レスピーギ 交響組曲「鳥」 オーマンディ指揮
連休終わりましたね。
概ね、好天に恵まれ、各地はラッシュ状態だったみたいですね。
わたくしは、いつもどおり、神奈川の実家に帰って、その周辺のみで、毎日、早朝散歩を楽しみつつ、のんびりしましたよ。
アヤメの花と、夏みかんと青空。
5月ならではの光景でした。
レスピーギ 交響組曲 「鳥」
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
(1960年代 フィラデルフィア)
レスピーギシリーズ。
今日は、ちょっと短めの可愛い管弦楽作品。
1927年、48歳のレスピーギ。
「ローマの祭」の1年前の作品です。
ローマ三部作の、華やかで豪快なサウンドから、うって変わって、古典的な佇まいを持つ、瀟洒で、典雅な組曲です。
17世紀から、18世紀にかけてのフランス、イタリア、イギリスのクラブサン作品をもとに作曲されたもので、原曲の雰囲気を巧みに残しつつも、レスピーギらしく、描写のウマさ、キラリ系の音色も散りばめ、楽しくも優雅な作品となりました。
①「前奏曲」 誰もが聴いたことあるような楽しい出だし。あとのめんどりも登場。
②「はと」 はとポッポというと、いまや、あの宇宙から来た問題行動のヒト??
でも、こちらは、憂愁を感じさせる緩やかな曲。
フランスのジャン・ガロという人の原曲。
③「めんどり」 いかにも「めんどり」、かまびすしいし、ちょこまかしてる。
最終のトランペットの嘶きが、おもろい。
町内に、鶏肉屋さんがあって、そこのもものローストは絶品だった。
その店のオバサンは、鳥にそっくりだった。
ラモーの原作。
④「夜啼き鶯」 作者不詳のヴァージナル原曲(英)。
夜のしじまに泣く夜鶯は、ロマンティックで涼やか。
いい感じ~
⑤「かっこう」 誰が聴いても、かっこう鳴いてます。それもたくさん、何度も何度も
レスピーギの見事な筆致が冴え渡る。
各楽器に橋渡しされ、弦楽器も鳥の羽ばたきのように軽やか。
そして、最後は、冒頭の主題がちょっと晴れやかに登場してお終い。
イタリアのパスキーニの作品が原曲。
なんか、すっきりする桂曲にございましたね。
休み明けの、ぼんやり頭にちょうどいい。
そしてオーマンディとフィラ管は、こうした曲では、抜群にうまく、キラキラ感も、爽快感も充分。
CBSの録音も、それに相応しく、60年代のアメリカンサウンドって感じ。
レスピーギ、楽しいな。
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コメント
yokochann様
この曲、私めはマリナー&ASMFの、EMI原盤の演奏しか持っておりません。『フォルテ・シリーズ』なる2枚組の外盤で、『ボッテイチェリの三幅対の絵』と言う佳曲も収められて、嬉しい盤であります。スマートな仕上がりで、曲の美しさを存分に堪能させて下さいます。
尤も、LP初出の際は、月評担当K・Uさんが『マリナーとしては、かなり物足りない出来栄えである。』と『レコ芸』で無印扱いになさって、『昔のリトシャウアー盤には、ウイーン訛りがあった。それが、音楽味わいを濃くしていたのである。』と、例によって入手困難な他人の誉めない盤への郷愁を語っておいででしたが‥。
でも、このリトシャウアー盤、どのレーベルで管弦楽団はどこだったのでしょうかね?
投稿: 覆面吾郎 | 2024年12月18日 (水) 11時48分
マリナー卿にぴったりの曲目ですね。
U氏のお眼鏡にはかなわなかった演奏なんですね・・・
リトシャウアー、わたしの初聴きの人ですが、調べたらウィーン・フォルクスオパーのオケで、ヴォガードVOX盤です。
投稿: yokochan | 2024年12月22日 (日) 22時12分
yokochann様
ネット検索しましたところ、『アマオケのホルン吹きの音盤中毒日記』というサイトに、この盤が取り上げられていまして、アメリカVanguard原盤のようですね。ただ、日本盤がプレスされたかどうかは、定かではございません。
同レーベルのクンツの歌った『ドイツ学生の歌』で、一部伴奏指揮を受け持っていらっしゃいましたが‥。
投稿: 覆面吾郎 | 2024年12月23日 (月) 10時16分