バーンスタイン 「チチェスター詩篇」 バーンスタイン指揮
こちらのグラスは、日本酒。
この店には、初めて見聞きするような名前のお酒がたくさん。
しかも、どれもが超美味。
昨晩は、クラヲタ会に参加してまいりました。
遅れての参上となりましたが、美酒のおかげですぐにその遅れを取り戻すことができたと思います。
呑み助ならば、これだけで2〜3合はいけちゃう、4種の神器。
左党さん、golf130さん、minaminaさん、そしてワタクシの4人。
クラヲタ会は、発展的に過去最大13名、最小2名の、実にフレキシブルなクラシック音楽好きの集まり。
お酒飲めなくても大丈夫です。
お互いに仕事のことなんか知らないし、関係なくって、ただ音楽が好きなだけの人々の集まり。
ぜひぜひ、ご参加くださいねー。
12月には、はるりんさんの快気祝いもかねて、忘年会をおこなっちゃいます。
その節は、どうぞよろしくお集まりください。
初秋にぴったりの冷製おでん。
洋食のような、日本食のおでん。
お酒にあいます。
美味しゅうございました。
神田 「和酒Bar&Dining 醇」におつれいただきました。
今日は、作曲家としてのバーンスタイン、「チチェスター詩篇」。
チチェスターは、英国南部、イングランドのウエストサセックスにある町。
大聖堂が有名で、そこでの音楽祭や宗教にまつわる歴史に数々綾取られた街のようです。
1965年に、そのチチェスター大聖堂よりの委嘱を受けて作曲され、かの地でニューヨークフィルを率いて初演した合唱作品であります。
テキストは旧約の詩篇から、108,100,23,2,131,133を取り上げていて、合唱と少年合唱、ソロ数名の大きな編成。
3部からなる18分あまりの曲ながら、バーンスタインらしいリズムカルで、かつシンプル、そして歌謡性とシリアス感にあふれた音楽になっている。
爆発的で野放図に明るい冒頭から、ボーイソプラノ(ソプラノ)ソロとハープの伴奏よる、メロデイアスで無垢な第2部。
その2部は、途中、主への反動とも思われるダイナミックなヶ所、しかし二重合唱のように背景では、先の無垢なメロデイも流れていて、たくみな筆致に驚く。
そしてシリアスな第3部は、弦の痛切な響きで始まり、やがて合唱が平和的な主への安堵の語りかけを感動的に歌い始める。
この美しい旋律は、バーンスタインならではのものでありまして、とっても感動的です。
そして祈りの音楽として、静かに曲は消えてゆくのでした。
楽観と悲観、これらが巧みに表出されるバーンスタインの音楽。
とても素敵な「チチェスター詩篇」であります。
12音技法でもって縛られるように作曲していたが、そこには自分を見いだせなかったというバーンスタン。
この曲でもって、調性音楽を極めてゆくかのようなレニーは、自身の血に流れるユダヤとクラシック音楽の伝統とを融合させ、独自の作曲家としてその才能を高めてゆくのでありました。
「チチェスター詩篇」を初めて聴いたのは、1975年。
ロンドン響を指揮したザルツブルク音楽祭のライブ放送でありました。
その直前に、ショスタコーヴィチが亡くなり、その5番の第2楽章が追悼として加えられたコンサートは、いまでも大事なFM音源のひとつです。
そのショスタコに、弾き振りでモーツァルトの17番、そして「チチェスター」。
ここまでが前半という長大コンサートのラストは、シベリウスの5番。
とてつもない名演の数々でした・・・・・。
きょうのCDは、DGにイスラエルフィルと録音した1977年のベルリンライブ。
ウィーン少年合唱団が歌ってます。
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コメント
一昨日は、お忙しいところを有難うございました。
あのお店は、四種の神器をはじめ、「さあ、飲んで下さい」という酒飲みには恐ろしいつまみばかりですよね。
忘年会が大変楽しみなクラヲタ会であります。
バーンスタインの曲は交響曲などくらいしか聴いたことが無く、ご紹介曲も未聴です。初期の12音の曲なども聴いてみたく思います。
投稿: golf130 | 2011年9月30日 (金) 07時37分
golfさん、こちらこそ遅刻したうえに、どうもありがとうございました。
ホント、あの店は酒好きにはたまらない店です。
3階と1階からそれぞれ出前が取れたらパーフェクトでして、そこに住んでしまってもいいくらいです(笑)
