ショスタコーヴィチ 交響曲第9番 ゲルギエフ指揮
山陰のお土産に買ってきた「どじょう掬いまんじゅう」。
安来節にちなんだユーモラス饅頭。
おもろいでしょ。
中は白餡。
うちの息子は、こいつが気に入り、「どじょう掬い」なんて知らないから、「お父さん、あの泥棒みたいな饅頭うまいね」なんて言ってまして、父は、息子よいいネタありがとう、の気分でございました。
しばらくぶりのショスタコーヴィチ(1906~1975)シリーズは、第9交響曲。
偉大なベートーヴェンのそれにあやかって、そして第9より先になかなか到達できなかった、先達の故事もあって、誰しもがショスタコーヴィチの第9に大きな期待を寄せていたであろう。
そんな期待をあえなく、いやそっけないまでに裏切ってしまうのが、ショスタコーヴィチ。
こんな確信犯的な、でも実は何も考えていなかったりするかもしれないところが、面白いショスタコ。
新古典主義風で嬉遊曲的な明るい作品。
しかも短い。
作曲は、日本が最終的な本土攻撃を受け、ついに原爆を投下されてしまった1945年の8月に行われている。
そして、ソ連は、独ソ戦にも勝利し、すかさず参戦した日本戦にも勝利間近の戦勝ムードあふれる頃。
でも、それは外面的にせよ、スターリン体制の勝利でもあったのだ。
日本の惨状をどこまで知っていたかは不明なれど、こんな複雑な状況において、壮大な第9を書かなかったショスタコーヴィチの強さと、良心を思いたい。
でも、毎度記すように、それが本当か、実は何も意味がないかは、毎度のことながらわからない、ショスタコさんなのである。
明るい1楽章、陰鬱な2楽章、爆発的な3楽章、深刻かつ大袈裟なファンファーレのある4楽章、そしてシニカルなファゴットソロが、そのままユーモラスに歌い5楽章に引き継がれ、最後はショスタコーヴィチらしく、無窮動的な流れに突入して軽々しく終える第9交響曲。
ゲルギエフは、こうした曲を振らせると実にうまい。
緩急の付け方が抜群だし、リズム感も豊かで、さりげなく熱狂の渦を作り上げてしまう。
本格的な作品よりも、肩の力を抜いた作品の方での、ゲルギーが私は好きだな。
かつて岩城さんとN響が演奏したFM放送ライブを散々聴いていたが、あれは猛烈に面白い演奏だった。
冗談のようなお菓子をまた紹介。
こちらは、京都の福知山にある「大江山」にいる鬼にちなんだ巨大饅頭。その名は「鬼饅頭」
鬼が腰かけたとかいう岩石をイメージしたらしい。
350mlの缶と比較してみてちょうだい。
薄皮の中身は、粒餡がぎっしり、みっしり。
そして重量もどっしり。
一口食べれば、もう眼がまわるくらい。
デカっ![]()
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コメント
さまよえる様って
音楽の守備範囲が広いですね^^
キャッチャーフライからセンターオーバーまで、
入場券のもぎりから、ダフ屋まで、
スロットマシンからあずき相場までってくらい
守備範囲が広大ですね!
ゲルギエフというと、ショスタコーヴィチ!
しぶい。。。最初はストラビンスキーの
専門店って思わせておいて
ロシア物もロマン派ものも
オペラもオケも協奏曲の伴奏も
かなりのハイレベルで演奏しちゃうから
「お前。。。独り占めだろ。。。
ちょいヤリスギ??」って思うくらい
才能もチャンスも独占ですよね^^
投稿: モナコ命 | 2009年6月 5日 (金) 23時13分
モナコ命さま、さっそくのコメントありがとうございます。
なんやら、誉められているんだか、なんだか、こそばいですねぇ(笑)
自分でもその貪欲さには頭が下がります(自分に???)
