メンデルスゾーン 「美しいメルジーネの物語」 マリナー指揮
ある日の浅草、雷門。
こっちは、土曜で、さんざん飲んで、いい気分。
花嫁さんが、この下で記念撮影してましたよ。
いい感じですね。
お幸せに~
メンデルゾーン 序曲「美しいメルジーネの物語」
サー・ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
(1994.10.17~19@ロンドン)
爽やかマリナー&アカデミーの、爽やかメンデルスゾーン。
これは、もう、鉄板ですな。
交響曲のスコッチとイタリア、真夏の夜の夢、エリア、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲などの録音とともに、今宵の序曲集も、このコンビの名に恥じない、すっきり爽快、さわやかさんなのです。
序曲という、交響詩の生まれるまえの、劇的かつタイトル音楽に、たくさん作品を残したのは、ベートーヴェンとメンデルスゾーンでありましょう。
ことに、メンデルスゾーンは、そもそも最初は序曲だけだった「真夏の夜の夢」もその代表作に、有名な「フィンガルの洞窟」など、そこそこの作品を残してます。
オラトリオもオペラも手掛けたメンデルスゾーンは、短命にも関わらず、ほんとうにその作品数も多いし、作品のほとんどが、明るく幸福な歌にあふれてますね。
深刻な作品も、この序曲たちにはなくはないですが、今宵の「メルジーネ」は、ファンタジーとラブロマンスに満ちた、幸せな音楽です。
オーストリアの劇作家、フランツ・グリルパルツァー(1791~1872、長命!)の台本に基づいた作品で、ベートーヴェンによるオペラ化を期待して書かれたものの、断られ、異なる作曲家の手でオペラ化された。
これを聴いたメンデルスゾーンが、もっと強い思いと共感を寄せて書いたのが、この序曲です。
人魚メルジーネは、人間界にあらわれ、騎士とすぐさま恋におちいり、その妻となります。
二人は、妻のその素状を問わないということを前提に、10人の子供たちを誕生させ、育てます。
しかし、騎士は、その禁をやぶってしまい、幸せな生活は終わりを告げざるをえなくなり、メルジーネは、もといた世界に戻ってゆく・・・・。
鶴の恩返しか、ローエングリンか・・・、そんなロマンティックな物語につけたメンデルスゾーンの美しくも、ちょっと儚い音楽が、短い中にも、デリケートな感情でもって、聴くわたしたちに迫ってきます。
マリナーの楚々たる演奏が、至極、相応しく聴こえます。
同様に、アバドもかつてロンドンのオケで、流麗爽快な演奏を残しております。
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