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2009年12月 6日 (日)

モーツァルト 「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 グシュルバウアー指揮

5_2 第3回クラヲタ会は、総勢10名を数え、蒲田の素敵な居酒屋にて、6時からスタートいたしました。
前回は、ハイティンク愛が話題となり、今回もその名残はございましたが、最初はゲルギーを、次いでヤンソンスを、ブロムシュテット、次いでノイマン(!)、ロベルト(アラーニャじゃないよ)が話題となる、いかにもこの会に相応しいマニア垂涎の楽しい会話が展開されました。
気がつくと早や11時。
おや、終電に間に合わない。
節酒中のワタクシ。久しぶりのお酒に、愉快な仲間たち。
毎日飲んでた頃は、こんなに酔うことなかったのに、東京駅も乗り過ごし、結局、朝起きたら会社で寝てましたね。
傍らには、中本の蒙古タンタン麺の赤いスープの残骸が置いてあります。

あ、いかん、今夜はコンサート、明日は早朝出張やど。
これより家に帰ります(12月6日AM8:00)。
みなさま、お世話になりました
次回もきっとございますよ。
さらなるご参加をお待ちしております。

(以下これより、素面の5日の自分が書いてます。)

Mozart_messe_ave_verum_corpus_gusch そして昨日は、モーツァルト(1756~1791)の命日。
レクイエムは重たいし、短めの曲で、かつ感動的なものがいい。
となるとこれ。
アヴェ・ヴェルム・コルプス」K618にございます。
モーツァルト、死の前年に書かれた合唱作品。
温泉地バーデンで療養していたコンスタンツェの面倒をよくみてくれた、合唱指揮者シュルテルのために、お礼の意もこめてかかれた小品。
わずか4分に満たない作品であるが、素朴な愛らしさとともに、穏やかな優しさにふんわりと包まれるような思いになる。
晩年の作品らしく、そこに陰りを帯びた表情も聴いてとることもできる深い音楽なのだ。

おやすみ前に聴くと、気持ちが落ち着く。

ウィーン生まれのグシュルバウアーの柔和な演奏は、この曲の定番。
グシュルバウアーも70歳。
ウィーン出身者は、ウィーンの楽壇でなかなか活躍できないが、もうひと花咲かせて欲しいもの。
スワロフスキー門下なので、アバドと同門。
そういえば、アバドのロッシーニのオペラ録音で、そのレシタティーボ・セッコで達者なチェンバロを弾いているのもグシュルバウアーだった。
来年は、二期会で魔笛を指揮するほか、ドヴォ8なんかもやるみたい。
これは読響なんだけど、読響は、カンブルランを迎えて、ペレアス作品をたくさん取り上げたり、コルンゴルトやったりするし、飯守さんがリングのオケ抜粋をやるようだ。
困ったものだ(笑)

写真集にございます。

Kappore_1 Kappore_2

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コメント

どうも大変お世話になりました。
楽しいひとときでありました。
でもちょっと暴言を吐いたことに反省をしております。どうもすいません。
でもアッという間でしたね5時間!!。
あの倍くらいやっていても話は多分尽きそうにない勢いでしたね。
あんなにクラシック音楽を熱く語れるというのは大変に幸福であります。
またこれに懲りず次回がありましたらお声がけ頂けたら幸いです。
何から何まで感謝です。

投稿: yurikamome122 | 2009年12月 6日 (日) 18時24分

こんばんは。
大変楽しそうで、とてもうらやましいです。当方は地方在住ですので残念。1時に八重洲口に着いて、不思議の国のアリスを聞いてきました。歩いて10分かかりませんでした。主役のお姉様の頑張りにとても好感もてましたが、音楽が。でも、最期まで不愉快とは、ちっとも感じませんでした。5時からいつもの新橋のお寿司屋さんでで、チクっと飲んで6時の新幹線で帰ってきました。来週はトスカ、今年最期です。

