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2010年5月 3日 (月)

フォーレ ドリー組曲 カサドシュ

Tokyo_tower
連休まっさかり。
神奈川フィルと焼肉以外、私は日頃できない事務仕事や、CDの整理等で、淡々と過ごしてます。
 こちらは、休み前、4月上旬の東京タワーの足元の様子。
鮮やかですねぇ。
風もあって、泳ぎっぷりもよし。

Casadesus_french
ドビュッシーの子供の領分を聴くか悩んだけど、より優しいフォーレの音楽。
フォーレのピアノ連弾のための唯一の音楽、組曲「ドリー」を聴いてみましょう。

こちらも、フォーレが描いた子供目線の音楽。
のちに、ドビュッシーの2度目の夫人となるエンマ・バルダックの娘「エレーヌ」の誕生祝いに書かれた作品で、エンマはフォーレの妻のつながりから知己を得たのだけれど、どうも愛人であったらしい。
エレーヌ自身も、もしかしたらその二人の子供では、と言われてるようです。

そのエレーヌの愛称が「ドリー」だったとの由。

「子守唄」「ニャーオ」「ドリーの庭」「キティ・ワルツ」「やさしさ」「スペイン風の踊り」
この6曲からなる、心優しく愛らしい連弾組曲。

どう聴いても、私は第1曲の「子守唄」が大好きであります。
誰しも聴いたことがあるかもしれないし、初めて聴いてもすぐに馴染んでしまう無為なまでの天上の音楽。
単純で優しいフレーズの繰り返しから、どこまでも知れぬ安らぎを感じます。
 活発な「にゃんこ」の飛び回る音楽の「ニャーオ」。
小花の咲き乱れるがごとくの小洒落たガーデンを思わせる「ドリーちゃんの庭」。
飼い犬の優雅な動きを音楽にしたという「キティ・ワルツ」に、「やさしさ」では夢見るような茫洋感が印象派を思わせる。
そして、最後は快活な踊り。幸せあふれるスペイン風の踊り。

カサドシュ夫妻の優雅かつ典雅、そしてキリリとしたピアノは、まさにフレンチ。
陽光あふれるなか、軽いキューヴェル・ヌイジーヌのランチに、ちょっとドライな白ワインを飲んでみた感じ。

フォーレにも、こんな顔があるんですな。

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コメント

こんばんは。「ドリー」はラベック姉妹を持ってます。後、ボード、小澤征爾が管弦楽版を取り上げてます。いずれにしても「組曲」で取り上げているのは希ですね。
GW疲れなのか、軽い曲がいいですね。明日は休日出勤。でも、天気がいいし、体が軽い。そんな陽気にぴったりな曲でありますね。

投稿: eyes_1975 | 2010年5月 3日 (月) 23時11分

eyes_1975さん、こんばんは、毎度ありがとうございます。
私も、本日ちょっと仕事。
明日もその予定ですが、軽めにさわやかにいきたくて、この選曲でした。
気持ちよく聴けました。
これで、ちょっと前のような冷たい雨の天気だと台無しなのですが、こうした音楽がうれしく感じますね。
オーケストラ版もいいですよね!

投稿: yokochan | 2010年5月 3日 (月) 23時35分

 こんばんは、ご無沙汰です・・・

 フォーレの『ドリー』ですか───何だか懐かしいです《というか正直恥ずかしい…》。
 私自身、この組曲の第1曲「子守唄」を一人ピアノで弾いてみたことがあります・・・技量の有無は別にして(自爆)
 曲の中程に見える書き方は、弾いていて、まさしく子守唄をイメージさせるような書き方になっているように思えました。

 別途、連弾による演奏でもこの第1曲「子守唄」を耳にしたこともありますが〔演奏者失念…〕、やはり本職による演奏には心洗われますし、うん・・・聴いているうち頭の中で子供の眠るさまが鮮明に映るような気もします。

 残りの5曲───また時間を作るなりして聴いてみようと思っています。

投稿: 南八尾電車区 | 2010年5月 4日 (火) 00時05分

南八尾電車区さん、こんにちは、こちらこそご無沙汰してましてすいません。

え、これをおひとりで弾かれたのですか。
いいですねぇ。
きっと、気持ちがいいのでしょうねぇ。
ピアノを弾けないわたくしからすると、羨ましいくも、なぜか懐かしいだろうな、の思いに満たされます。
ホント、いい音楽ですね。

オヤジになっても、子供心に、うっとり眠くなってしまう音楽です。

投稿: yokochan | 2010年5月 4日 (火) 01時00分

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