ドヴォルザーク スラヴ舞曲第7番 ノイマン指揮
芝公園の、文字通り芝とタワーの足元。
緑とタワーの赤のコントラストが美しく、緑多めで写してみました。
鳥たちも寛いでます。
ドヴォルザーク スラヴ舞曲第7番ハ短調 op46
ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(1985.3 @プラハ)
ブラームスの勧めもあって、ドヴォルザークは、ピアノ連弾用のボヘミアの舞曲集を作曲することとなるが、それは同時に、ブラームスのハンガリー舞曲でひと儲けした楽譜商ジムロック社にとって、二匹目柳の下のドジョウなのでした。
8曲の作品46のこちらのスラヴ舞曲集は大成功をえて、文字通りドヴォルザークの本格出世作となり、即座にオーケストレーションもされました。
8年後には、作品72の二番目の曲集も作曲され、全16曲のスラヴ舞曲は、ボヘミアの息吹きを感じさせるばかりでなく、スロヴァキア、ウクライナ、ポーランドなどのスラヴ諸国の民族音楽の集大成のような舞曲集となっております。
コンサートのアンコール曲でも、この曲集のなかの多くが定番となってます。
今日は、そのなかから、そこそこ取り上げられる7番を。
スコチナーという急速系のスロヴァキア(ボヘミア)由来の舞曲です。
オーボエの可愛らしい旋律にはじまり、そこにファゴットがからみ、やがてフルートへと。
木管が活躍する舞曲で、後半は金管や打楽器も音を増して盛り上がります。
こうした民族的な舞曲は、明るめな色調でありながら短調なところが、どこか哀愁を感じさせるところ。
これもいい曲です。
鉄板のノイマン&チェコフィルで!
動画は、サヴァリッシュとイスラエルフィルの2001年の映像がありました。
昨日の演芸系のシモノフの指揮ぶりと、まるきり違う余計なことはしないタイプの指揮ぶり。
この指揮姿を見て、われわれ日本人愛好家は育ちました。
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コメント
サバリッシュ先生!お久しぶりです。
そうなんですよね。サバリッシュ先生って無駄がないっていうか、マジメっていうか、正統派にして本格派で、私のようなフマジメな音楽の聴き方をしている者には本当に頭が下がるとしかいいようのない指揮者なんです^^;
と!文句をいってるワリには先生のレコードもCDも大量に持っていて愛聴していたりします。シモノフ氏の指揮や演奏を大いに楽しみコーフンしたりするのですが、気がつくと先生の演奏に戻っています。
ご案内のドボルザークの映像は初めてみました。
さすがです。こんだけ民族色の濃い曲もマジメ一色で取り組んでいらっしゃる。さまよえる様が言うように、私達の世代はたしかに先生から多くを教えてもらい学び、、感動し、クラシックのすばらしさを知ったんです。
キワ物もいいけど、やっぱり味噌汁にごはんです。食事も音楽も正統派が一番ですね。
投稿: モナコ命 | 2013年10月 7日 (月) 21時32分
モナコ命さん、こんにちは。
サヴァリッシュは、まさに、先生・教授・プロフェッサーという言葉が似合う指揮者でしたね。
亡くなったのが今年のこととはまったく思えません。
こちらの動画は2001年の様子ですから、まだ日本にも盛んに来ていた頃です。
このようなキッチリ、筋目の通った指揮者が、ときに、オペラなどでは熱く燃え上がるところが、わたくしは大好きなんです!
そうした静かな熱さ、みたいなところも、われわれ日本人が好きなところだし、言い得て妙ですが、味噌汁にご飯的な日々の正しき姿が本当に安心なのですね。
まったくもってそう思います!
投稿: yokochan | 2013年10月 8日 (火) 07時33分