「ロッシーニ・リサイタル」 チェチーリア・バルトリ
サーティワン・アイスクリームですよ
たまに子供たちに連れていかれますがね、おじさんひとりじゃ行けないから、待ってるんです。
左が、トロピカル・アイス~パイン、マンゴー、ココナッツ。
右が、ファンタステックアイランド~トロピカルアイスやバナナ、ブラッドオレンジなどのミックス。
夏ならではの一品じゃぁございませんか。
皆さんも、残暑厳しいけれど、夏が逝く前にどうですか・・・。
今日もイタリアです。
しかも、とびきりフレッシュなメゾの歌声。
チェチーリア・バルトリの1990年、今から20年前の歌声は、現在の円熟の声からすると、もぎたてのイタリア産のレモンを思いっきり絞った感じ
当時まだ24歳。
思えば、デビューした時から完成された歌手だった。
いまでもフレッシュぶりは変わらず、しかもますます進化している。
目覚ましい技巧と幅広い音域を駆使して聴く者を圧倒し、彼女の歌の世界に引きずりこまれてしまう強烈さがあるけれど、それが極めて快感なんですぅ。
いや、その、変な意味じゃなくって、完璧な歌唱が極めて音楽的な意味での快感を呼ぶわけなんです・・・。
星の数ほどあるオペラ創作のあとに、これまたたくさん書かれたロッシーニの歌曲ばかりを集めた1枚は、ロッシーニとモーツァルトを得意とするバルトリのさすがと思わせる生き生きとした情感あふれるものになっている。
1.「羊飼いの乙女」 2.「情け知らずの彼女」 3.「吟遊詩人」
4.「ヴェネツィアの競艇」~競漕前のアンツォレータ、
競漕中のアンツォレータ 競槽後のアンツォレータ
5.「黙って嘆こう」~5曲 6.「恨みごと」
7.「見上げた洒落女」 8.「昔風のアリエッタ」
9.「チロルのみなしご」 10.「マルグリットのお話」
11.「ニッツァ」 12.「見捨てられた魂」
13.「スペインのカンツォネッタ」
14.カンタータ「ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク」
Ms:チェチーリア・バルトリ
Pf :チャールズ・スペンサー
(1990.4@ウィーン)
粋でサロン風なアリエッタから、楽しい心弾むようなカンツォネッタに、その反対に悲しみに満たされた歌、そして、最後の長大でドラマテックな大作カンタータまで、バルトリのすさまじいまでの技巧と深い心情描写に耳はくぎ付け。
いろんなジャンルのオペラを残したロッシーニの幅広い音楽スタイルが、歌曲でもってこの1枚に集約されている感じ。
チェネレントラのアリアの旋律も聴こえるし、最後の大曲などは、手に汗握るような大アリアの様相で、バルトリの鮮烈で目覚ましい歌唱炸裂といった感じですごいのなんのって
バルトリさんのライブを聴いてみたいけど、そのチケットはいつも非常に高い。
それがネックながら、オペラ舞台もふくめて、一度は経験したい、チェチーリア・バルトリさまでございました。
明日もイタリア行きますよ~
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コメント
さまよえる様!またまた美人ちゃんのバルトリ嬢をご紹介下さりありがとうございます。さっそくエサにつられてしまいました。そうか、当時のバルトリちゃんは24歳か!てことは。。。今は44歳のおばさまにおなりになっていらっしゃるんですね!それはそれは、、どうもどうも^^;このロッシーニ歌曲集は私のように少しでも音楽を勉強した者には必ず課せられる、共通教材みたいな感じの作品群です。このアルバムも確か図書館にあったので聴いてみます。オケで歌うよりピアノ伴奏はごまかしがきかない分、歌い手には負担が大きいのです。そして!はいはい!私も娘に無理矢理サーティーワンで食べさせられます。娘のメニューはポッピングシャワーにいつも決まっています。これがまたオヤジの私には絶対に受け付けない味でして。。。このアイス屋は女子高生にいつも占拠されていまして、オヤジの私は娘がいるおかげでかろうじて市民権がありますが、きわめていごこちの悪い15分間を過ごすことになるんですよ。。。
投稿: モナコ命 | 2010年8月26日 (木) 20時35分
あらぁ、サーティワン、しばらく行かないうちに、
なんともトロピカルなものが発売されているのですなぁ。
これは子ども達を誘わないと(笑)。
バルトリ。その美貌のジャケットを見、購入し(ジャケ買いとも言う)、
CDをかけたとき、その声の重さにびっくりした次第。
そうだ、この人、メゾだった(てっきりソプラノだと思っていて・・・)。恥ずかしいお話。
私はこの人の「イタリア古典歌曲集」が大好きだったりします。カッチーニの切々と歌われる歌唱、
そしてスカルラッティに至ってはチャーミングの極みといえよう(笑)。
ロッシーニも声質に合っていそうですね!
