アルヴェーン スウェーデン狂詩曲「夏至の徹夜祭」 ヤルヴィ指揮
スウェーデンのお酒、アクアビット。
他の北欧諸国やドイツでも作られ、飲まれている。
ジャガイモの蒸留酒で、これに香草で風味付けをして、薫り高く仕上げたもの。
結構キツくて、ストレートで呑ると胸が熱くなる。
でも癖になるうまさですよ。
ウォッカのように、北国の人々が寒い冬を乗り切るために編み出した強いお酒。
IKEAで購入。
こんな風に一杯引っかけながら、ブログを起こしている酔っ払いブロガーざんす。
スウェーデンの作曲家、ヒューゴー・アルヴェーン(1872~1960)は後期ロマン派の流れを組みつつ、自国の風物や自然をしっかりと感じて、音楽に取り込んだ民族主義的な側面もしっかり持った人。
スウェーデン狂詩曲「夏至の徹夜祭」は、残暑もほどほどになり、晩夏に聴くには、ちょっと遅すぎるかもしれない。
3曲あるスウェーデン狂詩曲の中で一番有名で、冒頭の楽しげなクラリネットによる明るい旋律は誰もが聞いたことがあるであろう。
暗く長い冬に比べて、夏は日の沈まない光に満たされた季節という。
一度行ってみたいものであります。
明るい調子の音楽で踊り戯れる若者たち。
民族楽器フィドルの音色に乗せてもう大騒ぎ。
でも、その中から若い恋人ひと組が抜けだし、やがて夜明けが訪れる。
さぁ、もの思いに沈んだ二人は、賑やかな踊りに再び加わり明るく楽しい祭りはまだ果てることなく続いてゆく・・・・。
こんなイメージの音楽は、北欧の夏のサラッとした爽やかさと、夏を謳歌する開放感とに満ちていて、暑い日本の夏にいるわれわれを羨ましい気分にさせてくれる。
アルヴェーンは、第4交響曲の悩ましくも美しい音楽が私は大好きだが、こうした軽いタッチの曲も本場の情緒がとても溢れていてうれしいものだ。
ヤルヴィとストックホルムフィルの交響曲シリーズの余白に収録された演奏。
歌い回しがあっさりしつつも、透明感ある音色は北欧独特のオケのものと感じる。
あちらの夏至祭は、きっとアクアビットらっぱ飲み、サーモン、チーズ、肉団子、すぐりの実、食べ放題の楽しいものなんだろな。
そういえば、日本のIKEA店舗でも夏至祭りをやっているはず。
来年は行かなくちゃ。
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コメント
こんにちは。
私もこの曲はこの演奏で楽しんでいますが、
というかこれしか持ってませんが、
理屈抜きで楽しい曲ですね。
バレエ音楽として使用しても違和感なさそうな華やかさです。
投稿: 木曽のあばら屋 | 2009年8月19日 (水) 23時32分
木曽のあばら屋さま、コメントどうもありがとうございます。
私も、この1枚のみの夏至祭ですが、ストックホルムフィルのこの1枚があればあとはいいような感じですね。
エネスコのルーマニア狂詩曲もこの曲と似たような音楽に思えるのは私だけでしょうか。
ホンマに楽しい曲であります。
投稿: yokochan | 2009年8月20日 (木) 01時10分
こんばんは。「スウェーデン狂詩曲第1番」私はN.ヤルヴィがエーテボリ響で録ったたのを持ってます。どうやら自信作のようですね。後はベルグルンド、ボーンマス響があるだけです。取り上げる演奏家は北欧の流れがあるように伺えられるような気がします。それだけにCDも限られてますね。ベルグルンドの方はメイン曲が「ペールギュント」第2組曲形式。北欧音楽の静と動が混ざっています。
「ルーマニア狂詩曲」の方が取り上げる演奏家は多い。
「狂詩曲」(ラプソディ)つながりですが、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」管弦楽編曲は始めにしっとりしたなカラヤン、ベルリン・フィル(選集)のドップラー編曲を聴き慣れた後、ボスコフスキー、ロンドン・フィルのミューラー=ベルクハウス編曲には参りました。あまりにもテンションが高いし、打楽器が多用。フィルハーモニア・フンがリアと混合で6曲入っている。ドラティがが築き上げたのか彼が亡くなった後、消えてしまったのよね。(ドラティはロンドン響で「ルーマニア狂詩曲」を録っている)後からメータ、イスラエル・フィル(6曲)を購入して聴いたが、正真正銘のドップラー編曲なのかおとなしい仕上がりとなっている。全体的にハンガリー演奏家でないのに血が騒ぐハンガリーの音を出している。
「狂詩曲」これら共通しているところは民族の賑わいが表れているところかな。今、海水浴、花火大会が開催され、飲んで暴れまくっている人たちを追及する「○○狂騒曲」なんて番組がある。誤解されやすいが、やはり、詩が一般的で、リストが先人だそう。騒々しい音楽のイメージになって欲しくないです。
投稿: eyes_1975 | 2009年8月20日 (木) 22時07分
eyes_1975さん、こんばんは。
ヤルヴィはエーテボリとも録音してるんですね。
さすが録音魔です。
そして、狂詩曲のオンパレード。
北欧・東欧系に片寄ってますねぇ。
ドイツや南方にはないのが面白いです。
「○○狂騒曲」なんてのは、けしからんタイトルで、ばか騒ぎに拍車をかけるだけに思いますよ。
投稿: yokochan | 2009年8月22日 (土) 01時28分