ラヴェル 「クープランの墓」 エッシェンバッハ指揮
本日(12月3日)の東京タワー。
今年50周年、クリスマスに合わせて、50の数字と、TOKYOの文字が瞬く。
20時以降は、ダイヤモンド・ヴェールと名付けられた新ライトアップがなされる。
7時過ぎに、事務所を出て、ゆっくりと東京タワーに向かい、取材(?)に取り込んだ。
カメラを構える人々多数!
この中の多くが、ブロガーであろう。みんな好きだねぇ。 ラヴェルの「クープランの墓」は、他の諸作にあるように、もとはピアノ曲。
志願してまで従軍し、看護兵として従軍したラヴェルは、そのかたわら、クープラン時代の様式にのっとり洒落た6曲からなる組曲を作り上げた。
戦時の音楽と思うと奇異な感じだが、慰安の心もあって作曲に勤しんだのであろう。
各曲は、戦死した友人たちの名を記して、捧げられている・・・・。
オーケストレーションを施した4曲は、戦争のことなどまったく感じさせない、それこそ小洒落た音楽で、われわれがラヴェルの音楽に感じるエスプリをそれは香しく漂わせている。
高校時代に聴いたアンセルメのレコードが今も脳裏にあふれている。
今では、その思い出に、デュトワ、ハイティンク、アバドなどの素敵な演奏が加わった。
今晩は、以前とりあげたエッシェンバッハの少しばかりリアルな演奏を聴いてみた。
音を一音一音選びぬいて、いつものかなり克明な指揮ぶりであるが、どっこいパリ管の豪奢な響きが鮮やかにこちらの耳に届いてくる。
濃厚でありながらも、小粋な、味のあるラヴェルである。
3曲目のメヌエットの終結部は、いつ聴いても震え上がるほどに素敵な場面だ!
パリとフィラデルフィアを辞して、どこへ行くエッシェンバッハ・・・・・。
8時過ぎには、こんなお姿になる。
今しか見れないレアなお姿。
東京のど真ん中に50年間立ち尽くす、東京タワーの美しい姿に、しばし世の中の厳しさを忘れることができる。
どんな時も、東京タワーはそこに立つ。
そういえば、ワタクシ、東京タワーと同期生でございます。
完全に歳がバレましたな、ふっふっふ。
まだまだ、ワタクシ頑張るぜ、皆の衆
| 固定リンク
コメント
エッシェンバッハはワシントンナショナル管に行くらしいですな。
ああ見えて意外にもアメオケ好き・・・?
投稿: リベラ33 | 2008年12月 4日 (木) 21時15分
えぇーっ!
ナショナル管ですか??
ロストロおじさんの後を継いでるみたい。
ロストロさんは、その後はポストなし、スラトキンはさらなる米地方オケとデトロイト。
クリストフさんは、N響がいいんじゃないかと!!
投稿: yokochan | 2008年12月 5日 (金) 00時40分
サラリーマンの最大の楽しみは人事だと言いますが、音楽愛好家もそうですね。どのオケに誰がつくのだろうと、新しいシーズンに入る頃には花盛り…です。
モーツァルトやシューマンで美しい演奏を聞かせたピアニスト、エッシェンバッハがいつの間にか指揮者としても巨匠になっていたのですねぇ…。最近、Ondineもナクソスに参戦したので、チャイコフスキーなどが置かれていたので聞いたりしてみて、なかなかの名指揮者だと思っていたのですが、フィラデルフィア管弦楽団を辞めてワシントン・ナショナルとは、面白い選択ですね。
昔、ロストロポーヴィッチとの始めての来日の時、聞きましたが、一緒に行ったトロンボーン奏者が、メチャメチャ上手いと騒いでいました。私はバーバーの交響曲からチャイコフスキー、ベートーヴェンともの凄い重いプロにヘトヘトになっていました(笑)。
エッシェンバッハの下、どういう演奏を聞かせるのでしょうねぇ。
投稿: Schweizer_Musik | 2008年12月 8日 (月) 09時58分
schweizer music先生、こんばんは。
やはり、あの神経質そうなピアニストのイメージがありますから、スキンヘッドの個性派指揮者となった今のエッシェンバッハには驚きですよね。
ワシントンでは、格が下がると思いこんでいるのは、間違いかもしれません。
そんなにウマいのですか!
出来上がったフィラ管やパリ管よりは、エッシェンバッハの個性がモロに出て面白いかもです!!
ヒューストンや北ドイツ響の彼は、抜群によかったです。
投稿: yokochan | 2008年12月 8日 (月) 22時41分