« 母は強し、守るにゃんにゃん | トップページ | アンディ・ウィリアムスを偲んで »

2012年9月26日 (水)

フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番 ガロワ=モンブラン

Shiseido_green

わたくし、メロンソーダが大好きです。

それも緑の濃い~の。

駄菓子屋で売ってる粉のヤツを口にそのまま含んだりもしてましたよ。

そして、こちらのとてもセンスあるショーウィンドウは、資生堂パーラーです。

ちょっとレトロな感じがいかにもいいんです。

Faure_violinsonata_montbrun

   フォーレ  ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調

     Vn:レイモン・ガロワ=モンブラン

     Pf:ジャン・ユボー

             (1969.10)


フォーレの音楽作品の主体は大きく分けると、室内楽、ピアノ曲、声楽曲、この3つでしょうか。
もちろん、管弦楽作品も、オペラもありますが、作品の数と生涯に満遍なく作曲されたことからすると、この3つのジャンルなのでしょう。

だいたい10作品ある室内楽作品は、その充実度からして後期ロマン派としては、ブラームスやドヴォルザークに並ぶ存在であります。

作品13、このジャンルの最初期のヴァイオリン・ソナタ第1番は、1875年、フォーレ30歳の音楽。

ともかく、若やいでいて、フレッシュな様相が全編をおおっていて、熱を帯びたようなロマンがここでは交錯しているように感じます。
しかもそれがフランス語風に鼻に抜ける母音の語感を感じさせる甘さと官能に結びついているんです。
フォーレの音楽、ことに室内作品を聴くときにとりわけ思うこの感じ。
わたしの感覚が変なのですかね?
ですからね、葡萄酒などを口に含んで、グルグルと味わうときに鼻腔を抜けてゆく、あの芳香・・・・・・。
前にも書きました。
日曜の夕方、明日からまた始まる日常をちょっと憂いながら、ワインを含みながら聴くフォーレの音楽。
そんなひと時を過ごす週末がワタクシにはかつてありました。

4つの楽章からなるカッチリとした外観のヴァイオリン・ソナタ第1番。
第2楽章のシンプルだが、ソロとピアノが拮抗しあいつつ、夢見るように歩むたおやかさは極めて美しいです。
3楽章の愉悦にとんだお洒落加減もいいです。

モンブランとユボーのお菓子のような名前の二人のコンビは、センスが極めてよろしく、さりげなく、濃厚さとは一線を画したタッチが素敵な演奏に感じましたね。

|

« 母は強し、守るにゃんにゃん | トップページ | アンディ・ウィリアムスを偲んで »

コメント

フォーレの室内楽は、最初は学生時代に日比谷図書館で借りてカセットテープに録音したEMIのコラール達の全集で親しみましたが、社会人になってからこの記事にあるERATOのユボー達の全集に出会い、断然フワッとした雰囲気のERATO盤の方が好きになり、現在も変わりません。

投稿: faurebrahms | 2012年9月27日 (木) 06時08分

こんにちは♪

フォーレ、いいですよね~。  お子ちゃまには絶対に(と言いきれるかどうかはわからないけれど、少なくとも KiKi の子供時代には)わからない、あのふくよかさ、まろやかさ。  まだまだお子ちゃまだった時代の KiKi はピアノのレッスンで「フォーレ ドリー組曲」をやらされたことがあったんですけど、当時は大嫌いなうえにどういう音楽なのかチンプンカンプンで、やたらと仕上がりが遅かった記憶がトラウマのように残っています(苦笑)

でも、長じてからは yokochan さん同様にフォーレの音楽で週末の気怠さを満喫していた時期がありました。  今日ご紹介のあったヴァイオリン・ソナタも好きですけど、KiKi のお気に入りは何と言っても後期の室内楽。  あれはホントたまりません!!(微笑)

投稿: KiKi | 2012年9月27日 (木) 12時28分

yokochanさん

 ユボーは、フォーレのピアノ作品全集もERATOから出していて、これもいいですよー。室内楽の方はコラールたちのものの方が知られている(?)かもしれませんが、音も含めてやっぱりユボーですね。

投稿: 安倍禮爾 | 2012年9月27日 (木) 23時06分

faurebrahmsさん、こんばんは。
フォーレの室内楽やピアノ作品に親しむようになったのは、わたしはずっと後年でして、社会人になってからでした。
コラールは飛ばして、おりしも廉価になったユボーをはじめとするのエラート盤をすべて揃えてからです。
あとヴァイオリン・ソナタでは、グリュミョーも好きですね。
ともかくエラートのフォーレという図式は、今後ともに揺ぎそうもありませんね。

投稿: yokochan | 2012年9月27日 (木) 23時13分

kikiさん、こんばんは。

「ドリー」を練習なさったのですね。
あれはおおらかかつ旋律的ですが、ずっと続くとらえどころのない音楽でもありますね。
カサドシュ夫妻の音盤を聴きます。

そして、お子ちゃまお断りの大人の音楽(笑)、フォーレはお酒が似合いますから、好きになってしまった点もあるかもです。
後ろ髪引かれるような週末の音楽として最適!
この秋から冬に、フォーレをゆっくり取り上げていきたいと思ってます。
最初は、まだ夏の名残もありますから、初期から参りました。後続をまた楽しみたいと思ってます(微笑)

投稿: yokochan | 2012年9月27日 (木) 23時20分

安倍禮爾さん、こんばんは。
ユボーのピアノ作品はまだ聴いたことがないのですが、これら室内楽から察するに、きっと素敵な演奏なのでしょうね。
わたしのピアノ曲はハイドシェクの一部のみですので、機会を捉えてユボーで揃えてみたいと思います。
これからの季節、フォーレはいいですね。

投稿: yokochan | 2012年9月27日 (木) 23時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番 ガロワ=モンブラン:

« 母は強し、守るにゃんにゃん | トップページ | アンディ・ウィリアムスを偲んで »