「サージェントペッパーズ」&「アビー・ロード」 ザ・ビートルズ
残りわずかとなりましたロンドン五輪。
有終の美へと、カウントダウンに入りました。
日本の活躍する競技には、必ずアジアの近隣の国々が・・・・。
アメリカやヨーロッパ、アフリカ勢と競合することがあんまりなくなってきた気がします。
隣国同士が同質化しているのでしょうか、それとも、少し先んじた日本に追いつけ追い越せの風潮なのでしょうか・・・・。
国同士の競争は、相手方が必死なほど、悔しそうにすればするほど、どうも後味がよろしくないようで・・・・。
ご褒美がありすぎるもの考えもので、内政の不安を紛らわせるという常套手段は、オリンピックに政治はなしとの原則を、どうも反故にしていると思うんですが。
それはそうと、イギリス音楽としてのビートルズです。
わたしの、英国音楽好きは、もしかしたら中学時代のビートルズから来てるかもしれません。
今日は、それぞれ2度目の記事となりますが、一番好きなビートルズの2枚です。
「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
1967年とは思えないくらい、今でも斬新で、次々に繰り出されるバラエティ豊かな曲調のナンバー造り。
ライブでなく、スタジオレコーディングなのに、一夜のコンサート仕立てとした巧みな仕掛け。
もう完璧極まりない、レコード芸術です。
しかも、メンバー4人の個性が、それぞれに際立っていて、4人のソロアルバムを1枚にしたみたいだけど、ビートルスが4つの個性豊かな音楽家の集積であるこを体感させてくれます。
これはまた、グループの成り行きとして、4人の危機をも感じさせることになるわけだが、このロック・ポップスのひとつの行きついた先としての完成度の高さは永遠のものかもしれなません。
こんな風に、ポールだけ、後ろ向いちゃってますの中ジャケ。
「Lucy in the sky in the daiamonds」「A day in the life」「She's leaving home」「With you without you」「When I'm sixty hour」
このあたりが好きです。
ちょっといっちゃってる風のJ・レノンに、ポップス王道をゆくパール・マッカトニー、インド音楽を極めてしまったジョージ・ハリソン、とぼけた味のチームの緩衝役リンゴ・スター。
「アビー・ロード」
もしかしたら、これが一番かも。
裸足のポールは、彼の死亡説すら生み出しました。
サージェント・ペッパーズがコンサートを卒業封印してしまったビートルズのレコード上のコンサートだったのに対し、こちらは、録音芸術からさらに転じて、本来のビートルズのロック魂とアコーステックサウンドを希求したような1枚に思います。
4人の分裂の危機は、すでに訪れていたのですが、これじゃいけない、昔みたいに・・・との思いを感じます。
そして、当時ソロへの動きも示していたジョージ・ハリソンが、ジョンやポールと同じくらいに自己主張をしております。
抒情的で爽やかな音楽造りは、名曲「Something」「Here comes the Sun」でもって結実してます。
この2曲、ほんとにいい曲だし、大好きです。
「Come together」「Oh Darling」「Octopas's garden」「I want you」などに続いて、レコードB面は、オムニバス的な組曲みたいになってます。
こちらは、休みなく連続で聴くのがいいです。
なかでも、「Golden Slumbers」は、泣けてしまいます。
「The long and windingroad」とともに、来し方行く末を歌っているように思えます。
オリンピックの最後の閉会式にも、きっといいんじゃないかと思います。
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コメント
今晩は、クラヲタさま。 ロンドン五輪閉幕しました。
開会式のトリにポール・マッカートニー。閉会式に映像でジョン・レノン(放送見てないんですが、聞いたところによると…)と、さすがにブリティッシュロックの国、粋な演出ですな。
クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーは朝の出勤前に見ました。あぁ、二人とも歳をとったなぁとしみじみ感じ、1975年の春の初来日のフィーバー振りを懐かしく思い出しました。ザ・フ-の二人も登場したとか…(これも見ていませんが)
最近はとんと洋楽から離れてしまいましたが(と言ってJ-POPを聴くわけでなし)やはりロックは、聞くと胸踊りますね。
ヘイジュードはポールからジョンの息子のジュリアンに捧げられた曲なんですね。ビートルズと70年代ロック。聴きたくなりました
投稿: ONE ON ONE | 2012年8月14日 (火) 00時05分
ONE ON ONEさん、こんにちは。
ロンドン五輪が終ってしまい、ちょっとさびしいです。
活躍した選手たちが帰国後、テレビに引っ張りだこなのは、うれしいですが、ゆっくりさせてあげたいと思います。
閉会式は、まったく見れませんで、ニュースのチラ見程度でした。
音楽閉会式みたいだったようですね。
往年の歌手やグループに、モンティ・パイソン。
さすがは、イギリスだと思います。
わたしも、守備範囲では70年代ロックと80年代AORぐらいですね。
懐かしいです。
そして、思うのはビートルズは永遠の名曲ばかり、ということです。
投稿: yokochan | 2012年8月14日 (火) 16時19分
「裸足のポール」の1言ではちょっと物足りないっす(*..)
