シュレーカー、コルンゴルト、マーラー プロムス2010 メッツマッハー指揮
今日の夕方の空に虹がかかったそうな。
娘が撮った写真です。
レインボー、ダブルで。
プロムスの世紀末プログラムを録音しつつ聴きました。
マーラーをメインに、シュレーカーとコルンゴルトを前半に据えた濃厚演奏会。
こんなことができるのは、メッツマッハーとベルリン・ドイツ響のコンビならでは。
あとは、前任のケント・ナガノやコンロンぐらいか
シュレーカー 「遥かな響き」~夜曲
コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲
Vn:レオニダス・カヴァコス
マーラー 交響曲第7番「夜の歌」
インゴ・メッツマッハー指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団
(2010.8.10@ロイヤルアルバートホール)
シュレーカーの曲は、オペラの第3幕の間奏曲で、官能的な痺れるような音楽。
も~たまりません。
オケが完全にシュレーカー節を体得しちゃってます。
「遥かな響き」は、いまハマってるオペラでして、近々記事アップ予定です。
シュレーカー+メッツマッハー+ベルリン・ドイツ響・・・理想的な組み合わせじゃぁないですか
ついで、カヴァコフの弾くコルンゴルト。
も~とろけてしまいそう。わたしの最高に好きなヴァイオリン協奏曲。
わたしの、4大ヴァイオリン協奏曲は、コルンゴルト、バーバー、ベルク、ディーリアスなんです。
普通じゃないですな。
この曲のスペシャリストみたいなカヴァコスさん、素晴らしいです。
1楽章が終ると拍手が起きてしまうのが、プロムスならではのご愛敬だけど、この拍手、マーラーでもちょびちょび起きてしまうから、これはどうも考えものだ。
センチメンタルで泣けるし、歌い口が鮮やかな第1楽章。
ロマンティックに滔々と歌いアルバートホールに美音が響きわたる第2楽章。
スリリングで無窮動的競演が見事な第3楽章。
これは、実にいい演奏じゃぁないですか
最後は、ホルンが出だしコケちゃって痛いけれど、快調に低徊することなく進行するクールでキレのいいマーラーだ。
それでいて、7番の持つ奇矯な雰囲気も見事に醸し出しているし、セレナードも実によく歌っていて美しい。
これは、実にカッコいいマーラーじゃぁないですか
メッツマッハーと相性ピッタリのベルリン・ドイツ響だけど、2007年から着任したこのオケをもう退任してしまうらしい。
いままで、この指揮者をろくに聴いてこなかったけれど、こうしてストライクゾーンを刺激してくれちゃう演奏を聴くと、これからいろいろ聴いてみたい。
そうそう、今年、新日本フィルに来てマーラー振るみたいじゃないですかぁ
これまでの、プロムス、全部は聴いてないけど、ラニクルズのマーラーとエルガーがよかった。
あとラトルと古楽オケによるトリスタンの2幕も面白かったけれど、トリスタンのヘップナーがメロメロだった。
ネルソンスの新世界は奇をてらいすぎなれど、若々しい。
プロムスは、あと1ヶ月。大物が順次出てきます。
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コメント
ふふふ、メッツマッハーさんといい、ランニクルスさんのマーラーといい、ラトルさんとOAEのトリスタンといい、なんか被りますね〜。わたしはそれしか聴いてないんですが。。。
はるかなる響きは録音か映像が出てるんですか?ぜひ、全曲聴いてみたいです。
投稿: つるびねった | 2010年8月13日 (金) 05時57分
つるびねったさん、おはようございます。
そちらは、こんばんは、でしょうか・・・。
そちらも拝見しました。ふふふ、完全にかぶってますね(笑)
ゲルさんのマーラーは、パスですが、ラニクルズとこちらは必聴と思ってました。
「遥かなる響き」は、CDでは2種類出てます。
わたしはアルブレヒト盤を聴いてますが、歌手が豪華ですよ。(シュナウト、モーザーななど)
映像はないようですが、今年、チューリヒで上演されてまして、その指揮がメッツマッハーなんです!
チューリヒならではの今風の演出のようですので、こちらの映像化を期待したいですね。
http://intermezzo.typepad.com/intermezzo/2010/05/der-ferne-klang-zurich.html#more
こちらのサイトで詳細が紹介されてます。
投稿: yokochan | 2010年8月13日 (金) 08時45分