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2011年11月26日 (土)

シベリウス 交響曲第1番 外山雄三指揮

Yuurakucho1

有楽町駅から外堀通りの銀座口にかけて、今年もきれいなイルミネーションが施されました。

去年は普通の電球色にパープル(ピンク)という配色でしたが、今年はレッドですよ。

いろいろ撮りましたので、またこちらの画像は登場させていただきます。

Sansyuuya1

おもわず、にっこり・ほっこりしてしまう出汁の効いた「鳥どうふ」。

ともかく、おいしいんだから。

横浜からyurikamomeさん   が、仕事でいらっしゃって、一杯(いっぱい)飲みました。

場所は、銀座の取り残された異空間大衆居酒屋「三州屋」。

もう何度も行ってますが、いつも満杯。

Sansyuuya3

ともかくネタが大きいし、味がよろしい。

プリップリの海老フライは、尻尾まで身がギッシリ。

肉厚(ほぼ2cmはありますでしょうか)のアジフライ。
この店の名物、おおぶりの牡蠣フライ。
鮮度高いお刺身。サザエの壺焼き・・・・・。

そしてたくさん飲みました。

神奈川フィルのことを中心に音楽のこと、世相のこと、美味しいお酒と食べ物で、ネタは尽きないのでした。

今回は2階の座敷に通され、4人掛けテーブルを2組の男子で相席。
いつのまにか、いっしょくたになり、この店の「キモ」であります、オバチャンを肴に爆笑しながらの飲み会となりました。
銀座にいることを完全に忘れてしまう庶民的雰囲気。
相席の方々とは、何故か半年後にまたお会いしましょう、ということになりました。

その後は、yurikamomeさんと、ウィスキーを飲んで、賑やかな有楽町から帰宅しました。
どうもお世話になりました。

Sibelius_frank_kanagawa

ということで、今日は神奈川フィルハーモニーのCDを。

某ショップで発見、あれっ、こんなのあるんだ、で即お買い上げ。

シベリウスの交響曲第1番とフランクの交響曲という、不思議な組合わせ。

指揮は、このオーケストラの1992~96年にかけての音楽監督、外山雄三さん。

1994年6月@神奈川県立音楽堂です。

神奈川フィルを聴くようになったのは、まだここ数年だけれども、なんだかずっと聴いてきたような気がする。
でも、過去の監督や常任の演奏をこうしてCDで聴いたりすることができると、やはり私はまだ神奈フィル初心者なのだと思ったりもします。

40周年記念にいただいた冊子を眺めることが多いけれど、過去演奏記録などを見ながら、あれこれ想いをめぐらすのも楽しい。
それによりますれば、今日のCDのプログラムは。

 ①柴田南雄「ディアフォニア」、リスト「ピアノ協奏曲2番」(横山幸雄)、フランク

 ②武満徹「地平線のドーリア」、モーツァルト40番、シベリウス

外山さん治世下は、ほかの客演指揮者もふくめて、日本人作品が演奏される機会がとても多かったようだ。
オーソドックスだけれど、そうすることで、特徴付けが明確となり、なかなか積極的には聴くことのない日本人作曲家への興味もわくというもの。

テレビやラジオで知る温厚そうな外山さん。
だがしかし・・・、結構厳しいのだそうな。

まぁ、それはともかく、ビルダーして神奈フィルに明確な足跡を残したことは明らかです。

このシベリウスも、ことにフランクでは、まったくこれといった特徴や耳をそばだたせる何かがあるわけではないけれど、ともかく安定感と普通さの正しさとでもいいましょうか、よけいなことを何もせず、音楽をストレートに聴かせる演奏なのでした。

危惧した、音楽堂のデッドな響きが、ここではあまり感じることがなく、生々しさと適度な響きが、潤いが大切なシベリウスやフランクにプラスとなっているようだ。
逆にストレートすぎて、ここをもっとこう歌って欲しいとか、立ち止って欲しいとかいう箇所はたくさんあるし、さらにシベリウスの終楽章では大仰さを感じたりと、わたしの好きなシベ1の演奏スタイルじゃないのも事実。
 いまの神奈川フィルの、華奢でスリムでビューティフルな響きの片鱗は、しなやかな木管と叫びすぎない金管、そして少し薄目の弦に聴いてとれる。

山田一雄、外山雄三、手塚幸紀、佐藤功太郎、現田茂夫、ハンス・マルティン・シュナイト、そして金聖響と続く神奈フィルの指揮者の系譜を思い起こしつつ、ジャケット写真のオーケストラメンバーを拝見しながら聴くシベリウスとフランク。
お馴染みの方々もたくさん確認できます。
今の神奈フィルの顔の石田&山本コンビは、ここにはいません。

