神奈川フィルハーモニー演奏会 聖響音楽堂シリーズⅡ
横浜野毛山の成田山横浜別院に登り、桜とランドマークを。
うららかな土曜日の午後、これから音楽堂で神奈川フィルハーモニーを聴くのでありました。
聖響音楽堂シリーズは、シューベルトとメンデルスゾーンの交響曲と序曲を4回特集するもの。
古典からロマン派へ、早世の二人の作曲家の中でもそれは共存する。
ともに偉大なベートーヴェンありきだけれども、死の淵を垣間見せたり、馥郁たるロマンの香りを感じさせたりと、それぞれに個性的な二人なのでありまして、聴くわたくしも、そのあたりをどう開陳してくれるかと耳をそばだてるのです。
シューベルト 「ロザムンテ」序曲
交響曲第7番「未完成」
メンデルスゾーン 交響曲第5番「宗教改革」
シューベルト 「ロザムンデ」間奏曲
金 聖響 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(2010.4.10@神奈川県立音楽堂)
宗教改革ならぬ、音響改革をほんのちょっぴり期待していたけれど・・・・・。
やはり、昨今のこのコンビのトレンド通り、予想通りの展開に妙に納得??
ま、こんなものだろうか、ていうか、これはかなりまずい状況じゃないのか!
気のせいか、楽員の皆さんに覇気も感じられないし、ちっとも楽しそうじゃない。
出てくる音も春なのに枯れてしまったように潤いがない。
これらのどこに、「ロマン派の響き」を感じ取れというのであろうか。
ロザムンデには、沸き立つ喜びはなし。
未完成は、通り一遍の印象でシューベルトの音楽に隣り合わせの死の影を注意深くスルーして通り過ぎた感じ。
メンデルスゾーンは、ノンビブラートのコラールは皮相な感じで気持ち悪い。
ドレスデン・アーメンで、ここのところ続いたパルシファル祭りを気分よく完結しようと思ったのに。
「神はわがやぐら」でもって感動の渦を呼び起こすはずだったのに・・・。
私の好きな2楽章が、木管の活躍で楽しめたのが救い。
しかし、その木管も痩せた弦、うるさい金管とティンパニの中で浮いてしまった感あり。
弱ったな。
神奈川フィルがこんなになっちゃった。
音の美しさに惚れこんでファンになった郷里のオーケストラなのに。
聖響さん、ともかく焦らないでください。
名作ばかりのレパートリーも見なおして再構築してください。
バロックとか近代もので、人がやらないものを聴かせてください。
協奏曲をもっともっとやって、合わせものの達人と呼ばれるくらいになってください。
しかるのちに、オペラにも入っていってください。
それでも神奈川フィルを応援しますよ。
素晴らしい演奏の数々を知ってしまっているのですから。
アフターコンサートは「一の蔵」で。
ちくしょうー、とばかりに飲みまくり。
しまいには、大徳利2本づつオーダー。酒もってこーーい。
旬の味。
「かつお」と「竹の子焼き」。
ただいま、ハイティンク、アバド、クリュイタンス中。
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コメント
昨日はどうもいろいろありがとうございました。
演奏会はともかく、あの成田山横浜別院の長い階段を上がられたのですか。
あそこは我が社が毎年お正月に安全祈願を行うところで、遅刻しそうになり桜木町駅で電車を降りてから走っていき、あの階段を一気に駆け上がったのですがあともう少しというところで信じられないことですが足があがらなくなってしまい、せっかく上がったのに階段を転げ落ちて、踊り場で立ち上がろうにも足が動かないので丸太のような足をなすすべもなく呆然と眺めるだけという不様なことをしたことがあります。
そんなことあるんですよね、ビックリしました。
あそこは実は開港直後からあそこにあるので結構歴史は長いのですよ。
今度あの別院も建て替えの計画がありまして、清水寺のような舞台がせり出したものに変わります。再来年でしたか。
それから一ノ蔵では結構飲みましたね、お付き合いありがとうございました。
