ブライアン 交響曲第31番 マッケラス指揮
いつもの山から、相模湾を除き込むの図。
沿岸には、新しい洋風な家がたくさん建ちましたし、オシャレなイタリアンもいくつか。
昔は、なにもなかったのだけど。
ちょうど、画像に、熊ん蜂が写りこみましたよ。
ことしは、どうも、虫たちが活発で、多いようで、熊ん蜂がぶんぶん。
木の上からは、糸をたらして、青虫が目の前に、すぅーーっと。
わたくしは、小さいときから慣れているから平気だけど、田舎でも、いまや子供たちが、虫を見ると大騒ぎ。
これも時代です。
ブライアン 交響曲第31番
サー・チャールズ・マッケラス指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー
(1987.5 @リヴァプール)
ハヴァーガル・ブライアン(1876~1972)は、イングランド中北部スタッフォード・シャーの出身の怪作曲家。
それというのも、その存在そのものがユニークな方なんです。
以前のふたつの記事から、ミックスして紹介します。
労働者階級の出身で、音楽はほとんど独学。
ジュニアスクール卒業後、大工や石炭工、塗装工などを転々とした変わりだね。
作曲すれど、なかなか日の目を見ることはなく、泣かず飛ばずだったが、地元の資産家の投資を受けて、今度は、お遊びに目覚めてしまい、家族も泣かすことになり、ロンドンへ逃亡。
その後、いよいよ、本格作曲家として目覚め、なんと、51歳にして、初の交響曲第1番「ゴシック」を書き上げた。
この曲は、1000人級の演奏者を要し、長さもギネス認定の長大交響曲なのです。
その後、このブライアンおじさんは、交響曲を書くは、書くは・・・・
80歳以降に12番~24番、90歳以降に25番~32番という巨魁ぶり。
その他オペラや声楽作品もあるというから・・・。
でも、ばかげた巨大作品は1番のみで、あとは普通、もしくはシンフォニエッタ風の小振り作品だったりして、それらが以外と英国風の落ち着きある音楽で悪くない感じです。
かといって、32曲もある交響曲は、その半分も録音されておらず、わたくしも3枚程度のCDを持つのみであります。
今日の31番は、演奏時間13分の、単一楽章による、とらえどころのないファンタジックな作品で、なんとなく4つの部分には分かれている気もしなくはありません。
難渋な顔をした、ヒンデミットやレーガーが、イギリスに行ったみたいな感じです。
これを聴いて、素晴らしいとか、感動する、といった類の作品ではないような気もしますが、やはり、そこは英国音楽好きとして、美点を探しましょう。
中間部にあらわれる、ヴァイオリンソロが気に入りましたが、それもつかのも、威圧的な、雰囲気にのみ込まれてしまいます。
最後は、少し盛大な雰囲気になるけど、不可解なまま終わっちゃう。
欲求不満が募りますぜ。
いや、やっぱり、あかん。
どうにも、こうにも、よくわからん。
1番「ゴシック」と3番、7番は、結構気にいってるんだけどな。
そんな、ブライアンの交響曲31番は、1968年の作品です。
怪ブライアン。
もしかしたら、隠れた良い曲が潜んでるかもしれず、死ぬまでに全曲は聴くことはないだろうけど、これから揃えられるものは集めておこうと、思った土曜の晩でした。
過去ブライアン記事
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