貪欲といえば、ゲルギエフですね。
あまりの絶倫ぶりに、聴き手がついていけないくらいです。
>才能もチャンスも独占<
まったくもって同感。
あんなに打ち込んで、体や頭は大丈夫なのでしょうかねぇ?
と思ったりしてます。
投稿: yokochan | 2009年6月 6日 (土) 00時10分
どぜう饅頭、私も以前投稿の上、投降しております。
http://app.blog.livedoor.jp/ormandy/tb.cgi/50648934
ただ私の見たものは異様にデカかったですが・・・。
投稿: リベラ33 | 2009年6月 6日 (土) 08時47分
偶然ですが、昨日、図書館でこのCD借りてきました。
ちょっとぐらい聴いても分からないと思いますが、このあいだの「マクベス夫人」の音楽が良かったものですから。
今日は、別の図書館で、リクエストしていたアバドの「魔笛」を借りてきてウキウキしています。こんなモノが出ていたとは、知りませんでした。
まだ、前がつかえているので、ベーム66年アリアドネ、ショルティのフィガロ、ケントのファウストのゴウバツ、レヴァインのドン・カルロ、ジークフリートといっぱいありまして、まだ聴いていません。
投稿: にけ | 2009年6月 6日 (土) 18時49分
リベラさん、まいど。
リベラさんのデカイどじょう掬い饅頭も売ってましたよ。
小さいヤツと2種類あるんです。
そして、ただいまキャンペーン中でして、どじょまんクッションが当たるのであります。
「欲しい~!」
投稿: yokochan | 2009年6月 6日 (土) 19時39分
今晩は。ゲルギエフの演奏はあまり沢山聴いていないのですが、確かに大変な才能とバイタリティの持ち主ですよね。ウィーンフィルを指揮した古典交響曲や火の鳥なんか舌を巻かされたものです。
私のタコ9初体験は図書館で聴いたロジェストヴェンスキーのCDです。80年代のことです。第1番とカップリングされていました。当時中学生の私にはショスタコの底の深さや奥の深さは全く分からず、どちらも痛快で軽快で軽妙な曲だと思って単細胞的に楽しんでいました。あのころはロジェヴェンもハイティンクも全集を完成させていなかったと思います。90年代のショスタコ・ルネッサンスの前夜のような時期でした。初めて自分で買ったタコ9のCDは、6番とカップリングされたレニーの新盤でした。今はバルシャイとフェドセーエフを好んできいています。最近は、60年代や70年代のように第5番のレコードだけが突出して売れるということが無くなって他の交響曲も頻繁に演奏・録音されるようになったのは素晴らしいことだと思います。5番が嫌いなわけではありませんが、他の交響曲だって皆名曲で、一癖も二癖もある問題作ぞろいですものね。
投稿: 越後のオックス | 2009年6月 6日 (土) 19時46分
にけさん、奇遇ですねぇ。
9番は単純明快ですから、すぐ楽しめると思いますよ。
マクベスよりははるかに聴きやすい音楽です。
アバドの魔笛は、私も持ってます。若手主体のピチピチした歌手たちとアバドの万年青年のような若々しさが魅力であります。
たくさん控えてますね~。
私も日々、何を聴こうか悩んでは、何枚も取り出し、結局1枚しか聴けないのであります。
そんな毎日があっという間に過ぎてゆきます。
投稿: yokochan | 2009年6月 6日 (土) 19時47分
越後のオックスさん、こんばんは。
ゲルギエフの才気とタフネスぶりにはほんと、舌を巻きますね。
この第九は、記事にも書いた岩城さんの演奏が70年代、その後、コンドラシンと南西ドイツのライブや、テンシュテット(!)北ドイツのライブなどなど、FMのエアチェックで結構楽しみました。
おっしゃるとおり、5番以外の作品が普通に聴かれるようになりました。ポストマーラーなんて、かつて言われましたが、今やそんなことを考えずとも普通に交響曲として受容されましたね。
ここ数年の全集CDがいったいいくつあるのでしょうか!
投稿: yokochan | 2009年6月 6日 (土) 23時03分