コープランド 交響曲第3番 ティルソン・トーマス指揮
お台場の対岸、レインボーブリッジの芝浦側にある公園から。
この橋、カタカナ好きの都知事が、赤くしたりしてましたが、そうしたくなる気持ちもわかる、実に見栄えのいい橋です。
一番上は首都高、その下が一般道路と歩道、新交通線ゆりかもめ、ということで、車と電車と人間も通るすごい橋。
何度か、歩いて対岸に渡ってますが、高いところがやや苦手なので、ものすごい恐怖を感じます。
足下に海がもろに見えるし、車の振動と風圧も結構くる。
心臓の弱いかたは、おやめになったほうがいい。
話は変わって、7月4日は、アメリカ合衆国の独立記念日でした。
ホワイトハウス様から、トランプ大統領のツィート画像をお借りしました。
Independence Day ~ 日本人にはわからないけど、この言葉はきっとアメリカ人の誇りと気概を高めるものでありましょう。
244年目の今年、アメリカはおそらく建国以来の混沌に陥っています。
その混沌を整理すると、
①覇権国としてのしてきた中国との経済摩擦。
②新型コロナ肺炎の蔓延。
③警官の黒人容疑者圧殺を契機とする人種差別を起因とするさまざま動き
これが細分化、最初はANTIFA =アンチファシスト、つぎは、Black Lives Matterと、より広義の人種差別反対運動になり、全米でデモが起きて、さらに見境のない連中が暴徒化。
反警察の動きも顕著になり、警察官もやってらんないとして辞めてしまう動きも。
しかし、なによりも、白人への報復がひどくて、見るに耐えない残酷な映像もネットで見ることとなりました。
杖をついた高齢女性の顔をすれ違いざまに殴り、卒倒させる若い黒人男性など・・・
民族も色も関係なく、みんな星条旗のもとにひとつだったのに・・・・
アメリカが好きな自分、憧れた自分。
こんなの見せられて泣きました・・・・
やがて、一部の市のエリアが占拠され無法地帯化。
無法地帯化したのは、シアトルだったが、ここは警察が頑張って排除。
しかし、その連中は、違うところに移動してあらたな拠点を築いた・・・
①~③の混沌には、いずれも流れがあり、意図があるとしなくてはなりません。
秋の大統領選挙が迫っていることと、①~③はリンクしてます。
これまでの秩序を変えてしまおうとする動きは、世界へ・・・・
当ブログの趣旨からしたら、もうこれ以上は触れません。
ただひとつ、言えることは、「Make America Great Again!」だ。
アメリカもいろいろと悪どいし、なにかとあるが、でも自由と民主の旗印の国だ!
日本を負かせたアメリカが、ずっと強くあって欲しいんだ。
そんな気持ちと、アメリカへのエールを込めて、コープランドの交響曲を。
コープランド 交響曲第3番
マイケル・ティルソン・トーマス指揮 サンフランシスコ交響楽団
(2018. @サンフランシスコ)
この演奏は、サンフランシスコ交響楽団の公式ネット配信で聴いたものを録音したものです。
サンフランシスコ交響楽団の音質は、驚くほど優秀で、CDで聴くのとなんら変わりありませんでした。
4つの楽章からなる本格的な交響曲で、1944年、まさに我が国との戦争も勝機も見え大転換中の時節で、当然に愛国的な雰囲気・要素にあふれてる。
勝ったものの強みといえば、それっきりですが、でも、自由と民主主義を第一に歌うアメリカの建国精神が、しっかりと刻まれた、そして我こそは、その自由と民主主義を守るんだ的なヒロイズムと、絶対なんだという明るい肯定主義、そんな雰囲気がこの曲にはあります。
でもなんたって、この交響曲は、自作の「市民のためのファンファーレ」が1楽章で、その片鱗が、終楽章ではそのまましっかりと鳴り響くことがキモで、終楽章では、ワタクシ日本人でもまっこと感動しますし、その雰囲気のまま最後のフィナーレを迎えるときには、はなはだ感動します。
サンフランシスコの聴衆の熱狂ぶりも加えて感動。
やっぱり、アメリカ人の心に火を灯す音楽なんですな。
バーンスタインのDG盤で記事にしようと思ったけど、ところがCDが見当たらない。
最近、管理不行き届きのせいか、行方不明の音源が多い・・・・悲しい。
でも、ともかく頑張れアメリカ!
負けるなCに(意味深)
お台場から左に転じれば、オリンピックの選手村と、その先の左には豊洲市場も見えます。
本来なら真っ最中、でも、もうね、オリンピックは来年も無理かも・・・それでいい。
| 固定リンク
コメント
またお邪魔いたします。3ヶ月ほど前、当方もバーンスタイン指揮のDG盤を取り出しておりました。ただし第3交響曲ではなく「静かな都市」目当てだったのですが。
半世紀も前の中学時代に写真を齧っていて、休日ともなるとカメラ担いで街に出て、帰宅後は暗室に仕立てた洗面所でせっせと現像引き伸ばしに精出す日々で。
そんな頃に好きだった被写体が早朝の人気の無い都心や、長時間露光で人影もテールランプも流れてしまった夜景なのでした。学園祭で展示し好評だったりもしたのですが、後年になって当時は知らなかった「静かな都市」がBGMに打ってつけだったことに気づいた次第です。
今般の騒ぎでやはり無人に近い銀座4丁目交差点の光景を観て、いささか苦い郷愁を掻き立てられてしまいました。ブログ主様の神奈川県中部のような風光明媚なる原風景を持たない身としては、「静かな都市」こそが自分の原風景なのかと感じます。
とはいえひたすら沈潜しているわけにもいきませんので、第3交響曲で景気付けをすることにいたします。合衆国々民も自分たちの四年前の選択の愚かさにもう気がついていることでしょうし?!
投稿: Edipo Re | 2020年7月 6日 (月) 08時36分
「静かな都市」、あのトランペットのどこか寂しくも郷愁感じる音色。
都会の冷たさと暖かさ、その両面を感じます。
ここ数か月の人気の少ない街に慣れてしまったので、最近戻りつつある人出に戸惑ったりもしてます。
そんな思いにもあってますね、この曲。
わたしも子供時代に写真に凝ったもんですが、中学からはレコード投資にまい進しましたので、ちょっとお留守になりました。
いまは手抜きしてスマホ撮影も多くなり、写真撮りもカジュアルになりました。
自分の育った街の風景も、都会の風景も、等しく楽しく撮影してます。
投稿: yokochan | 2020年7月 7日 (火) 07時54分