スメタナ 「モルダウ」 ビエロフラーヴェク指揮
かつお
ワタクシの好物のひとつです。
タタキもいいけど、生のお刺身で。
で、最近の好みの食べ方は土佐風に、ネギ、ミョウガ、生姜、ニンニクをザクザクと切りこんで振りかけてしまいます。
シャキッとした歯ごたえと、かつおのネットリとした舌触り、そして脂のほどよい按配。
もう最高っ。
この日は、初孫を飲みながら。
スメタナ 交響詩「モルダウ」
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(1990年 プラハ)
スメタナ(1824~1884)の「モルダウ」は、いうまでもなく、連作交響詩の「我が祖国」の中の一曲。
この「モルダウ」ばかりが、有名になり、演奏会でも、チェコやスロヴァキアからの来演オーケストラは、これと新世界ばかり。
音源では、「モルダウ」ばかりでなく、「我が祖国」全曲を楽しむ聴き方がCD時代になって急速に増えたと思う。
1枚のCDに収まる演奏時間。
コンサートでも、真ん中に休憩を入れてちょうどいい長さ。
そして、最後の大団円が、全体を振り返るような感動的な盛り上がりを示す。
そんな感じで、「モルダウ」を「我が祖国」の中の1曲としてとらえて聴く聴き方もまたありなんです。
ということで、「我が祖国」として演奏された「モルダウ」を、本場チェコフィルとチェコの指揮者によって聴いてみるのです。
ビエロフラーヴェクは、ノイマンのあと、かつてチェコフィルの指揮者となったが、ドイツ人のアルブレヒトに主席を譲り、故国やスロヴァキアのオケの指揮をつとめ、BBC響の主席になったのが2006年。
N響や都内のオケにも盛んに来演していて、その生真面目な指揮ぶりが結構好きだった。
でも、この人が飛躍したのはBBCに着任してから。
スラヴ系音楽一辺倒のイメージから大きく脱却したのは、英国のフレキシビリティあふれるオーケストラとのコンビネーションのなせる技でありました。
マーラーやエルガー、ドヴォルザーク、そして驚きのトリスタン(LPO)の素晴らしさ。
端正な音楽造りに、音楽する自信に裏打ちされた安定的な説得力。
今年から、チェコフィルに復帰する、この名匠は、今後、大家としてノイマンにも匹敵する指揮者となることでしょう。
20年前のこちらの演奏は、すっきりとした流れと、スタイリッシュな運びで、あまり思い入れを強く感じさせない清冽なものになってました。
愛国心を敵対的なまでに強く持ち過ぎるのも困ります。
ほどよく、気分のよろしい「モルダウ」であり、「我が祖国」です。
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コメント
こんにちは。
ビエロフラーヴェクの「我が祖国」は、'88年のプラハの春ライブ録音も、この'90年の録音も好きです。
「我が祖国」はやはりチェコ・フィルが一番だと思っています。
(そう言いつつもクーベリック/バイエルン放送響の切れ具合もなかなか捨てがたい^^;)
投稿: ぽち | 2012年9月 4日 (火) 08時43分
ぽちさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
88年のライブは未聴なのですが、昔、テレビ放送されたような記憶があります。
東側体制の崩壊前のことですね、是非音源を探してみたいです。
わたしもやはり、チェコフィルですね。
たくさんあります。
でも、クーベリックとチェコフィルは持ってません。
わたしもバイエルンとボストン派です。
あと75年の日本ライブも、この曲への開眼の演奏だけに愛着あります。
名曲ゆえに、キリがないですね。
投稿: yokochan | 2012年9月 4日 (火) 21時53分