コルンゴルト&シュタイナー 「Golden Age Songs and Instrumentals」
今日は、久方ぶりの好天。
明日の雲行きは怪しいけれど、貴重な土曜日の晴天。
新宿の近くで、午前中打ち合わせがあり、遅い昼食をどうしようかと思案しつつ、怪しいガード下を毎度のことのようにくぐり抜け、東口から西口へ・・・・。
だれしも知る魔界のような路地。
「焼鳥横丁」と、「思い出横丁」
戦後のドサクサがそのまま残ったような飲食アーケード。
「しょうべん横丁」もあるし、若者が集まる都内の繁華街の中にも、われわれオヤジの聖地はまだ健在だ。
ここを、さまようこと数分。
難なく目的の「中華 若月」にたどり着く。
もちろん、カウンターだけの店は、防寒用のビニールで出 入口がカヴァーされている。女性一人ではまず入れないだろな。
メニューはどれも安い。
すかさず、ビール(530)と餃子(350)を頼み、アツアツを頬張り、手打ち麺のラーメン(400円)をいただく。
このラーメンが実においしい。
子供の頃、都内の親戚の家でチャルメラの音とともに食べた、屋台の出前中華そのもの。
一言でいえば、懐かしい味。
アッサリとした鶏がら出汁のスープにひらひらモッチリ手打ち麺が実によく合う。いけないと思いつつ、スープを飲み干してしまうワタシであったよ。
ラーメン後、帰宅せずに仕事に向かったのがまずかった。
休日の事務仕事は、はかどるもんだ。 気が付くと9時近く。
慌てて帰宅し、食事を済ませ、あまりの寒さに熱燗を飲んでしまう。
音楽なしの土曜も寂しいから、手にしたCDがこれ。
メモリヤル・イヤーが何もなく大過なく終了した、コルンゴルトとシュタイナー(スタイナー)の映画音楽作品を集めた1枚。
コルンゴルトは高名だからともかくとして、マックス・シュタイナーは1888年、ウィーンに生まれ、オペレッタを中心に活動したが、成功せず、ユダヤ人ということもあって、アメリカに渡り、ハリウッドで映画音楽家として大成した大物。
「風とともに去りぬ」や「カサブランカ」という名前だけ挙げれば、もういいだろう。
すごい人なのだ。
ここに選ばれた二人の作曲家が付けた映画の詳細は、さっぱりわかりまへん。
ただここに聴かれる、甘酸っぱくて甘味なる音楽の数々には、とろけるような魅力を感じてしまう。
ワーグナー→マーラー→新ウィーン楽派・R・シュトラウス・プッチーニ・ディーリアス・ドビュッシー→コルンゴルト系・・・・といった図式の流れで行き着いてきた世界。
ピアノ伴奏での歌にチェロ独奏といったバリエーションで次々に現れる心地よいサウンド。
演奏の仕方もあろうが、ジャズの領域にまで入り込んで、ビル・エヴァンスまでも思い起してしまうようなナイスな音楽に、酒が止まらない。
今日は酒のツマミのようにして聴いてしまったが、詳細を調べてみなくちゃならないし、当該映画もチェック要だな!
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コメント
こんにちは。
コルンゴルトとシュタイナー、どちらも好きな作曲家ですが、このCDは初めて見ました。ムーディな感じでよさそうですね。ホント、映画音楽のCDは数限りなくあって深いですわ。何でもショップで見つけたらすぐ買わないと、なくなってしまいますからね。
投稿: naoping | 2008年1月20日 (日) 20時41分
こんばんわ(^^)。
最近は行ってませんが、この横丁はヨイですね♪
つくねの旨ーいお店があったのを覚えてます。
社会人になって間もない頃、仕事後に中華のお店で
焼きそば喰ってたらば、ラジオで近鉄VSロッテ戦が
超白熱しておりました。急ぎ帰宅してTV釘付け。
その日は1988年10月19日でした。
投稿: 左党 | 2008年1月20日 (日) 21時23分
naopingさん、こんにちは。
この手の音楽にかけては、naopingさんに負けますが、丹念に探すと見つかるものですね。このCDもとんでもないジャンルから探し出しましたよ。やはり認知されてないんでしょうか?
ともかくムーディで、ボトルを抱えてしまうこと請け合いですぞ。
投稿: yokochan | 2008年1月21日 (月) 00時00分
左党さん、こんにちは。
この横丁はいいですなぁ~。白昼堂々と酒が飲める(ようになりたいですが)。
そして10・19は、テレビで見てました。
日付までは覚えてませんでしたが、今わかりました。
球史に残るすさまじさでしたね。当時のパ・リーグは熱かったです。それにひきかえ・・・・・・。ですね。
投稿: yokochan | 2008年1月21日 (月) 00時10分
うへ〜〜こんな録音が有ったの!?と早速探したら1枚だけ中古品を売っていたので即買いました。
コルンゴルトが映画の世界で初めてオリジナル曲を書いた頃の作品です(1935年)。「恋のナポリ」という邦題ですが、この映像が現在入手不可能なのです、もちろん録音も。
少しだけYouTUBEで見る事が出来ますが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=VH5urHMHMsc
とにかく貴重盤です、この盤の事を知る事が出来て感謝感謝です。
投稿: 鶴ちゃん | 2010年3月12日 (金) 01時11分
鶴ちゃんさん、こんにちは。
コルンゴルト愛の鶴ちゃんさんでも、ご存じない1枚があったのですね。
酒を飲まずにはいられない魅惑の1枚でした(笑)
「恋のナポリ」ですか。
出先ですので、落ち着いたら拝見してみようと思います。
映画分野でのコルンゴルトは、わたくしはまだまだこれからです。
またいろいろ教えてくださいませ。
投稿: yokochan | 2010年3月12日 (金) 15時09分