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2010年8月17日 (火)

バターワース 「青柳の堤」 デル・マー指揮

Azumayama1
残暑お見舞い申し上げます。

しっかし、暑いですなぁ~

今日は都内で38.2度を記録。
観測史上の最高気温は、熊谷と多治見の40.9度。
世界最高は、なんと、なんと、58.8度。イラクのバスラで記録されてる
いったいどんな気温なんでしょう 想像もつきませんよ。
50度超えは、各地で記録されてるみたい。

お盆休みに、実家へ帰り、のんびりしてきました。
暑いを連呼する休暇だったけれど、朝早く、毎度おなじみの吾妻山公園に登ってきましたよ。
朝でも30度超え。
でも、緑のシャワーを浴びながら汗をかきつつ、頂上はご覧の通りの絶景に、涼しい風。
生き帰りましたねぇ~

Azumayama2
相模湾、遠くに真鶴、伊豆半島を望む。
手前には、コスモスがもう咲きほこっておりましたよ。

Azumayama3
まだ淡い色合いで、線も細いけど、暑さにめげずに咲いてます。

Del_mar_bridge_butterwarth

こんどは、音楽でクールダウン。
ジョージ・バターワース(1855~1916)は、第1次大戦で31歳にして戦死してしまった英国作曲家。
父親のアレクサンダーは、北西鉄道を経営する実業家で、ジョージは法学を学びつつも、英国民謡の調査に没頭し、音楽にものめり込んでいった若者だった。

作品の多くは、自己批判精神の強いバターワース自身によって破棄されてしまい、のこされた曲は、そう多くはないが、そのいずれもがナチュラルで、シンプル。
そして詩情に満ちた桂曲ばかり。

1914年にロンドン初演された「青柳の堤」The Banks of Green Willowは、5分ほどの短い牧歌で、民謡調のフレンドリーな作品。
柳が垂れ下がる流れるともしれない河のイメージが、とてもよくあらわされている。
日本の夏の柳の下は、ちょっと怖いけれど、英国の夏の柳は、なんだかとても涼しげ。

柳の下の河・・・・、ハムレットとオフィーリアを思い起こすこともできます。
こちらは、とても寂しいシーンが想起されるけれど、このバターワースの音楽にも、どこか物悲しいムードが流れております。

このCDには、ブリッジの同様の荒涼とした作品もおさめられております。
それと、夏や弦楽組曲といった素敵な曲も。。。。
これらは、また機会をあらためてご紹介しましょう。

名匠ノーマン・デル・マー(あのベートーヴェンのベーレンライター版の親父)指揮する、ボーンマス交響楽団の雰囲気豊かな演奏で。

Azumayama4

「ネビル・マリナーのバターワース」

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コメント

初めてコメントをさせて頂きます。いつも楽しく読ませて頂いております。このCD持っています。特にブリッジの夏や弦楽組曲に惹かれて時々聴いています。ブリッジはファンタズムが最初に聴いた曲だったので、ブリッジに対してはおどろおどろしいイメージを持っていたのですが、このような曲も書いていたのですね。バターワースもあわせて爽やかで静かな気分にさせてくれますね。オケがちょっと貧弱なのが気になりますが、デル・マーはここでも良い仕事をしていると思います。

投稿: Tod | 2010年8月19日 (木) 14時02分

Todさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。

ブリッジは、ダイナミックな印象が強いのですが、この夏や組曲は、なかなかに詩的でナイーブな雰囲気ですね。
私もこれらで、ちょっとイメージが変わってます。
マリナー盤も聴いてます。

バターワースとブリッジの組み合わせは、なかなかのものかと思いますし、デル・マーの指揮でこうした録音が残されたのがうれしい限りですね。

自己満足のブログをお読みいただき、ありがとうございます。またコメントいただければ幸いです。

投稿: yokochan | 2010年8月19日 (木) 23時25分

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ジョージ・バターワース:狂詩曲「シュロップシャーの若者」、「青柳の堤」その他ネヴ [続きを読む]

受信: 2010年8月26日 (木) 07時25分

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