投稿: Mie | 2009年12月 6日 (日) 21時05分

今回も豪快に飲みましたねぇ。
気がついたら11時。もう終電間に合わないから、yokochanさんと朝までショット・バーでも!などとも思ったのですがね、それは次回(笑)。
それにしても、皆さん音楽(とお酒)が大好きで、話が盛り上がります。こういう交流、本当に大事にしたいと思います。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、これぞ「天上の音楽」じゃないかと思います。K600番台の曲って、傑作揃いなのですが、それでも、これほど清新でけがれない音楽はほかにあまり例がないと思います。グシュルバウアーはブルックナーしか持っていないので、ほかもいろいろ聴いてみようと思います。

投稿: minamina | 2009年12月 6日 (日) 22時22分

こんばんは。
5日は本当にお世話になりました。
あっという間の5時間でした(笑)
でも、みなさんの「こだわり」を聞けて、最高に楽しかったです。
出張、お気をつけて・・・。

投稿: romani | 2009年12月 7日 (月) 00時51分

yurikamomeさん、おはようございます。
こちらこそ、お世話になりました。
暴言だなんて、全然大丈夫でしたよ。
10人十色といいますが、あれだけ音楽の楽しみ方にも個性とこだわりがあるものなのですね!
ほんと、楽しかったです。24時間クラシックマラソンでもできそうな雰囲気に酔いまくりのわたしでした。
また企画されますので、是非とも!
とりあえず、第九のあとにまた。

投稿: yokochan | 2009年12月 7日 (月) 06時05分

Mieさん、おはようございます。
土曜は例のアリスでしたか。その節は、谷村新司のアリスと間違えてしまい失礼しました!
当夜は、悪天候でしたね。まずまずお楽しみになられた由、なによりにございました。
わたしの方は、ご覧の通りの飲んだくれでして、昨晩はヤナーチェクを聴きました。
オペラは私も、トスカを残すのみです。
ご都合さえよろしければ、是非、飲んだくれクラシック会にどうぞ、ご参加下さい!

投稿: yokochan | 2009年12月 7日 (月) 06時18分

minaminaさん、おはようございます。
どうもお世話になりました。会を追うごとに酒量が増して中身も濃くなってますよね〜
久しぶりにたくさん飲んだものですから、ちょっと酔ってしまいました。
minaminaさんも大変だったご様子で(笑)
朝までクラヲタマラソンやりますか(笑)

おっしゃるとおり、「天上の音楽」ですよね。
歌ってみたい曲でもあります。
グシュルバウアーはもっと注目されてもいい指揮者です。読響を振ったドヴォ8の録音もあるんですよ。

投稿: yokochan | 2009年12月 7日 (月) 06時30分

romaniさん、おはようございます。
土曜はどうもお世話様でございました。
一緒に電車に乗って帰ったのは覚えてますが、気が付いたら、山手線の最終内回りに乗ってました(笑)
クラシック音楽好き、酒好きという稀有の皆様とご一緒できて、心から楽しむことができました。
またやりましょう!

投稿: yokochan | 2009年12月 7日 (月) 08時34分

こんにちは。
とても楽しい時間をありがとうございます。
私は最初から終電は諦めていたので・・・(笑)
それにしても・・・・
みなさん。お強い!!!詳しい!!!
私は二日酔いで仕事でした┐(´д`)┌ヤレヤレ
これからもよろしくお願いいたします。
出張、お気をつけて下さいね!!!

