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2010年8月31日 (火)

ハイドン 交響曲第82番「熊」 マリナー指揮

Kumakaron6
ふふふ
これなんだかわかります

フランス菓子のマカロン。
その名も「クマカロン」でございます。
茶色のくまさんが、チョコレート。
ピンクがフランボワーズで中にそのソースが入ってます。
わたしの郷里の小さな洋菓子屋さん「サン・マロー」

今年のバレンタインやホワイトデー限定で発売されたけど、大ブレイクして、今でも売ってます。
お盆に買って食べました。
検索するとやたらと出てきますよ。

カワユイでしょ

少し放置ぎみの、わたしの別館「さまよえる神奈川県人」でも紹介してます。

Marruner_haydn_paris_sym
こじつけのように登場のこちらのクマさんは、ハイドンの交響曲
第82番ハ長調「熊」であります。
熊さんのタイトルは、終楽章の冒頭が、熊の唸りながらの足取りを思わせる低音の持続音を伴うからだそうな。
熊の足取りや唸り声って??だけど、あくまでイメージですからして。
 実際聴いてみると、そのようでもあるし、

エステルハージー家での楽長時代に、パリの楽団からの依嘱によって書きあげられた6曲の交響曲が「パリ・セット」。
82番から87番まで。
この82番は、一番最後に書かれたものとされる。
最後の「ロンドン・セット」までの88番から92番までの5曲も、パリにまつわる作品で、ハイドンが当時、ヨーロッパの各音楽都市でいかに人気があったかがわかる。

ハ長調の調性のとおり、明るく元気な交響曲。
序奏なしでいきなり元気な1楽章はシンプルかつ明快。
次ぐアレグレットの第2楽章も単純なつくりながらも二重の変奏曲スタイルになっていてなかなかの雰囲気。
3つめは、メヌエット楽章で、調性の変化が楽しい。
そして、クマ登場の4楽章は、どことなくユーモラスな軽快な旋律が、例の熊さんに乗って何度も楽器を変えて繰り返される。
ほんと、何回も熊さんの低弦に軽快主題が出てくるから、いやでも覚えてしまい微笑ましい。ティンパニの連打を経て、元気に熊は終了

ネイムズ・シンフォニーの録音を敢行し、ほかの主要交響曲も収録した、マリナーアカデミー
1977年の録音で、この頃は、ハイドンやモーツァルトといえども、通常のオーケストラで、従来奏法にて演奏するのが普通だった。
そんな中でも、マリナーとアカデミーは、室内オーケストラの小回りのよさと機能性を完備した、キビキビとした新鮮な演奏でもって、ハイドンの交響曲にも爽やかな風を吹かせたものだ。
いまや、新しいスタイルにとってかわってしまい、われわれの耳もそちらに喜びを感じるようになってしまったが、マリナーのこのような、いわばオーソドックスで、可も不可もないが、過不足もない、という演奏にこそ、逆に新鮮味を感じたりするものだ。
 久しぶりに聴き直してみて、とっても気持ちがよかった。
このところの、朝晩の涼しさにも通じる、そんなマリナーのハイドンでした。
もうじき、来日するサー・ネヴィル。
せっかくの日本滞在、暑さも収まって欲しいですね。

Kumakaron1
クマさんにまじって、「ひよこマカロン」も登場してます。
こちらは、爽やかなレモン味~
神奈川の田舎町だけど、機会がありましたらどうぞ

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コメント

今晩は。私はサー・マリナーのハイドンは一枚ももっておりません。しかしブログ主様の文章を読んで久しぶりにこの交響曲が聴いてみたくなり、アダム・フィッシャー指揮オーストリア・ハンガリー・ハイドン管のCDで全曲を聴きました。体感気温が下るようなさわやかなシンフォニーですね。このところワーグナー漬けだった私の耳にいい清涼剤になりました。墺太利・ハンガリー・ハイドン管は、ハイドン全集録音のためにウィーンフィル・ウィーン響・ハンガリー国立響のピックアップメンバーで編成されたオケです。
 私はブリリアントのハイドン主要作品全集150枚をもっておりますが、まだ、交響曲全部と協奏曲の一部しか聴いておりません。ハイドンは凄い人ですよね。そのわりに過小評価されているような気がいたします。モーツァルトに匹敵するほどの天才でバッハに匹敵する偉大な音楽職人なのではないかと思うことさえあります。

投稿: 越後のオックス | 2010年8月31日 (火) 22時54分

こんばんは。カラヤンによる「パリ交響曲集」から取り出しました。コミカルなのもフランス式のリズムを取り入れてるのでしょう。ハイドンは「交響曲」の父であり、様々な管弦楽法を開拓したのが伺えられます。
クマと言えば、テディベアを思い浮かべます。でも、こちらはイギリスでしょう。(笑)
クママカロン。もったいなくて食べられない。クマっちゃうな~。

投稿: eyes_1975 | 2010年9月 1日 (水) 21時50分

越後のオックスさん、おはようございます。
ワーグナーや世紀末ものなどの解毒作用をもたらす音楽として、ハイドンやモーツァルトは最適です。
ほんと、たまに聴くとさっぱり、さわやかでした!
まさに、マリナーの音楽そのもの。
フィッシャーの全集は画期的でしたね。
かつてのドラティとともに、当面、誰も打ち立てることのできない金字塔でしょうか。
ブログ仲間で104曲全部取り上げた方がいらっしゃいまして、頭が下がる思いでした。
バッハのカンタータとともに、挑戦意欲をそそられる対象ですが、わたしには、両方とも達成できそうにありますん。
シュトラウスやワーグナーの全作なら、たやすくできますが(笑)

投稿: yokochan | 2010年9月 2日 (木) 08時40分

eyes_1975さん、こんにちは。ハイドンの膨大な交響曲は、いずれも個性派揃いですね。
斬新さも併せ持ったオーケストレーションは、古楽オケによる演奏だとさらに引き立つように思います。

クマカロン、可愛いでしょ。一匹づつ手作りでして、顔が微妙にちがいますから、なおさら食べちゃうのがかわいそうでしたよ。
クマゴローなんてネーミングでしたらかじりついちゃうんですけどね(笑)

投稿: yokochan | 2010年9月 2日 (木) 12時39分

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