リンゴは喪服,ジョンは白い神父の喪服,ジョージは墓堀り人夫,後方の車のイギリスに実在し得ないナンバー「IF28」は「ポールが生きてたら28才だったのに(T_T)」の意味,1つ前のアルバムの曲「アイアムザウォラス」のラストでジョンがヴォリューム最大でないと解らん様な小声で「俺はポールを埋葬した」と呟いとる,等々非常に大掛かりなジョークである事位解説して欲しいっすな(*^_^)
アビーロードは正に傑作過ぎて化け物アルバムですな
映画「レットイットビー」で見られる創作風景のいい加減な事(*__)
それでそこそこどころか歴史的化け物的傑作が出来てまうんやから天才は我々とは桁が違ゃうと痛感します
投稿: 怠惰ーマスク | 2012年12月12日 (水) 17時00分
怠惰ーマスクさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
ビートルズ好きを自任しながら、ただその音楽を愛するのみで、彼らのことをてんでわかっちゃないワタクシでした。
わたしにとって、驚きの情報ありがとうございました。
恥じ入るのみです。
ビートルズのような才気あふれる天才グループは、クラシック界ではモーツァルトにも匹敵する無為なる才能だと思います。
投稿: yokochan | 2012年12月13日 (木) 00時05分
御免なさいm(_ _)m間違い訂正させて頂きますm(_ _)m
曲の終りでジョンが「I buried Paul.(俺はポールを埋葬した)」と呟いてると言われとるのは「アイアムザウォルラス」ではなく「ストロベリーフィールズフォーエバー」でしたm(_ _)m
然もそれは誤解で実は「Cramberry Sauce」と言うとるんだとジョンレノンがコメントしており
ベスト盤に収められたヴァージョンではハッキリ「Cramberry Sauce」と言ってるのが解るそうです
俺はメロトロン言うたらキングクリムゾンのイメージが強い為(*..)ストロベリーフィールズでメロトロンが大々的に使われとる事にすら無知な程(*__)ビートルズには発言権の無い人でした(*__)深くお詫び申し上げますm(_ _)m
(ホンマはホワイトアルバム,イエスのフラジャイル,J.D.サウザー,そしてクラシック「おもちゃの交響曲」等お喋りしたいんですが(*^_^)ミスで御迷惑をお掛けしたんで暫く自粛します(*__))
投稿: 怠惰ーマスク | 2013年4月 2日 (火) 18時44分
怠惰ーマスクさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
なるほど、「ストロベリー・フィールズ」ですね。
いま手元になく、「マジカル・ミステリー・ツアー」もCDでは見取得なので確認できませんが、ベスト盤ならばあります。
週末に家に帰ったら聴いてみます。
お詫びどころか、好奇心とビートルズへの愛情を大いに刺激されるコメントどうもありがとうございます。
またどうぞ遊びにいらしてくださいね。
投稿: yokochan | 2013年4月 3日 (水) 22時20分
度々御免なさい前は未確認の為「ベスト盤」としか書けんかったのは「ビートルズアンソロジー2」でした
この「ビートルズアンソロジー2」には「ストロベリーフィールズ」のデモヴァージョンやアウトテイクが収められており
このアウトテイクで「Cramberry Sauce」が(「俺はポールを埋葬した」ではない事が)聞き取り易いとの事です
投稿: 怠惰ーマスク | 2013年4月 4日 (木) 15時21分
怠惰ーマスクさん、情報ありがとうございます。
ビートルズアンソロジー2は、持ち合わせておりませんので、いずれの機会になんとか入手したいものです。
なるほど、そうでしたか。ありがとうございました。
投稿: yokochan | 2013年4月 6日 (土) 09時19分