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2009年7月29日 (水)

「ドイツの子供のうた」 ルチア・ポップ

Skycloud_1 日曜日、晴れた空を見上げたらこんなだった。
都会にいると、めったに空を見上げることがなくなった。
私の実家や今住む家はそこそこ田舎なので、窓からこんな空が眺められる。

こんな雲を大人はぼぅ~っと見てるだけだけど、子供はいろんなイマジネーションを働かせちゃう。

Skycloud_2 数秒後には、もう姿を変えてしまう。

雲を眺めて音楽にした作曲家・・・、ドビュッシーにホルスト、あと誰がいたかしら?

Popp_deutschen_kinderundwiegenliede ブラティラヴァの名花、ルチア・ポップの歌を聴きましょう。
いまさらながらに、その早すぎる死は惜しまれますが、いくつも残されたその音源を通して、彼女の伸びやかでイヤ味のまったくない歌声は私たちをいつまでも魅了してやまない。

オルフェオレーベルに83年に録音した「ドイツの子供の歌」。
ドイツの童謡とも言ってもいい、やさしくも懐かしい歌が23曲も収められていて、疲れた体や耳に心地よいことこのうえない。
 童謡といっても日本で思う童謡とはちょっと違う。
解説にもあるが、民謡やフォークソング、そして子守唄のような子供から大人まで楽しめる、そして口ずさめる歌、といったジャンル。
「ブンブンブン蜂が飛ぶ」や「霞か雲か」のようにあまりにも耳に親しい単純なる歌から、ブラームスの子守唄のような本格クラシカルまで、次から次へと歌われ、最後には心安らかにお休みなさい、の心境になります。
お休みまえのひと時にうってつけ。
でもいくつかの子守唄の歌詞には、おっかない内容のものやシニカルなものもあったりして、大人の子守唄としても受けとめることもできるかも・・・。

ここで聴くポップ、天が与えたかのような愛らしい歌声は清純無垢そのもの。
加えて、本格的な伴奏(ミュンヘンの器楽アンサンブル)がなかなか雰囲気豊かで聴かせるし、ギターやツィターもちょろりんと登場して、こりゃ南アルプスの世界も味わえちゃう。

オジサンのわたくしも、これでいい夢が見れようというもの。
いい夢見ろよ。

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コメント

yokochanさま お早うございます〜

きれいな雲ですね
夏の雲かもしれません。本土と沖縄では雲の形が違うように思います。

ルチア・ポップさんのドイツの歌
いずれ欲しいなと思いながら、まだ聴いていません。
9月にまとまった形でポップさんのCDが出るようですよ。
その中に、このCDも入っているように思いました〜。
ポップさんの歌声で、涼しくなりたいですね。

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2009年7月30日 (木) 08時26分

ルチア・ポップ。よいではないか。
ショルティの指輪の時は新人として起用なんて
言われていましたが、今は大歌手ですね。
あん時はキレイでスタイルもよくて目もクルン^^ってしてて
純粋そうででカワイくて、よかったなー^^
ウチの娘は、今日、これから美人のインストラクターから
水泳の個人レッスンを受けます。
うらやましい。。。。私も受けたいのですが。。。
1対1のレッスンです。
私だったら、あんなコトやこんなコトを
イロイロ質問するのに!!
とかいろんなイケナイことを思いながら
たのしい夏の日は過ぎていきますねー

投稿: モナコ命 | 2009年7月30日 (木) 09時11分

こちらのエントリーを見て、思わずCDラックから引っ張り出して久々に聴き直しました。ルチア・ポップ・・・素晴らしい歌手でした。彼女の後継者になるかなぁ~なんて思い、好んで聴いていたシェリル・ステューダーも今いずこ・・・。こういう澄み切った声でかつドラマティックに歌える歌手が少なくなったような気がします。
R・シュトラウスの歌曲集(EMIの方です:MTT&LSOと録音した「四つの最後の歌」は壮絶すぎて聴くのに覚悟がいります)の方は頻繁に聴いていたのですが、こちらのCDもチャーミングな魅力がありますね。今日はいい夢見られそうです?!

投稿: minamina | 2009年7月30日 (木) 21時57分

rudolfさん、こんばんは。
雲は日本のそれぞれで異なって見えますね。
それと秋や冬の澄み切った空の雲もいいですが、夏のきっぱりした雲もいいですね。沖縄の空と雲を見てみたいです。

ポップのこのCDは味わいがあります。
是非お聞きください。いつもの彼女の歌声がここにあります。

投稿: yokochan | 2009年7月30日 (木) 23時27分

モナコ命さま、こんばんは。
ポップはリングの端役や、クレンペラーの夜の女王あたりが活躍初期でしたね。
晩年、マルシャリンや伯爵夫人にステップアップしましたから、これからというときに残念です。
若い頃は痩せてて美人でしたが、西洋の淑女の常で、だんだんと豊かになられました。
でもチャーミングなお姿は相変わらず。
かわいい方でした・・・。

そんでもって、なんですぅ、1対1のレッスンですかぁ!
私もモナコ命さまに負けず劣らず、想像をたくましゅうして夏の一夜を過ごしております(笑)

投稿: yokochan | 2009年7月30日 (木) 23時33分

minaminaさん、こんばんは。
これお持ちですか。いい1枚ですね。
酒飲みながら聴くとイケナイ大人の子守唄になりますよ(笑)
ご指摘のとおり、ポップのような歌手はもう出てきませんね。庶民的でありながら神々しさもあったりで、かつチャーミング。
ドイツ系でなく、アメリカから歌手が排出されるようになったからでしょうか。
ヘルマン・プライとともに、私の心に生き続ける名歌手です。2つあるシュトラウスは、確かに聴けないですね。あれぞ白鳥の歌ですよ。
不連続ルチア・ポップ特集やります。
(ステューダーは、心臓病を患い、事実上引退状態らしいです・・・)

投稿: yokochan | 2009年7月30日 (木) 23時43分

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