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2009年1月 7日 (水)

レスピーギ 交響詩「ローマの松」 トスカニーニ指揮

6 お正月の3日目くらいから、おせちにも飽きて、日常のものが食べたくなる。
その代表は、ラーメン
そして、カレーでありましょう。
私は、4日の晩に食べましたよ。
こちらは、サンマーメン
神奈川地区のご当地ラーメンで、アツアツの野菜あんかけがたっぷりのってます。
秋刀魚がのってる訳じゃござんせんぜ。

仕事が始まった昼食も、ラーメンやカレーは混んでいましたなぁ。
あと、ハンバーガーも多かった。

やはり、ちょいとB級がよろしいようで。
今日から、学校も始り、日常生活がまた復活。

Respigi_toscanini

7日で、松の内の正月も終わり、いわゆる「松が取れる」とか言われる。
狙ったわけじゃないけれど、別々の演奏で「ローマ三部作」を取り上げてみる企画は前から考えていた。
期せずしてシノーポリ特集をやったもんだから、その流れで「松」がやってきた。

レスピーギ(1879~1936)は、弦楽器奏者出身で、作曲をロシアで学んだ変わりだね。
R・コルサコフの弟子であるところが絢爛豪華なオーケストラの鳴らし方において共通項。
一方、ドイツや本国イタリアでもしっかり勉強しているから、同国人のR・シュトラウスやプッチーニ、そしてドビュッシーの音色や音響も感じ取ることができる。

ローマの松」は、三部作の中間で書かれた作品で、もう何もいうことのない名曲中の名曲。この曲を最後にもってくれば、必ずコンサートのフィナーレとして成功するし、祝典的な気分も横溢しているから、ジルヴェスター系のコンサートにももってこいだ!
「松」を歴史の証人としての恒久的な存在として、ローマの悠久の過去を音楽で振り返るという寸法で、そのアイデアは実に秀逸。

①「ボルジア荘園の松」松の木立の下で元気に遊ぶ子供たち。
②「カタコンブ付近の松」ローマ時代の地下墓地、迫害を受けたキリスト教徒たちに思いをはせる。グレゴリオ聖歌の引用。
③「ジャニコロの松」満月を受けて浮かびあがる松。幻想的な光景でナイチンゲールも美しく鳴く。
④「アッピア街道の松」ローマ軍の進軍街道、アッピア街道沿いに立つ松。勇壮で力強い大行進が思い起こされる。

この4編の中では、③ジャニコロが一番好き。
ドビュッシー的な雰囲気で、いかにも詩的な夜のムード。夜鶯が心をくすぐる。
そしてもちろん、最後はローマ軍の大進軍で打ちのめされてください。

トスカニーニNBS交響楽団の超強力な演奏は、1953年の録音という時代を一切感じさせない。こうした曲は、録音がいいことにこしたことはないが、そんな思いは輝かしいボルシア荘園の出だしを聴いただけで吹っ飛んでしまう。
イメージからすると、おっかないトスカニーニに怒鳴り飛ばされてねじ伏せられてしまうように思うけれど、そんなことはまったくなく、豪快でありながら、デリケートで美しい歌心にも欠かさない雄弁かつ柔軟な演奏なんだ。
 実をいうと、「ローマの祭」がまた凄まじい演奏なのでありますな、これが。

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コメント

yokochanさま お早うございます

松の内、今日までですね
早いものですね、ちょっと前に年が明けたと思っていましたが〜。

おおおお、マエストロ・トスカニーニの演奏
これは凄い名演ではないでしょうか? レスピーギは、ムーティ、オーマンディを好んで聴いていますが、このマエストロの演奏は、とんでもない演奏だと思えますね〜。

この曲、私のやっている楽器はソロがほんの少ししかなく、ちょっと退屈な曲なのですが、最後の「アッピア街道の松」でバンダが出てきますと、自分はほとんど参加していないのですが、舞台上で感動します。演奏していて感動する曲は非常に少ないですので、良い曲です〜。

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2009年1月 7日 (水) 05時53分

yokochanさん、こんにちは!
レスピーギはかつての強いイタリアを夢見たと言われていますが、この第3曲の終わりから第4曲の冒頭、朝靄の中から現れる行進、ホントに夢見心地になります(^-^)
トスカニーニ盤はLP以来聞いていません(゚∀゚; CDの時代に入ってからはすっかりデュトワ盤にお世話になっておりますが、温故知新、またトスカニーニ盤を聞きたくなりました。

投稿: Niklaus Vogel | 2009年1月 7日 (水) 10時25分

rudolfさま、こんばんは。
ご返事、遅くなってしまいました。

そうなんですねぇ、このトスカニーニ盤はとんでもない名演であります。
神技とでも申せましょうか!
オーマンディやムーティのフィラデルフィアの名人芸も素晴らしいですね。

こんなこと言ってながら、生コンサートで聞いたことがないのです。
rudolfさんのように、オケの中で聞けたらさぞかし素晴らしいのでしょうね。
私だったら、興奮して指揮マネしてしまいますよ(笑)

投稿: yokochan | 2009年1月 9日 (金) 00時30分

Niklaus Vogelさん、こんばんは。
飲んだくれで、ご返事遅れてしまいました。
そうですか、強いイタリアですか!
たしかに、ヴェルディに代表されるように、イタリアの国威高揚に音楽や歌は必須ですね。
プッチーニのみが、そうした路線から離れていて、私にはとてもその人柄が憎めなく思います。

トスカニーニのこの演奏は、永遠の輝きをもつ名演だと思います。デュトワ、オーマンディ、ムーティ、マゼール、シノーポリ、小沢、そして以外にもマリナー(!)などなど、私のフェイヴァリットであります。

投稿: yokochan | 2009年1月 9日 (金) 00時36分

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