなレンタカーでの、一人出張だったから、時間の許す範囲内で寄り道したり、食べたりしたが、こんな場合は往々にして、電話攻勢を受けてしまい、どこでもかしこでも携帯が鳴ってしまう。
人を不自由にしてしまう文明の利器なり
こちらは、秋田県鷹巣市のとある神社。国道から、よさげな小さな森が見えたから、思い切りハンドルを切り潜入。簡潔でとても美しい神社だった。苔に落ちた銀杏の葉がとてもきれいだ。
こちらは、作曲家プッチーニ。
いや、ウソ。
プッチーニらしくポーズを決め、変装したドミンゴ。
セピアの画像が、まったくもってそれらしい。
このCDは、プッチーニの未発表の作品を含む、主に若書きの作品集。
全部で16曲が歌われているが、ピアノないしは、オルガンの伴奏によるもの。
その伴奏が、ウィーン生まれの指揮者で、シルズとの名コンビで数々の録音を残した、ジュリアス・ルーデル。
まず先に、ルーデルから誉めちゃうと、これがまた達者でかつ情感たっぷりで素晴らしい。
外盤につき、詳細は不明なれど、このCDの録音にあたっては、ルーデルの研究成果もかなりあるのではないかな?
肝心のドミンゴが悪かろうはずがない。
最近でこそ、何でもかんでもドミンゴで、その立派過ぎて分別くさい声が、やや鼻についてしまうが、プッチーニやヴェリスモ系に関しては、私はドミンゴの精緻で整った歌唱が好きだ。プッチーニ特有の甘い旋律や、豊麗な響きなどは、ドミンゴの声でこそ映える。
ほとんどの曲が初めて聴くものだが、プッチーニのオペラを聴いたことがある人なら全然OK。ボエームやバタフライの有名旋律がチョロチョロと顔を出すし、まんまそのものの曲もある。こうして聴くと、プッチーニはメロディー・メーカーとして天才的なものがあったと感心してしまう次第。
宗教的な歌曲も含むが、それらも実にメロディーしてるし、歌として聴き応えがある。
バスとの二重唱は、F・ディアスが登場していて、これまた美声だ。
オペラも含めて、プッチーニの作品の全貌がまだ必ずしも親しまれていない実情。
ロンディーヌ(つばめ)やエドガー、ヴィリ・・・。
なかでも、つばめは愛すべきオペラなんだけどな。
北東北の紅葉は場所によってはもう終わっていた。
こちらは、青森県黒石市郊外の紅葉谷。
この道を登りつめると、「八甲田山」がそびえる。
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