ベルリオーズ 幻想交響曲 アバド指揮
いつもと違うアングルの小便小僧。
勢いありすぎの真っすぐ感。
力強いのだ。
そして、豊穣を祝う秋の祭り。
浜松町や芝近辺でも、都会だけど、寺社も多いので、ちょうどいま、お祭りムードです。
後ろ姿も、ちょっと大きい団扇がカワユすぎますが、粋じゃぁありませんか。
力をもらえますね、元気な気分になりますね。
そして、今日、もう皆さまお聞きおよびでしょうが、ファンが鶴首していた、クラウディオ・アバドの来日が中止となってしまいました。
ベルリオーズ 幻想交響曲
クラウディオ・アバド指揮 シカゴ交響楽団
(1983.2 @オーケストラホール、シカゴ)
月イチ幻想、二度目のおつとめは、アバド&シカゴ。
先に書きました、アバドの体調不良による公演中止。
7年ぶりの来日公演は、未完成とブルックナー第9と、ベートーヴェンプロが予定されていたのですが。
ルツェルン音楽祭のあとの、公演をキャンセルしたアバドに、ほんのわずかな不安を感じておりましたが、まさか、それからすぐのこの決定。
アバド本人のメッセージも、主催元のカジモトのHPに掲載されております。
そこで今宵は、9月の月イチ幻想交響曲に重ねまして、わたくしの、いえ、アバド・ファンのきっと愛聴盤であります、シカゴとの録音音盤をあらためて聴いた次第です。
もう6年も前に、記事にしてました。
そして、発出でのCDを、新譜3500円で購入して、夢中になって聴いて、もう29年。
ロンドン響との来日公演で、この曲を聴いて30年。
自分の中で、まったくといっていいほどに鮮度が落ちていない。
久しぶりに聴いてみても、その思いは完全一致。
録音が、それなりの経年を感じさせはするものの、ここで聴く、音のハリとアバドの純なる取り組みぶりは、いまもって新鮮です。
何度もいいますが、これをもって中庸であるとか何もしてないとか言われたくない。
ここに聴く、歌心は、あまりにピュアで、シカゴの高性能こそ、フォルテの部分ばかりでなく、田園風景や、恋人のモティーフにてきめんに聴かれる部分であります。
そして、活力と強靱さも、ショルティ閣下の剛毅硬直さとは大いに違って、しなやかで、想像力豊かな表現として聴くことができました。
それにしても、懐かしい、アバド&シカゴの幻想。
その後の、シモン・ボリバルの演奏はテレビで見たけど、それっきり。
ベルリンやルツェルンとの最近の演奏を、是非、ちゃんとした音源で聴いてみたいと思います。
そして、われらが愛するマエストロ、ゆっくりと養生して、元気にまた指揮台に昇って欲しいと懇願いたします。
「アバドの幻想、過去記事」
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コメント
昨日、田町に行きましたので貴殿のブログを思い出して浜松町で途中下車いたしました。目的は言うまでもなく小便小僧でした。
しかしどこにあるのか分かりませんでした。
もしかしたら品川方面のホーム
そう思ったのは家に着いてから、後の祭り、残念でした
アバドの幻想はCD初期の名盤中の名盤でしたね
録音が良くて爽やか、従来の概念から離れた新鮮さが記憶に残っています
投稿: パスピエ | 2013年9月13日 (金) 12時40分
こんばんは。今年の夏は暑かったのか、涼しくなるともう秋だな、と感じてしまいます。虫の声が至る所で聞こえてきます。
アバドの「幻想」2006年に1000円で出た時、気になってしまったので購入しました。ロックビートに乗せてストーリー性のある流麗なサウンドが融合されてフランス系とは違うスタイルに仕上がっていますね。
2020年東京オリンピックも決定したことだし都心は賑わっているでしょう。
投稿: eyes_1975 | 2013年9月13日 (金) 22時02分
パスピエさん、こんにちは、すっかり月曜日になってしまました。
台風の方は影響いかがでしたか。
千葉は風でしたね。
その日は留守してましたが、お近くにいらっしゃったのですね。
小僧クンは、ホームの思いきりはじっこにいるので、階段が前よりの浜松町駅では、なかなか見つかりにくいと思います。
またどうぞ、お越しください。是非。
わたしも、このCDを聴いた印象は鮮烈でした。
濁らない大音響は、これぞCDの強みかと思いました。
どろどろと大掛かりな従来のものととは確実に違う演奏でしたね。
投稿: yokochan | 2013年9月16日 (月) 22時38分
eyes_1975さん、こんにちは。
夜は、虫の音がいつのまにか賑やかになりましたね。
台風一過、今宵は涼しく、明日の秋晴れも日常は始まりますが、待ち遠しいですね。
アバドの幻想は切れもよく鮮明で、おっしゃるとおりリズム感もばっちりです。
久々に聴いて、すっきりしました。
そして、東京ばかりでなく、日本全体で7年後を迎えられたらいいと思います。
投稿: yokochan | 2013年9月16日 (月) 22時42分
昨日の夜NHK-FMでアバド指揮ベルリン・フィルの演奏会が放送されていました。
曲目はメンデルスゾーン真夏の夜の夢抜粋とベルリオーズの幻想交響曲でした。
収録日時的に、おそらくこれが最後のアバドが指揮したベルリン・フィルだと思います…。
そう思って聴くと余計に感動的な演奏でした。
アバドらしい澄み切った音色と柔らかいフレージング。
素晴らしいの一言です。
投稿: よしお | 2014年4月 9日 (水) 23時32分
よしおさん、こんにちは。
昨日の放送。
自分の携帯にアラームをかけて、矢のような勢いで帰還し、しっかり聴きました。
最後のベルリンフィルと思うだけで泣けました。
圧倒的な幻想でした。
投稿: yokochan | 2014年4月10日 (木) 00時09分