今度はぜひ私の知っている焼き肉屋に行きましょう。あそこのハラミとホルモンは絶品です。それからレバ刺しとタン塩、ぜひご賞味頂きたく思います。
それから、お心遣いには本当に感謝でした。
嬉しかったです。
本当は飛び上がって喜びたいところですが、まぁそれも大人げないと思いおとなしくしておりますが、ああいったお心遣いはもう本当にそのタガがはずれそうなくらい嬉しいです。
もう一度、本当にありがとうございました。
TBもいただき心から感謝です。
投稿: yurikamome122 | 2010年4月11日 (日) 19時31分
昨日はお疲れ様でしたね。私は同じ音楽を聞いて過ごさせていただきましたが、アフター「反省会」が無いのがやはり寂しいところでした。
アバドのマーラーのチケット争奪戦は凄まじいものだったようで、私はかろうじて一枚確保できました。アシュケナージ指揮のシドニー交響楽団も聞くことにしましたが、これも翌日にはソールドアウト。人気のある音楽祭だからと言ってもこれには驚きました。
それでも20000円ほどもするチケットが一枚だけです。他の公演は安い席ばかりで、全部で五万円あまりでした。それでもクリーヴランド管など8公演を聞いてきます。日本で聞くよりも安いとは思うのですが…。でも八日もルツェルンに滞在するので、今年は隅々まで見てこようと思っています。来年はぜひご一緒いたしましょう!!
投稿: Schweizer_Musik | 2010年4月11日 (日) 21時23分
yurikamomeさん、こんばんは。
昨日はこちらこそ、どうもお世話になりました。
何やらコンサートより、アフターの酒飲み、それもどん底まで飲んでしまう飲み会が楽しみになってまいりました(笑)
横浜別院訪問は、これで2度目でした。
桜木町到着が、14時10分。
14時30分がお約束の音楽堂。
その20分間の寄り道でしたが、桜とみなとみらいの遠望がステキでした。
飲む前は、結構元気に歩きます。
でも、あそこを駆け上がるのは、いくらなんでも無茶ですね!私なら即死です(笑)
それとそう、お話されてた焼き肉、ぜひともお連れください。
先生もきっと誘い出てらっしゃいます!
ほんの気持ちす。かえってすいません。
山本さんのバッハのお供にどうぞ!
投稿: yokochan | 2010年4月11日 (日) 23時25分
先生、こんばんは。
あの場に先生がいらっしゃらなくてよかった、というかアフターは残念でした(笑)
まったく困ったものです。
飲まなきゃいれれない演奏会も、いろいろです。
そして、ルツェルンのチケットは争奪戦でしたか!
逡巡しているうちに、そんな局面になってしまったのですね。
アシュケさんでさえ、その状況。
お供できそうになく、申し訳ありません。
来年の向けていまから準備しなくてはなりません。
いまからレポート楽しみです!
投稿: yokochan | 2010年4月11日 (日) 23時32分
Kくんは大阪センチュリーで何度か聴きました。集客力(特に女性の)はありますが、企画モノくさいコンサートばかりでいかにも「お仕事的」なのがどうもねェ…。いや、ファンの攻撃を喰らいそうなのでこの辺でやめときます(笑)ところで、メンデルスゾーンの「宗教改革」はノリントン、ホグウッド、ヘレヴェッへなどピリオド系指揮者がこぞって取り上げているのが興味深いですね。私が推すのはマゼールが若い頃ベルリン・フィルを振ったDG盤です。今もバリバリですが、この頃のマゼールは特に凄い!
投稿: EINSATZ | 2010年4月12日 (月) 14時00分
EINSATZさん、こんにちは。
金さんは、人気絶大でして、神奈川フィルも客層が変わりました。
あの演奏のどこに、そんな・・・・。
あ、いや、いけませんね。これ以上。
ピリオドでも、音楽的に、そして歌をこめて演奏できる証しが先達の演奏ですね。
マゼールの演奏は一度聴いてみたいです。
毒舌・絶倫のマゼールは、いまこそ存在価値があるように思いますね。
投稿: yokochan | 2010年4月12日 (月) 23時11分