シューマン 「アラベスク」 ピリス
日曜日、真夏の六本木ヒルズ。
この不可思議なスポットも夏の青空だと、とてもシュール。
関東は今日は雨まじりの曇り空。
げんきんなもので、暑い暑いといっていたくせに、青空がもう恋しい。
今日は、シューマンの154回目の命日。
という情報が、どこからともなくメールで送られてきました(笑
)
200歳も祝ったのだから、その命日もシューマンを聴きましょう。
わたしの好きなアルバムをそっくり1枚聴きました。
シューマン 「森の情景」
「アラベスク」
「3つのロマンス」
「ウィーンの謝肉祭の道化」
Pf:マリア・ジョアオ・ピリス
(1991~94@ミュンヘン、ハンブルク)
ピリスの第二の黄金期ともいうべきDG時代。
モーツァルトやショパン、バッハなど、何を弾いても研ぎ澄まされた感覚でもって、深みある表現を成し遂げていたピリス。
このシューマン・アルバムでもそう。
モーツァルトのときは、そんなに集中し過ぎて大丈夫?と思えるくらいに根を詰めた感じで息がつまりそうなほどの緊張を強いる場面も散見され、それらと天衣無為の場面との対比がとってもよかった。
これらのシューマンは、そんな厳しい姿は少なめで、繊細なタッチでふくよかな音色を醸し出すことに成功していて、あふれ出すファンタジーにうっとりと浸ることができるのであります。
どうしても、「予言の鳥」ばかりに耳が行ってしまうけれど、ほの暗いドイツの森を思わせる桂品ぞろいの「森の情景」。
まさにロマンス、特に2曲目が涙がでるほどにすんばらしい「3つのロマンス」。
これはもう、ピアノソナタの堂々たる大曲「ウィーンの謝肉祭の道化」。大都会ウィーンの街の快活さがよく出てるけど、1楽章には何故か「ラ・マルセイエーズ」の旋律が出てきたり、です。
そして有名な「アラベスク」。
唐草模様というタイトルに訳しちゃうと何だかなぁ、だけど、やはり「アラベスク」という幻想風な名前の方がイメージ通りに受け止められる。
5部からなる小品だけど、穏やかでありながら、ここにさりげなくも詰め込まれたロマンの芳香は、思いのほか濃厚なのであります。
一日の終りに、いい夢見るためにほっと一息聴きたい「アラベスク」。
ピリスの誠実な演奏がことのほか素晴らしいです。
このCDは、ジャケットもステキなものでして、こうしたものこそ、レコードジャケットの大きさで欲しくなります。
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コメント
ピリスのシューマン。興味あります。ピリス嬢は私にとって「デビュー間もない若手、美人ピアニスト」といった、まあ、こんな印象です。演奏は「音がきれい。ていねい。もっと大胆に、もう少し適当でいいんじゃない?」と思わせるくらいのモーツァルトを弾いていました。そうか、アラベスクか、、アラベスクはポリーニを始め、デラックスな演奏が多いのでピリスには興味ありありです。さまよえる様の紹介の中では「ウィーンの謝肉祭の道化」をピリスが?という印象を持ちました。大丈夫かな~。。。ピリス嬢。。「こんなこともできるのよ」ってがんばらなくてもいいのに。。。とかついつい老婆心をおこしてしまう。あ!老婆心ではなく老爺心ですね^^;
投稿: モナコ命 | 2010年7月30日 (金) 10時59分
どこからともなくメールの送り主です。(笑)
シューマンを聴いて下さってありがとうございます。
どういうチョイスで来られるのかとても楽しみでした。
ピリスさんのアラベスクというと、私はスーパーピアノレッスンになります。
あぁ、弾いてみたいです。
投稿: はるりん | 2010年7月30日 (金) 16時57分
モナコ命さん、こんばんは。
ピリスさまも、いまやおばあちゃん年代です。
ショートカットの若いボーイシッュなデンオン時代のイメージからすると、80年代後半以降のDG時代は別人みたいです。
故障を起こし、一時演奏リタイアしてのDGでの復活です。
こんな経験を経てますから、ピリスさま、凄みがあるんですよ。
おんなじショートカット
でも別人みたいな音楽づくりですから、是非なにかお聴きになってください。
投稿: yokochan | 2010年7月31日 (土) 07時42分
はるりんさん、おはようございます。
どこからともないサジェスチョンありがとうございました。
おかげさまで、素敵なシューマンを楽しむことができました。
アラベスクはいい曲でございますねぇ。
そしてピリス様は、わたくし大好きなんです。
次のシューマン・デイ(ウィーク)もまたどこからともなく、お願いいたします(笑)
投稿: yokochan | 2010年7月31日 (土) 08時09分