神奈川フィル定期演奏会 予行演習
モッコウバラと、フジの花。
いい取り合わせの色あいでしょう。
実家とお隣のお庭から。
5月ならではの光景です。
神奈川フィルハーモニー第299回定期演奏会
團 伊玖磨 交響組曲「アラビア紀行」
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218
Vn:崎谷 直人
ドヴォルザーク 交響曲第7番 ニ短調
現田 茂夫 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
2014年5月16日(金) 19:00 みなとみらいホール
神奈川フィルの5月の定期は、このところ、いつも名誉指揮者の現田さん。
いつもながらに、面白いプログラムを出してきます。
1曲目は、まったくの未知作品、團伊玖磨の「アラビア紀行」という、オリエンタリズム満載の予感の曲。
この曲について書かれたものもなく、初見で挑みます。
團伊玖磨は、今年、生誕90年。
そして、演奏会の16日が、13回目の命日の前日にあたります。
團さんを、桂冠芸術顧問として冠する、ゆかり深い神奈川フィルと、多くの作品を手掛け、得意とする現田さん。
どんな曲に、演奏になりますか、楽しみです。
2曲目は、モーツァルトの協奏曲を、4月から正式就任した第1コンサートマスターの崎谷さんのソロで。
ソリストに、自ら結成したウェールズ四重奏団にと、豊富な経歴を持つ崎谷さんのしなやかで、緻密な演奏が、明るく朗らかななモーツァルトをどう聴かせてくれますか。
今日は、パールマンとレヴァイン、そしてウィーンフィルの明るく伸びやかな演奏を聴いてみました。
グリュミオーでもよかったけれど、このコンビのチャーミングな演奏の方が、親密感があって明日に向けて、相応しいと思ったから。
冒頭の「セレナータ・ノットゥルナのような軍隊風の元気のいい出だしの雰囲気は、ほんのいっとき。
あとは、明るく優美、華麗さもまじえて、心浮き立つような音楽。
ドヴォルザークの7番は、8番や9番に隠れてしまいがちだけれど、こちらも、メロディアスで、魅力たっぷりの名曲にございます。
ロンドンのフィルハーモニー協会からの委嘱作で、ブラームスの3番を聴いたあとに、奮発して意気込んで書いただけに、すみずみまで、充実しております。
ブラームス的ということは決してなくて、ボヘミアの香りと風光が、そこここに立ち昇るのを感じます。
特に、わたくしは、抒情的でほのぼのとした第2楽章が大好きであります。
これまで、バルビローリとセルの演奏を記事にしております。
今日は、ウィーンフィルつながりで、チョン・ミュンフン盤を。
ハツラツとしていて、リズムの刻みもよい、ミュンフンの指揮は、ウィーンフィルからマイルドな音色とともに、キレの良い音の響きも引き出しました。
最近、あまり聴かなくなっちゃったけれど、90年代が一番よかったような・・・・。
現田さんと、旧知の神奈川フィルは、きっと素敵なドヴォルザークサウンドを聴かせてくれると確信してます!
ちなみに、6月は定期演奏会300回。
マーラー「復活」キターーッです。
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