投稿: minamina | 2010年8月26日 (木) 23時32分
バルトリいいっすよね〜。
私は、バロックのオラトリオからの歌を集めた「禁じられたオペラ」が大のお気に入り盤。
超絶技巧が快感快感。
この盤で初めて聴いたミンコフスキの活きの良い指揮にも感激しました。
投稿: golf130 | 2010年8月27日 (金) 00時45分
モナコ命さん、こんばんは。
バルトリさま、この頃は黒髪のイタリア女で、やたらと美人。いまや、少し肥えてしまって、いかにもイタリアの母みたいになりつつあるかもです。
でも、その見事なお歌は変わりありません。
ロッシーニは、おっしゃるように教材としても最適なのでしょうね。
このCD、いまさらながらにシビレまくりですよ。
そうなんですよ、サーティワンは女子高生だらけ。
わたしも娘がいないと、縁がなかった聖地。
プチプチのポッピングシャワー、わたくし、食ってますよ(笑)
快感ですよ(笑)
あそこで、酒が飲めたら最高です。
あ、こりゃ危ないですが、わたしは、アイスでウィスキーを飲むのですよ(爆)
投稿: yokochan | 2010年8月27日 (金) 00時57分
minaminaさん、こんばんは。
サーティワン、早く行かないと、秋バージョンになっちまいますよ。
商業的にはすぐにハロウィンですからして。
子供たちと是非!
バルトリのロッシーニは、ベルガンサとヴァルツァを忘れさせる唯一の存在だと思います。
あと、故ヴァレンティーニ・テッラーニでしょう。
アバドやムーティのお気に入りになり、大物との全曲録音もたくさんありますよね。
イタリア古典歌曲集も素晴らしいですね。
あのジャケットもよかったし、彼女若き日々のCDジャケットはみんな美人イタリアンで、大好きですよ。
最近のデッカの売り出し方が、ビジュアル路線なのが気に入りませんが、CD不況時にも最強の歌手のひとりといえよう(笑)
投稿: yokochan | 2010年8月27日 (金) 01時04分
golfさん、こんばんは。
禁じられたオペラは、わたしも聴いてます。
まったくミンコフスキという人の鮮烈な音楽造りには驚きですね。
それに輪をかけたかのような、バルトリの鮮やかな歌唱。
彼女は何を聴いてもすごくて、快感を覚えます。
酒のお供に最高です(笑)
投稿: yokochan | 2010年8月27日 (金) 01時14分
ご紹介戴いたロッシーニの盤、残念ながら未だ入手しておりません。バルトリのCD、チョンミュンフンのピアノ伴奏で録音のChantd,amourと言うタイトルのフランス歌曲集‥Decca452-667‥が、マイブーム的なアルバムです。と申しますのも、中高校生時分に市の図書館から借り出して、まさに貪り読んだ故-志鳥栄八郎さんの『世界の名曲とレコード/下巻』に、ビゼーの歌曲『スペインのセレナード』が記載されておりまして、食指をそそられる曲の説明の後に、『有名な曲にもかかわらず、現在まともなレコードは一枚も出ていない。新録音が出るのを待つしかない。』との、コメントが成されておりました。以来ほぼ40年ほどが過ぎ去り(笑)、やっとの上記の盤が現出した訳でありました。トラック2に納められた、Ouvre-ton-coeurと言う曲でして、蠱惑的な声と魅力的な歌い上げ、天国の志鳥さんもニッコリ微笑む出来映えと申し上げて宜しいかと、存じます。
投稿: 覆面吾郎 | 2019年11月26日 (火) 11時31分
ご案内のビゼーの歌曲。
まったく知りませんでした、その曲の存在すらも。
気になって、手持ちの音源を探しまくりましたが、ひとつもありませんでした。
ためしに、ネット検索しましたところ、バルトリの歌、youtubeにあがっておりました。
いかにも南欧風の小粋なムードに、バルトリの蠱惑的な歌声が素敵ですね。
ご案内、ありがとうございました。
投稿: yokochan | 2019年11月27日 (水) 08時58分