次回も楽しみにしております。
バーンスタインの作品に、興味を持っております。
これから作曲者の手を離れていろんな演奏で楽しめる曲が普及するのでは、と思っております。
投稿: yokochan | 2011年9月30日 (金) 22時08分
遅ればせながら、先日はありがとうございました。
またまた飲み過ぎてしまいました。
このお店、酒飲みには本当にたまりません。締めのお蕎麦なんてのもあるんですよ~。危険すぎます。
そしてあのビル、3階から1階まであんな感じですし(笑)。
飲み助バンザイでございます。
なるほど、バーンスタインも会話に登場いたしましたね。シリアスな曲風のものからポップなものまで、やはり大変優れた作曲家です。
今後は指揮者というよりも作曲家:バーンスタインとして認知されていくのでしょうかね。
チチェスター詩篇、聴いたことないなぁ~と思っていたのですが、先程CDラックを見たら、このCD、持っていました(汗)。
これから聴き直します・・・。
投稿: minamina | 2011年10月 1日 (土) 15時50分
minaminaさん、先日はどうもでした。
とてもよいお店をご案内いただき、恐悦至極に存じます。
われわれの奥の席の女性が、おいしそうに蕎麦を食べていたのを実は恨めしく思い、いまだに美味しそうに思いおこしてます(笑)。
恐るべき店にございますなぁ!
梯子とはこちらの店のように、階段の上下運動を言うのでしょう。
バーンスタインの音楽は今後ますます聴かれてゆくものと確信してます。
何気にシリーズ化してまして、次のものも準備中のレニー作品でした。
投稿: yokochan | 2011年10月 2日 (日) 00時37分
大変遅くなりましたが(滝汗)。
先週はお忙しいなか遅くまでお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
次回は2階の地ビールもご一緒しましょう(笑)。
バーンスタインの曲は、まだ聴いたことがありません。交響曲3番カディッシュでしたっけか。聴いてみたいと思ってはいるのですが、マーラー・ブルックナー等の同曲異演をグルグル回ってばっかりなワタシです(^^;。
投稿: 左党 | 2011年10月 3日 (月) 22時03分
左党さん、先般は出張お疲れ様でした。
そして遅くまで引っ張ってしまい申し訳ありませんでした。
とんでもない酒場ビルでございました。
さらに地下室でもあったら確実に死にます(笑)
バーンスタインの曲は親しみやすいです。
でも、3番の交響曲はとっつき悪いかもです。
2番あたりから入った方がよろしいかもです。
それと、この曲やセレナード、キャンディードなどでしょうか。
わたしも、ブル&マーラーは毎度のことですよ(笑)
投稿: yokochan | 2011年10月 3日 (月) 22時54分
クラヲタの会に似たものを、愛媛県松山市でもやっています。1989年からですから、27年続いています。名称は『独楽の会』こまのかい、です。月に一度集まっています。皆仕事を持っていますので、毎回出席は難しく、多い時で15人、少ない時でその半数です。私は、それとは別に松山モーツァルト会に属して、演奏会の企画などもやっております。 Facebook にはArt Nagaokaで投稿しています。今月はなんと、バースタインの詩篇その他を皆で鑑賞し歓談し飲み合います。松山にお出でのさいはお会いしたいですね……クラヲタとして😃
投稿: Art Nagaoka | 2016年5月26日 (木) 15時57分
この『チチェスター詩編』良い曲ですよ。プーランク『グローリア』、ストラヴィンスキー『詩編交響曲』との編集物CD‥CBS、MK44710‥の自演盤で愛聴しております。NYフィル常任時の指揮同様、一聴して聴き手の耳を捉える親しみやすさと深味が、あります。尤もレニーの自作でもLPで買った、『タヒチの騒動』はもう一つ解りませんでしたが‥(笑)。
投稿: 覆面吾郎 | 2019年11月26日 (火) 11時04分
作者の手を離れて、チチェスターもいろんな指揮者が手掛けるようになりまして、曲の良さが引き立ってきたように思います。
最近ネットで聴いたものでは、ホーネックとピッツバーグ就のものが秀逸でした。
わたしも、「タヒチ」はいまひとつ??です(笑)
投稿: yokochan | 2019年11月27日 (水) 08時50分