ベートーヴェン 交響曲第4番 ヨッフム指揮
尾道に行ってきました。
映画やドラマの舞台として、そして小京都として、人気の街。
通過したとは何度もあれど、こうして宿泊を伴って、時間の余裕も作れたのは初の尾道でした。
駅から、客先との時間を気にしつつ、大急ぎで歩きましたよ、坂と細かい路地、そしてあふれる寺社の数々・・・・、さらに猫の道。
山門からJR山陽本線の線路と街を見通して。
NHKの朝ドラ「てっぱん」で、大阪から来たみんなが、ひと目で好きになっちゃう街が尾道でしたね。
わたしも、その緩やかで、誰しも暖かく受け入れてくれる雰囲気のあふれる尾道が好きになりましたよ。
大慌てながら、たくさん写真を撮ってますのでお楽しみにどうぞ。
ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調
オイゲン・ヨッフム指揮 ロンドン交響楽団
ベートーヴェンの交響曲を聴くのは久しぶり。
歳とともに、奇数よりは偶数の方がよい。
なかでも、2、4、6番がいいんです。
おおらかで、どこかしっとりしていて、しかも面倒くさくなく明快。
4番は、ほとんどロマン派の世界。
「ふたつの北欧神話の巨人にはさまれた、ギリシアの乙女」
シューマンが、4番に対してこのようにおっしゃいました。
たしかに、そう。エロイカと運命にはさまれたらそうなっちゃう。
でも、いまや、3・5番は巨人というほどのことなく軽やかに演奏され、当の4番もギリシアの乙女というよりは、軽快でリズミカルな小回り聴く女子、って感じで演奏されちゃう。
こうした傾向も新鮮味があってよかったのだけれど、いまこそ逆に、たっぷりと音を鳴らしきった堂々たるベートーヴェンにこそ、新鮮味を覚えるようになった。
その代表格ともいえようヨッフムの晩年のロンドン響との全集は、まさに正しきベートーヴェンともいえる風格に溢れております。
ヨッフムのよいところは、ドイツ本流でありながら、明るさと、よい意味での緩さがあるところ。
ニュートラルで反応のよいロンドンのオケが、しっかりとヨッフムに応えております。
EMIは、こんな素晴らしい音源を持ちつつ、自社では正規のCDを出しておりません。
どうも不可思議なレーベルに存じますね。
くろねこさんも、こんな風に大活躍の尾道です。
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