その時代の神奈フィルを聴いたことがないのに、なんだか懐かしい思いで聴きました。

願わくは、この幻想的なシベリウスの1番を、現田さんか、尾高さん、または大友さんの指揮あたりの神奈川フィルで聴いてみたいものです。

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コメント

外山さん、懐かしい!
高校生の時、彼の棒で「第9」を2回歌いましたが、アマ・ヘタ合唱である我々には能力以上のことは要求しませんでしたが、大フィルの皆さんにはコワかったです
Σ(`0´*)

投稿: 親父りゅう | 2011年11月27日 (日) 10時02分

どうもお世話になりました。
実はその日はもう親ライオンに崖っぷちから突き落とされたように1日でありまして、でもこんな事もあるからやっていられます。隣に相席だったライナーとムーティはなかなか楽しかったでしたです。あのお店、いいですね。それに半年後、面白い展開でした。
ところで、このCDに記録されているコンサート、ひょっとしたら私その会場にいたかも知れません。
確かにあの頃は今の神奈川フィルとは全然違うもっと荒削りなオケでした。コンマスが尾花さんだったせいもあるのでしょうが、結構荒馬のようなところがあり、オケが勝手に暴走してしまうようなところもあったり。
ほとんど楽員を入れ替えることなくここまで変革をしたのですから、皆さんの努力は大変なものだったのでしょうね。アンサンブルでは外山さんとシュナイトさん、響きでは現田さんの功績は大きいと思っています。
それにしても、この日に楽しんだ銀座の2つのお店、是非また行ってみたいです、昼間から。本当にありがとうございました。また作戦会議の際はよろしくお願い致します。

投稿: yurikamome122 | 2011年11月27日 (日) 16時07分

yokochan様、今日はこちらにもお邪魔します。

ん~、神奈川フィルのシベリウス第1番、聞いてみたいですね。ただ小生は、シベリウスの真髄は第4番以降の交響曲だと思うので、初期の第1番・第2番はあまり聞きません。特に、第2番は帝政ロシアに対する、レジスタンス・シンフォニーに聞こえて凄く苦手な曲です。

その点~第1番は、壮年期シベリウスのロマンティシズムが、自然に吐露されメロディーラインも流麗で、時々聞きたくなります。小生は、ベルグルンド/ボーンマス響の演奏でこの曲を好きになり、今も変わらずフェイバリッツです。

投稿: Warlock Field | 2011年11月27日 (日) 16時58分

親父りゅうさん、こんにちは。
そうですか、外山さんで第九を歌われたことあるんですか!
というか大フィルとの競演もすごいですね。
外山さんの、厳しさはいろいろ聞いておりますが、さすがにアマチュアには優しいのですな。
プロだからしょうがないけれど、かなりネチッこいみたいですね・・・・・。

投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 21時45分

yurikamomeさん、先般はこちらこそお世話になりました。
ネタにするつもりはなかったのですが、結果的に笑いまくってしまった1軒目。
落ち着いて会議ができませんでしたが、極めて愉快でした。
ムーティとライナー氏にはまた半年後でしょうか(笑)

この会場にいらっしゃったとは、さすが、神奈フィル歴が長いですね。
思ったより、しっかりした演奏に嬉しくなりました。
神奈川フィルの歴史を知る上でも大事な1枚でした。
ご指摘のとおりの歴代指揮者の功績、その一部でも、親しく聴くことができて、とてもうれしく思います。
 またあちらの店にまいりましょう。

投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 22時24分

Warlock Fieldさん、こちらにもありがとうございました。
シベリウスはセルの来日公演のテレビ放送の2番から始まり、その2番ばかりを若い頃は聴いてましたが、いまやよほどのことがない限り聞くことはありません。
しかし、1番はずっと好きでして、4番以降と同じように愛好してますね。
神奈フィルのような美音のオケにはぴったりだと思います。
ベルグルンドの旧盤は聴いたことがありませんが、定番のヘルシンキばかりでなく、挑戦してみたいですね。

投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 23時18分

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 思いっきり自分の思うようにならずハードな1日だった今日は久方ぶりに懇意にして頂いている”さまよえるクラヲタ人”のyokochanさんと銀座で一杯やりながら秘密の作戦を練った1日。  銀座といえどもこんなお店があったわけですな、安くてうまい。  そして、そんなわけで人気店だから店に入れば凄い喧噪。詰め込まれたお客は「袖振り合うも多生の縁」でありまして、フリッツ・ライナーとリッカルド・ムーティに似た相席の二人と妙に意気投合して作戦会議などどこかへ行ってしまっい閉店まで楽しんだあと、10時半過ぎても... [続きを読む]

受信: 2011年11月27日 (日) 16時07分

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