投稿: はるりん | 2009年12月 7日 (月) 13時20分

クラヲタ会での事に気をとられてこの曲にコメントするのを忘れました。
この曲の美しさは別格ですよね。
シュナイトさんがモーツァルトの完璧な演奏はこの世で聴けると思うなと言ったそうですが、完璧に演奏したらどうなるのでしょうか。
バッハは巨大な屋久杉のような威容と厳しさでイエスの愛を語る受難曲を作りましたが、モーツァルトはいとも簡単にわずか数分で同じことをしてしまったわけですね。
この曲の「生け贄とされ十字架にかけられて」や「わき腹を貫かれ、水と血が流れ落ちた。」などと恐ろしい歌詞がこの上なく美しい響きで歌われながらヒタヒタとそして猛烈に胸に迫ってきてしまいます。
本当に神業という言葉で言い表しても及ばない曲だと私は思います。
そしてグシュルバウアー、名指揮者ですよね。
こういう滋養たっぷりの演奏をする人、いまや天然記念物的絶滅危惧種になってしまいました。
こういう演奏をしてくれる人はあと数年でCDという標本でしか聴くことができなくなりそうですね。
本当に国連あたりでしっかりアセスメントをして保護して頂きたいくらいです。

投稿: yurikamome122 | 2009年12月 7日 (月) 17時43分

土曜日はありがとうございました♪
なんだか回を追うごとに、豪快に濃厚になってきてる気がしますね。楽しいような恐いような?!(^^;
毎回、みなさまの豊富な知識と情熱に驚き、またとても勉強になります。
次回はゆったりまったりペースでやりましょうか。。。って無理かな(爆)。

投稿: 左党 | 2009年12月 7日 (月) 22時58分

土曜日はお疲れ様でした。
結局ご自宅にはたどり着け無かったのですね。
私は山手線で寝込んで終点まで行ってしまったことが何回か(も?)あります。
そして、無駄なタクシー代やホテル代を使ったり、カラオケで一人で歌いながら始発電車を待ったり、行けるところまでとにかく歩いてみよう、と無謀にもメチャ遠い自宅方面に歩きだしたり(結局途中挫折)などです。

グシュルバウアー、協奏曲の伴奏程度しか聴いていませんが、もっと評価されて良い指揮者の気が致します。

投稿: golf130 | 2009年12月 8日 (火) 00時08分

はるりんさん、おはようございます。
ゆるキャラのせんとクンの古都からです。
土曜の盛り上がりはすごかったですねぇ〜
悪天候を吹き飛ばしてしまいました(笑)
またロベルトのお話を聞かせてくださいまし。

投稿: yokochan | 2009年12月 8日 (火) 07時52分

yurikamomeさん、おはようございます。
まだ出張先でして、コメント遅くなり恐縮です。
この優しい音楽は瞬間の音楽的でおっしゃるとおり、バッハの尊厳なる世界とかなり違いますね。
シュナイトさんでお聴きになられたのですよね。
うらやましいです。
かつて「まことのお体」などと邦訳されていて、優しいだけの曲に思ってましたが、長じて歌詞がわかりびっくりでした!
グシュルバウアーほど、この曲に相応しい指揮者はいませんね。
いまやまさに天然記念物的存在。スウィトナーみたいな人だと思うのです。
ほんと、もったいないですね。
ありがとうございました。

投稿: yokochan | 2009年12月 9日 (水) 09時04分

左党さん、こんばんは。
新幹線にて帰京中です。
日がたっても楽しい思いは変わりませんです。
同じ音楽愛好という仲間意識はきわめて強いですね。そのなかにも、皆さんのこだわりがあって、とても勉強になります!

いつも幹事的な役割をしていただいちゃって、申し訳ありません。
仙台開催も夢じゃありませんね(笑)

投稿: yokochan | 2009年12月 9日 (水) 18時49分

golfさん、こんばんは。
地方さまよい中につき、ご返事遅れまして、申し訳ありません
golfさんも、なかなかの武勇伝をお持ちですな〜
なかなかやるのぉ、おぬし(笑)
月曜は、そこそこ飲んで、ホテルに帰ったら、まだ水戸紅門中でした。
それから9時30分には寝てしまうという老人ぶりでありました(笑)

グシュルバウアーはビリスやランパルとの協奏曲が目立ちますが、本格交響曲もかなり録音してました。
見直されるべき名指揮者だと思います。

投稿: yokochan | 2009年12月 9日 (水) 20時33分

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